不動七重の滝(失敗)

投稿日:2013年2月26日 更新日:

自然

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2001年5月 OM-4Ti / TAMRON 60-300mmF3.8-5.4 / RDP3

奈良県下北山村の前鬼川上流にかかる不動七重の滝。全部で七段あるのかどうかはわからないが、落差の大きい奈良県最大級の名瀑である。滝壺へ降りられないこともないようだが、大変険しい道のりなので、通常は林道にある展望台から眺めることになる。したがって、誰が撮っても同じアングルになってしまう。距離的にかなり離れているのだが、それでも全容を見渡すことはできない。望遠レンズで引き寄せて撮るのが精一杯だ。

このような半分が日陰になっているような光線状態は、滝を撮るには最悪の条件である。セオリー的にはもちろん失敗写真だ。光線の柔らかい曇り日に写すべきだろう。しかし、こんな失敗写真をあえて出してきたのは、ここで使っているレンズが珍しかったからだ。


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2001年5月 OM-4Ti / TAMRON 60-300mmF3.8-5.4 / RDP3

タムロンの60-300mmF3.8-5.4という望遠ズームなのだが、当時としては珍しい60mmから始まる5倍ズームで、少しでも明るく見せるためか、F値が中途半端なのも珍しい。ネット検索してみたらスペック表が出てきたので、リンクしておく。当時、タムロンのMF用レンズはアダプトールというシステムを採用していて、マウント部分だけ交換することができ、あらゆるメーカーのマウントに対応できるという画期的なものだった。

このレンズもヤフオクで落札したものなのだが、ほとんど使った形跡がない新品同様の極上品であった。もちろん光学系のトラブルも皆無。それでこのとき初めて試し撮りで使ってみたのだが、記録に残る限り、このレンズで撮ったのはたったこの2枚しかない。あまりに使わなかったのですっかり存在すら忘れていた。

もともとオリンパス純正の望遠ズームが少ないため、OMマウントの望遠ズームというのは大変貴重な存在である。ましてやこれだけ状態の良いものはなかなかお目にかかれない。にもかかわらず、その後まもなく手放してしまった。確か1万円くらいにしかならなかったと思う。今となっては、その時なぜ手放したのかまったく理由が思い当たらない。改めてスキャンしてみてもそんなに画質が悪いとは思えないし、普通によく写っている。それにこの2枚だけで画質を判断するのは無理というものだろう。大きく重いことは確かだが、当時の300mmズームとしてはこのくらいは仕方がないと思う。単なる機材整理のためだったのだろうか? 今もってまったく理由がわからない。本当にもったいないことをした。2コマしか撮ってないのだから、1コマあたりのコストを考えると恐ろしくなる。(爆)

当時は金満サラリーマンであったから、このくらいの無駄は何とも思っていなかったのであろう(爆)。今考えると信じられない。その散財癖が今の貧困を作り出したのである。昔の自分に、その金返せ!と言いたい。(爆)

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