2017年5月 K-S2 / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR
久々に廃校探索してきた。今回も紀伊半島だ。
三重県尾鷲市の北に突き出した半島の先に須賀利という集落があり、かつては風待ち港として栄えたと言われる。周囲を急峻な山々に囲まれ、道路が開通するまでは尾鷲からの連絡船しか交通手段のない陸の孤島であった。
実はこの場所、2年前にも一度訪れているのだが、なぜか気付かなかった。県道のすぐ横、校庭を挟んで山際に寄り添うように鉄筋校舎が建っている。平成9年(1997年)に閉校になった須賀利中学校である。以前紹介した『廃校遺産』という本にも紹介されている。
鉄筋校舎だから風情はないが、このくらいヤレた感じがあるとなかなか味わい深い。いかにも昭和30年代の鉄筋建築である。まだ草が少ないから入りやすかったが、夏になると近寄るのも難しいだろう。
1階の廊下。コンピュータルームという言い回しはなぜか古臭い感じがする。ただ部屋には何もなかった。
渡り廊下を隔ててもう一つの建物がある。こちらは機械などが置かれていて工作室のようだが、入れなかった。
窓からちらっと見えた石膏像。これに出会えるとちょっと嬉しい。
校庭と道路を隔ててプールがあった。行き来はかなり面倒そうである。例によってフェンスで囲まれているため入れない。
今回は主に1階部分と校舎外を紹介した。次回は2階部分を紹介しよう。