厳冬の赤目四十八滝 2000

投稿日:2012年12月7日 更新日:

自然


荷担滝 2000年2月 F90X / SIGMA 28-70mmF2.8EX / DYNA EX 100

この2週間でD7000が軽く買える以上の設備投資をして予算がなくなった。もうカメラなど絶対に買えない。これで物欲は雲散霧消し、跡形もなく消え去った。もはやどんなカメラが出てもときめくことはない。価格のチェックもしなくなった。妄想の日々は終わりを告げ、まるでカメラに興味がなくなったのである。するとブログを更新する気力もなくなった。改めて、このブログを支えていた原動力は妄想であったことに気づかされるのだ。

ここはいつから妄想ブログになったのか? これじゃ看板に偽りアリじゃないか? このブログにヒットする検索キーワードの最上位は、何とE-PL5, D7000, D5200, D5100, K-30等で、すべて自分が所有していない機種ばかりである。E-PL2やE-620なんてずっと下の方しか出てこない。妄想を吐いた結果、これらの「架空」の機種でヒットしてしまうことは、読者にとっても本人にとっても不本意である。読者にしてみれば、それらの機種の情報を求めて来たのに、実機を持ってないただの妄想だとわかると「なぁ~んだ!」と軽くあしらわれてしまう。そう思われることも嫌だ。


よって本筋に戻ることにする。もともとここは「蔵出し写真の展示場」じゃなかったのか? 「機材」ではなく「写真」を語るべきだ。カメラなんてどうでもいい。ハードよりソフトが大事なのだ。しかし毎日写真を撮ってるわけじゃないから、現在進行形ではすぐネタがなくなる。そこで過去の写真の掘り出しを進めることを決めた。もともとそれがブログの趣旨だったのだが、これまでやろうと思ってもあまりに大量にありすぎて、どこから手を付けていいのかわからなくなった。たとえば同じ場所であっても毎年繰り返し撮ったりしているが、一つ見つけてももしかしたら別のもっと良いのがあるかもしれないと思って探し出すともうキリがなくなるのである。だからランダムにピックアップすることはやめて、時系列で順番に拾っていくことにした。自分の場合、1年分のスリーブは同じファイルに綴じてあるので探すのが楽だからだ。

とりあえず2000年の分からスタートする。その頃はネイチャーフォトの全盛期だったから、ネイチャーはダメなんて言ってると全部なくなってしまう(苦笑)。この際、そんなことにはこだわらない。また同じ場所で季節を変えたり、年を変えたりして何度も出てくる可能性があるが、それも気にしない。まあ厳密に言うと同じ風景は二度とないのだから、それもバリエーションのうちだろう。あとごく一部の人にとってはすでに見た写真ばかりになってしまうだろうが、それをいちいち気にしていると何もできない。大多数の人にとっては初めて見る写真なのだから、そのつもりで行くことにする。


琵琶滝 2000年2月 F90X / SIGMA 28-70mmF2.8EX / DYNA EX 100

これは有名な三重県の赤目四十八滝だが、冬ともなると訪れる人は少なく、ひっそりとしている。最上部には琵琶滝があり、その少し下には最も有名な荷担滝がある。赤目側の入口からここまで来るのはかなり距離があるが、上流側の出合茶屋からは30分ほど歩いて到達できる。そんなに雪の多い地域ではないが、大雪の後などは雪が残っていることがある。早朝に運が良ければ氷瀑が見られることもある。

このときのカメラは調べてみるとNikon F90Xだった。すでに手元にないカメラだが、最も短期間で手放したカメラだ。そのためF90Xで撮影した写真はごくわずかしかなく、貴重な写真といえる。今にして思えば、さすがニコンの上級機だけあって、ファインダーの作りやシャッターフィーリングは素晴らしかったと思う。

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