サブシステムに求められる条件

投稿日:2014年8月14日 更新日:

デジタルカメラ

昨年D7000を持っていた頃はE-PL2ばかり使って、結局D7000を使うことはほとんどなかった。それはつまり、あまりに巨大すぎて車から降りてすぐ撮れるようなシチュエーションでないと使い途がなかったからだ。

それが今年は逆にK-30ばかり使ってE-PL2の出番がほとんどなくなった。さすがにSIGMA 17-50mmとの組み合わせだと重過ぎて車以外では運搬できないが、DAL 18-55mmとの組み合わせではトータルで800gほどの重さに収まるので、自転車や徒歩での運搬も可能になる。したがってSIGMA 17-50mmを買ってからもDAL 18-55mmは結構よく出番がある。

昨年までは登山には迷わずE-PL2を持ち出していたのだが、今年はほとんどK-30で済ませている。それほど厳しいコースでなければギリギリ我慢できる限界だからだ。今年E-PL2を持ち出したのはただの一度だけ、それは体力的に厳しいため、少しでも体への負担を軽減することが目的であった。もちろんせっかく登るのだからできるだけ高画質で残したいのは山々であるが、負担の大きさを考えるとカメラの軽量化を優先せざるを得ない。カメラのせいでバテちゃったら何にもならないからだ。

E-PL2でもISO200が使える明るい条件であれば画質的に見劣りするものではない。少なくともM.ZD 14-42mmはDAL 18-55mmよりは周辺画質が良いので、解像度的にはむしろ良いくらいだ。ただしパナセンサーはISO200でもシャドウにノイズが乗るのが気になる。またLightroomで現像する限り、ISO800までは特に大きな破綻は見られないが、等倍で見るとやはりザワザワした印象になってくる。薄暗い森の中ではISO800を使わなければならないケースも多く、そういう場所でE-PL2では少し不満が出てくる。

そこで次なるサブシステムを模索しているわけだが、マイクロフォーサーズを踏襲するとすれば、現実的な価格を考えてE-PL5やG6が候補となる。このうちE-PL5はコンパクトさやソニーセンサー搭載による高感度性能は文句ないが、EVFを持たないことと操作性の悪さがマイナス点となる。一方のG6はEVF内蔵で操作性も優れているのだが、いくら良くなったとは言ってもやはりパナセンサーだから高感度性能はE-PL5に及ばない。それに大きなグリップのある一眼スタイルだから、一眼レフでもないコンパクトでもない中途半端なサイズになってしまう。

またこれまで全くノーマークだったのだが、フジのX-M1やX-A1、あるいはソニーのα5000や旧NEXシリーズがかなり安くなっていることに気付いた。もし画質最優先、高感度最優先であればこれらAPS-Cミラーレスの方に軍配が上がることは言うまでもない。どうせレンズ込みで買うのだから、レンズのあるなしはこの際問題ではない。ところがこれには一つ大きな落とし穴がある。確かにボディー自体は小さいのだが、APS-Cだからレンズはどうしても大きくなっちゃうのだ。18-55mmだとペンタックスのDAL 18-55mmとほぼ同等のサイズとなる。これじゃK-30を持つのと大して変わらなくなってしまうのだ。レンズを含めたシステム全体でのコンパクト性を求めると、やはりマイクロフォーサーズに行き着くのである。

結論として、サブシステムに求められる条件はK-30に比べて思いっきりコンパクトでかつ高感度性能が優れていることとなる。つまりK-30と同等の描写性能を持ちながら、うんとコンパクトなものが欲しいということだ。そうすればすべての登山において躊躇することなくK-30をリプレースすることができる。中途半端なものでは意味がないんだ。もちろんコンパクトさと操作性は両立しないから、この際操作性には目をつむる。どう頑張っても操作性は一眼レフには敵わないのだから、コンパクトさの代償と考えればよい。

そうするとE-PL5 vs G6のバトルは決着が着いたのではないか? まずG6は中途半端なサイズだ。コンパクト化という目的は十分に果たさない。そしてパナセンサーだから高感度画質が劣る。これもやはり本来の目的を果たさない。したがって最も目的に適うのは自動的にE-PL5ということになる。EVFはないし、操作性は最悪だけれども、一眼レフじゃないんだからあきらめるしかない。小さくても描写性能自体はK-30と変わらないんだからそれで十分、あとは全部我慢するという割り切りが必要である。サブシステムってそういうものじゃないか?

今のE-PL5の価格は十分に底値と言え、非常に魅力的である。安いモノを見たら買わずにはいられなくなるのが貧乏人の悲しさよ(笑)。しかしこれを買っちゃうとオリンパスに免罪符を渡したことになる。ああ、悩ましい・・(爆)

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