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SIGMA 19mmF2.8EX DNおよび30mmF2.8EX DNの実力は?

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2年ほど前に駆け込みで購入したSIGMAの19mmF2.8EX DNと30mmF2.8EX DN。いずれもArtラインになる前の旧タイプである。といっても外観が違うだけで中身はまったく同じものだ。新品で1万円を切る投げ売り価格だった。まあ新型も激安なんだけどね・・

実はこの2本は購入後ほとんど使っていなかった。19mmは数回くらいは使ったが、30mmに至っては一回テストで使ったきり、まったくと言っていいほど出番がなかった。というのもM.ZD 14-42mmがそこそこ良く写っちゃうもんだから、どうしてもズームの便利さに負けて出番がなくなるのだ。

これじゃ宝の持ち腐れなので、いま一度両レンズの描写性能を検証してみようと思いついた。ここではM.ZD 14-42mmとの比較に重点を置いて考えることにする。つまり、ズームに比べて明らかに描写が優れていれば不便さを我慢しても使う価値があると言えるし、あまり差がないようであればわざわざ単焦点を使うほどのこともないという結論になる。

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SIGMA 19mmF2.8EX DN

このレンズは135換算で38mm相当となる準広角レンズである。自分は35mm近辺の画角が一番好きで、広すぎず狭すぎずスナップにちょうど良い画角と感じる。

以下、画像をクリックすると16MPの画像を等倍表示する。超巨大なので注意。ESCキーを押すと強制的に画像を閉じることができる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
SIGMA 19mmF2.8EX DN 開放f2.8

これが開放の描写だ。すでに均質性の高い画質で周辺までよく解像している。四隅でわずかにフレアっぽさが感じられるが、像の崩れは見られない。文句なしに開放から使える画質である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
SIGMA 19mmF2.8EX DN f5.6

f5.6まで絞るとコントラストが上がりさらに鮮鋭度が増す。このカリカリ感と抜けの良さはやはり単焦点だと感じさせる。ただしf8まで絞るとやや眠くなり、ズームと大差ない画質になってしまうので、わざわざこのレンズを使う意味がなくなる。

SIGMA 30mmF2.8EX DN

このレンズは135換算で60mm相当となる準標準レンズである。自分はどうも標準レンズが苦手で、さらに画角の狭い60mm相当となるとほとんど望遠レンズの感覚だ。ということでこれまで敬遠していたのだが、たまに使ってみると意外と使いやすかった。広角で撮るような大きな風景というのはなかなか見つけにくいものだが、目の前の小さな風景をちょっと切り取るのに60mmくらいの画角はピッタリなのだ。必然的にシャッターを切る回数も多くなる。これは意外な発見だった。

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SIGMA 30mmF2.8EX DN 開放f2.8

まずこれが開放の描写。中央付近の線の細さは鳥肌ものだと思うけど、惜しむらくは周辺でやや像が流れていることだ。特に右側の崩れが大きい。巷の評判では19mmよりこちらの方が評価は高いのだが、個体差によるものだろうか?

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SIGMA 30mmF2.8EX DN f5.6

f5.6まで絞ると周辺の流れはわずかに残るものの、ほぼ問題ないレベルまで解消される。このレンズもf5.6のときが画質のピークである。やはり抜けの良さとコントラストの高さは単焦点レンズならではと思わせる。

19mmと比べると中央付近の解像感は高いものの、画質の均一性という点では劣ると感じられたのが意外だった。

M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II R

最後に普段使っている標準ズームとの比較を行ってみる。いつもはf8で使うことが多いのだが、あまり絞っちゃうと本来の性能がわからなくなるので、上と同じf5.6で比較してみる。E-PL5は現在の焦点距離がモニターに表示されるので正確に合わせることが可能だが、やはり微妙に画角は異なるようだ。まあそれは誤差の範囲ということで無視してほしい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
M.ZD 14-42mmF3.5-5.6II R 19mm f5.6

f5.6でも周辺まで崩れがなく均質性の高い画質だ。解像感でもSIGMAには負けていないと思う。ただコントラストの高さはやはりSIGMAに一歩譲り、全体におとなしい感じの画質になる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
M.ZD 14-42mmF3.5-5.6II R 30mm f5.6

やはりカリカリ感という点ではSIGMAに軍配が上がるが、解像感そのものは負けていない。特に右端などはこちらの方が崩れがなく明らかに良い。

以上、抜けの良さやカリカリ感という点では単焦点にアドバンテージがあるんだけど、解像感では意外とM.ZD 14-42mmが健闘しているという結論になった。16MPでもまったく問題のない解像力は持っている。開放の描写は周辺が甘いところがあるけれど、少なくともf5.6~f8まで絞ればまったく問題はなく、画質の均質性は高い。

こうなるとまた微妙なんだよなぁ・・。自分みたいにいつもf8まで絞ってパンフォーカスで撮る人間には単焦点のありがたみって全くないんだよね。f8まで絞っちゃうとズームと大差ない描写になって意味がなくなる。やはり単焦点は開放付近のボケを生かしてナンボのものだろう。そういう意味では開放でf2.8というのはやや物足りなく、f1.8くらいは欲しいところだ。マイクロフォーサーズはもともと被写界深度が深いので何とも中途半端である。だから人気がないのか?

そして30mmの方は周辺画質に難があるのは意外だった。明らかにズームにも負けている。やはりハズレを引いてしまったのだろうか? こうなると30mmを積極的に使う理由があまり見つからない。強いて言えば周辺画質が気にならないクローズアップでボケを生かした撮影には単焦点の強みが発揮されるが、自分はそういう趣味ないからなぁ・・

それに比べて19mmの方は暗所での撮影には威力を発揮する可能性がある。M.ZD 14-42mmはf5.6まで絞らないと周辺が不安なので、f2.8から使える画質であれば2段分のアドバンテージがある。つまりISO3200で撮らなければならないところがISO800で済むわけだから、この差はものすごく大きい。廃校撮影には積極的に使ってみたいレンズである。38mmくらいの画角って室内を撮るにも使いやすいし、ズームに頼らず足だけで切り取っていくのって楽しそうな気がする。

結論は19mmは暗所で使い途がありそうだけど、30mmの方は使い途がないってことだ。そしてM.ZD 14-42mmは意外に良いということを改めて発見した。だから単焦点の出番がなくなるんだ(笑)。次はこのM.ZD 14-42mmの実力について、改めて検証してみたい。

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