高取城址の紅葉

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自然


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100

高取城は奈良県高取町の南東部、標高550mの山の上に築かれた壮大な山城であったが、明治20年に取り壊され、現在は石垣が残るのみとなっている。近年、紅葉の名所として知られるようになり、年々訪れる人が増えている。ここは石垣と紅葉という独特の景観を生かしてまとめたいところだ。

例によって物欲鎮圧のため、カメラを「使う」ことに専念する。カメラは使うものであって、収集するものではない(爆)。たくさんカメラを所有していると、どうしても使わないカメラが出てくる。機械というものはどうも使わないと調子が悪くなる。それらのカメラも時々使ってやらなければならない。というわけで、久しぶりにF80sを使ってフィルム撮影を行った。


今回はコダックのProFoto XL 100というカラーネガを初めて使ってみた。1本200円を切る激安フィルムなのだが、10本まとめ買いして持て余していたところだった。とりあえずどんな写りをするのか見てみたい。また大量の写真羅列で恐縮だが、これでもできるだけ絞り切った結果だ。


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100

まだ少し青いのもあるが、これから一週間くらいの間が見頃だろう。昔はこんな所へ来る人はほとんどいなかったのだが、最近はNHKの紅葉情報にも名前が出てくるほどメジャーになってしまった。よって、ここへ行くのも容易ではなくなった。本来ならすぐ下まで林道が延びていて車で入れるのだが、この日は平日にもかかわらずかなり下まで路上駐車の列が延びていて、上までは行けそうにない。そこで下から歩いて登るのだが、山道をかなり歩かなければならないので、三脚などの重量物は持って行かない方がよい。また平日でも相当な人出でシャッターチャンスが限られる。ましてや土日など写真にならないと思った方がいいだろう。特に今度の23日は高取城まつりがあるので絶対避けるべき。


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100

このサイズではわからないけれど、ProFoto XLもそんなに微粒子なフィルムではない。GOLD 100よりやや細かいといったところか? しかし色はよく出るフィルムだと思う。激安ながら安心して使えそうなフィルムだ。本来なら同時プリントしないと意味がないのだが、近くの店で頼むと1500円ほどかかってしまうのでフィルム現像だけ頼んで自分でスキャンする。最近は郵送受付でフィルム現像から同時プリント、CD書き込みまで含めて800円とかいう激安サービスもあるのだが、1本だけだとフィルムを送ったりするのが面倒なので、ついつい手近なところへ出してしまう。


2012年11月 F80s / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G / ProFoto XL 100

こんなピーカンだと写真にならないのはわかり切っていても、貧乏性だからわざわざ雨の日に行ったりはしない(苦笑)。晴れてないと楽しくないから・・。これでちょうど36枚撮り1本撮り切った。フィルムの場合、36枚も撮ればかなり満足した気になる。昔はこれが普通だったんだよなぁ・・。フィルムの36枚とデジタルの36枚はまったく意味が違う。フィルムだったら基本的に1シーンにつき1枚しか撮らない。それが原則だ。画角を変えてもう一枚、露出を変えてもう一枚、保険にもう一枚とかそんなことはやらない。すべて一発勝負だ。だから36枚もあればかなりのシーンを撮れてしまう。それだけの集中力を維持するのも大変だから、36枚で満足してしまうのだ。未練たらしくもう少し撮っておこうかなんて思わない。久しぶりにフィルムで撮ってみると、その潔さが妙に心地よく思えた。

デジタルだと一日に300枚とか普通に撮ってしまうが、よくよくその中身を調べたら結局36コマくらいになるのではないだろうか? つまりほとんどが同じシーンをしつこく何枚も撮っているのだ。それらを除外すれば実質的に1/5~1/10にはなる。フィルムだと被写体を見つけていきなり撮ったりはしない。まず被写体をよく観察して、最良のアングル・距離で撮ることを考える。1シーン1枚しか撮らないのだから当然だ。しかしデジタルだと観察する前にまず撮ってしまう。そしてモニターを見て面白くなかったらまた位置を変えて撮る。それの繰り返し。だから際限なくカット数が増える。これをやっていると後で選ぶのに苦労するのは自明の理。300枚の中から10枚を選び出すなんて至難の業だ。その点、フィルムなら初めから選別が行われているから選ぶ余地がない。とっても楽だ。デジタルでもフィルムと同じように一枚一枚を丁寧に撮る撮影姿勢は必要だろう。無駄なカットは極力撮らない。後で自分が苦労するだけなのだから。それがなかなかできないのではあるが・・(苦笑)

変なたとえだが、デジタルカメラはバイキングみたいなものだ。もうお腹がいっぱいになってやめられますか? やっぱり別腹でデザートとかいっちゃうでしょ? そして後で苦しむことになる。大食いは貧乏性の証だ。腹八分目でやめられるか否か、それがデジタルカメラを使う上での極意なのである。

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