芳ヶ平

投稿日:2012年10月2日 更新日:

自然


芳ヶ平湿原 2002年10月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / TREBI 100C

典型的なネイチャーフォト。昔の写真はこんなのしか残っていない。(苦笑)

今の自分が最も価値が低いとコキ下ろすネイチャーフォト、なぜダメなのか?

要するにネイチャーは被写体の力がすべてなのだ。写真雑誌で紹介されているような有名撮影地へ行けば誰だってキレイな写真をモノにできる。今はデジタルの時代だから、技術なんかなくてもカメラが勝手に撮ってくれるし、失敗などあり得ない。もちろん天候にも左右されるだろうが、それは運。大勢のカメラマンが三脚を据えて同じ方向に向かってシャッターを切り、同じような写真を撮っていったい何になるのだろうか? それがネイチャー撤退、もしくは写真をやめた理由だ。



2002年10月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / TREBI 100C

草津白根山の駐車場から多くの観光客が「お釜」を目指して登っていく中、反対に谷間へ向かって下って行った。その先にあるのが芳ヶ平湿原。こんな所まで誰も来ない。絶景に嬉々として写真を撮る。しかし結局は風景に撮らされているだけなんだなぁ。後から冷静になって見るとつまらない写真ばっかり。素材が良ければ誰だってキレイな写真は撮れる。自分の写真はただそれだけ。写真から語りかけてくるものが何もない。

確かにそこへ行くこと自体が容易でなければ、体力も要るし、誰でも撮れるというわけにはいかないだろう。でもただそれだけじゃ、やっぱり撮らされたことには違いないのだ。風景と対峙する中で自分が感じたことを画面の中に封じ込められなければ本物じゃない。もちろん、奇をてらってこねくり回せばいいってもんじゃない。大事なのは自分がどう感じたかであって、ただ「キレイだから撮りました」という写真は何の価値もない。

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