フォーサーズ終了宣言か?

投稿日:2012年12月24日 更新日:

デジタルカメラ

すでに4/3 rumoursに出て話題になっているけれども、E-5後継?あるいはE-M5後継?が2013年末には登場するとの噂である。改めてネタ元にリンクを張っておこう。

HOT!!! Olympus surprise: We will do the hybrid FT and MFT camera by end 2013! No classic FT E-7 camera anymore!

要約すると、期待される新機種はマイクロフォーサーズマウントをベースにしたEVF機となり、特殊なアダプターによって既存のフォーサーズレンズもフルに性能を発揮できるという。一時噂された両マウントのハイブリッドモデルではなく、現行のマイクロフォーサーズの延長上にあることは間違いない。これがオリンパスがさかんに繰り返していた「フォーサーズレンズを活かせるボディー」の正体なのか? そして、「クラシックフォーサーズのE-7は出ない」とはっきり言い切っている! つまり、これはE-5の正統な後継ではなく、E-M5の上位機種に位置付けられるもので、事実上のフォーサーズ終了を意味するものである。オリンパスとしては、フォーサーズから撤退する代わりに、既存のフォーサーズレンズを活用するプラットフォームをエクスキューズとして残してやったということなのだろう。これで我慢しろということか?


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他にもフォーサーズ終了を臭わせる材料はある。たとえば最新版のレンズカタログがそうだ。これまではマイクロフォーサーズとフォーサーズが対等に併記されていたが、新しい版では'with Four Thirds Lenses'と完全にオマケ扱いになっている。明らかにこれまでより一歩踏み込んだ表現だ。

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全30ページにもなる立派なものだが、フォーサーズレンズの紹介はといえば、巻末にたった2ページの見開きで申し訳程度に載っているだけである。いかにも終わりましたと言わんばかりだろう。

さまざまな情報を総合すると、もはやフォーサーズ終了は既定路線と考えていいだろう。奇しくも2013年はフォーサーズ誕生から10周年となる記念すべき年なのだ。その年に終了!である。たった10年で、いや正確に言うとE-P1が登場した2009年には終わっていたのだから、わずか6年で一つのマウントを終わらせたのだ。オリンパスはマイクロフォーサーズではじめてフォーサーズの理想が完成したとか言うのだろうが、そんな詭弁はどうでもいい。10年もたずにマウントを投げ出した罪は大きい。マイクロこそが真のフォーサーズだと主張するなら、はじめからそれで行けばよかったのである。行き当たりばったりで計画性がまるでない。フォーサーズでユーザーに期待をもたせておいて、ダメとわかるとさっさと見捨ててマウント変更。カメラメーカーとしては最もやってはならない過ちである。オリンパスにはこれまでPEN-F、OMと2つのマウントを捨てた前科がすでにある。これでまた3つめのマウント放棄だ。こんなメーカーはまったく信用ならない。マイクロフォーサーズだってあと10年もつかどうか怪しいものだ。

オリンパスは今後フォーサーズの終了を公式に宣言すべきである。それが企業としての最低限の責任だ。ユーザーに変に期待を持たせておいて、のらりくらりとはぐらかしてフェードアウトするのが一番良くない。ユーザーだって、フォーサーズ終了をはっきりアナウンスしてくれれば、マイクロに乗り換えるか、あるいは他社に乗り換えるか、方針も決められるというものだ。巡り巡って、それはオリンパスの利益にもなることは間違いない。

カメラは買わないつもりだったが、これで来年はニコンへの乗り換えが確定路線となった。(爆)

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