レンズ

PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR レビュー(広角~標準域)

投稿日:2017年4月26日 更新日:

いよいよ実写画像による描写レビューに入る。135換算28-200mmをカバーする高倍率ズームであるから、焦点距離ごとの描写の違いも詳細にチェックしなければならない。したがって便宜上、広角~標準域と中望遠~望遠域の2回に分けてお送りする。単なるネタ稼ぎでもあるのだが・・(笑)

以前RicohからK-3を借りてモニターしたときは広角側の周辺で像の流れが酷く、とても使う気にならないレンズという印象を植え付けられた。果たして今回はどのように評価が変わるのか?

いつものようにカメラ側の画像処理による影響を排除するため、RAWで撮影してLightroomで再現像している。レンズの生の描写を見ていただくため、歪曲補正、周辺光量補正、色収差補正は一切行っていない。シャープネスの適用量は30に設定している。サムネイルをクリックすると等倍画像を表示するが、2000万画素あるのでモバイル環境の方は注意されたい。

なお高倍率ズームであるから、単焦点や大口径ズームに比べれば描写力が落ちるのは当たり前の話である。もともと完璧を求めるようなレンズではない。したがって文中で「良い」と言及した場合は「高倍率ズームとしては」という但し書きが付くものと解釈していただきたい。もし本当の意味で凄いならば他のレンズの存在意義がなくなるからだ。

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18mm

以下、ピントはすべて中央一番奥に合わせている。浅い絞りでは被写界深度の影響で手前側がボケる可能性があるが、それはレンズの収差ではない。


f3.5開放

ローパスフィルターレスの恩恵もあるのだろうが、中心部の解像力は開放とは思えないほど高い。しかし周辺ではフレアのような滲みが顕著に見られる。背景をボカす使い方であれば気にならないが、さすがに遠景で使いたいとは思えない。

ただ周辺が甘いと言っても流れているわけではない。ピントの芯はちゃんとあり、周囲に滲みが出ているだけ。SIGMA 17-50mmF2.8でも開放の周辺はこのくらい甘かった。こういうのはおそらく球面収差なのだろう。少し絞れば改善する可能性が高い。

あと開放では四隅の周辺光量落ちが顕著に見られる。


f4.5

周辺のフレアがどのくらい改善されるかを見るため、開放から2/3段絞ってf4.5で確かめてみた。するとフレアはほぼ解消し、一枚膜が取れたような感じになっている。厳密に言えばまだ若干甘いが、このくらいならもう実用範囲と言っていいだろう。暗所などでシャッタースピードを稼ぎたいときはf4.5でも十分使えるレベルである。


f5.6

f5.6まで絞ると周辺のフレアは完全に解消され、画面全域にわたって安定した描写となる。特に中心部の解像感は素晴らしい。また周辺光量落ちもほぼ目立たないレベルまで改善される。厳密に言えば周辺の解像度はやや落ちるのだろうけど、f5.6でここまで写れば全く不満はない。色収差もこの絵で言えばほぼ気にならないレベルだと思う。

f5.6前後が18mmでの最高画質になると思われる。被写界深度を稼ぐ必要があるときはやむを得ないが、遠景であればf5.6で撮るのが最も良い結果が得られる。


f8

f8まで絞っても周辺画質がそれほど向上するわけでもなく、逆に中心部の解像感は若干低下してしまう。被写界深度を稼ぐとき以外はなるべく絞らない方が良いだろう。

24mm


f4開放

開放ではやはり周辺にフレアのような滲みが見られるが、18mmに比べるとその範囲は狭い。周辺光量落ちはそれほど目立たない。


f5.6

f5.6まで絞ると周辺まで文句のない描写となる。厳密に言うとごく四隅に甘さは残るが、完全に実用範囲だ。周辺光量落ちも改善されて問題なくなる。


f8

f8まで絞ると四隅の甘さも改善されて全体に均質な画像となる。ただやはり解像感は若干低下する傾向が見られる。

36mm


f4.5開放

中心部の解像力はものすごく高い。とても開放とは思えない。手前側が甘いのは被写界深度の影響もあるだろう。周辺部にわずかにフレアが見られるが、ほとんど気にならないレベル。暗ければ開放で撮っても問題ないと思う。


f5.6

f5.6まで絞れば周辺のフレアは解消する。全体にシャープ感が高く、文句なしの高画質となる。


f8

f8まで絞ると被写界深度が深くなって手前側までピントが来る。ただし解像感はわずかに低下してしまう。

個体差なのか?

2013年末にRicohのK-3モニターキャンペーンでお借りした個体と比較してみよう。周辺の流れが最も顕著な18mmでの撮影結果をもう一度載せてみる


K-3使用 18mm f6.3

やはり中心部はシャープだが、周辺が一目見て甘いのがわかる。特に左上の木などは完全に流れているし、右端の山も相当甘い。概ね端から1/4くらいのところは大甘と言えるだろう。しかもf6.3まで絞ってこの画質なんだ。

もしこのままの画質だったとすれば、使えないレンズとして今回も糞認定が下っただろう(笑)。しかし結果はまったく違った。2400万画素と2000万画素の差というレベルの話じゃないし、個体差というにはあまりにも違いすぎる気がする。当時の海外レビューでは軒並みボロクソに叩かれており、個体差がそんなにあるとは思えないのだ。もしかするとあまりにも不評だったため、こっそり改良が行われたのではないか?という疑念さえ抱かせる。

とにかく良い意味でこのレンズへの評価は大きく変わった。少なくとも広角~標準域においてはDA18-55mmなんかよりはるかに良い描写をする名レンズだ。SIGMA 17-50mmF2.8と比べても特別悪いとは思わない。ほぼ同じレベルだ。もちろん開放で甘いのは仕方ないが、f5.6で周辺まで完全に写れば何の文句もない。

次回は50~135mm域についてレビューしてみよう。

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