熊野古道・果無集落

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

日本一広い村として知られる奈良県十津川村に果無(はてなし)という集落がある。熊野古道の一つである「小辺路」最大の難所とされる果無峠を越える道筋に位置しているが、その立地が極めて特異である。急な坂道を200mあまりも登って、およそ人が住んでいるとは思えないような山の上に忽然と数軒の民家が現れる。尾根の上にあるため周りからは隔絶されて、そこだけが浮かんでいるように見える。そのため「天空の里」とも呼ばれ、近年特に人気がある。以前はほとんど知られていなかった場所だが、熊野古道が世界遺産に登録されたことによってにわかに脚光を浴びることになった。実は今まで一度も訪れたことがなかったのだが、先月ようやく訪れることができた。


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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

十津川温泉から熊野古道の石畳を登っていく。かなりの急坂だ。

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

上りの途中から新宮川を見下ろせた。

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

歩くこと約30分、やっと着いた果無集落は噂に違わず美しいところであった。猫の額ほどの狭い土地に水田があって、田植えが済んだばかりだった。

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

人家のすぐ前を熊野古道が通る。湧き水もあってちょっとしたオアシスになっている。

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 40-150mmF4-5.6

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2013年5月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

ほとんど人に出会うこともなく、物音一つ聞こえないほどの静けさに包まれていた。一応人が住んでいる場所だから車で行こうと思えば行けないことはないが、やはりあの石畳を歩いて登らなければこの感動は得られないだろう。