レンズ

M.ZD 12-50mmF3.5-6.3EZ レビュー(機能編)

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最近天気が悪すぎて良い条件で撮影できないため、実写レビューはもう少しお待ちいただきたい(誰も待ってないってか?)。今回は実際に使用してみた操作感などを述べてみたいと思う。

レンズ概要

本レンズはOM-D E-M5と同時に発売されたキットレンズであり、E-M5のボディーと合わせて防塵防滴性を謳っている。したがってE-M5以上のボディーと組み合わせてこそ真価を発揮する。当然、防塵防滴でないE-PL5と組み合わせても意味はないから、それが購入理由にはならなかった。

光学系は9群10枚であり、そのうちDSAレンズ1枚、非球面レンズ2枚、HRレンズ1枚、EDレンズ1枚というなかなか贅沢な構成をしている。このことからも結構金がかかっていることはわかるだろう。E-M5のキットレンズだから、描写が悪いとE-M5のイメージが悪くなってしまう。だから当時としては気合を入れて作ったレンズなのだろう。

仕様によると最短撮影距離はズーム全域で35cm、マクロモードでは20~50cmとなっている。

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大きさ/重さ

レンズの大きさは最大径57mm、全長83mm、重さは212gである。一見して鏡胴が細めであることから余計に長く見えてしまう。そのためカッコ悪いと言う人が多い。世間では太くて短いレンズがカッコいいと思われているようである。しかし太いレンズはE-PL5のような小さいボディーに付けるとボディーよりはみ出してしまうため具合が悪いのだ。本レンズは直筒型でマウントの直径とほぼ同じくらいだから、ボディーより下に出っ張ることがないのは良い。

質感など

一見金属っぽく見えるが、もちろんプラスチックである。したがって高級感はあまりない。プラスチック鏡胴のすべてに言えることだが、成形時の継ぎ目みたいなのが見えるとどうしても安っぽく見えてしまう。ただ先端のシルバーリングがカッコ良くてそれが安っぽさをカバーしている。

マウントは金属である。さすがにE-M5のキットレンズとなるとプラスチックにするわけには行かなかったのだろう。マウントは金属に限る。これでようやくプラスチックマウントから卒業だ(笑)。

ズームリング/フォーカスリング

本レンズは電動ズーム/手動ズームの切り替え式であり、ズームリングをマウント側に引くと手動ズーム、先端側に押すと電動ズームとなる。その状態から先端側にもう一段押すとマクロモードに入るが、側面のマクロボタンを押さないと動かない仕組みになっている。側面には現在の状態を示す窓が付いている。これを書いていて気付いたのだが、オリンパスの公式サイトにある写真は説明が間違っている。電動と手動の位置が逆だ。

電動ズームはクルクル回す方式ではなく、センター位置から右あるいは左へひねるレバー式である。右へ回すと広角側、左へ回すと望遠側にズームする。またリングを回す角度によってズーム速度が可変するのは秀逸だ。リングを大きく回すほど速くズームする。欲を言えば最大ではもう少し速くしてほしかった。

手動ズームの場合も回転方向は同じだが、動作が滑らかではなくメカニカルな感触があり、結構重い。さらに両端を過ぎてもどこまでも回り続ける。一応回転が重くなることから端に達したことはわかるのだが、あまり気持ちの良いものではない。

本レンズは電動ズームに主眼を置いているので手動ズームはオマケ的な扱いになっているようだ。ただ自分はまどろっこしいのが嫌いなので手動ズームがメインである。操作感があまり良くないのは残念だ。そして電動/手動の切り替えが軽すぎて簡単に切り替わってしまうのも問題だ。奥行の狭いバッグに収納するときなど、レンズを上にして入れることはよくあるが、鏡胴をつかんで取り出すとすぐ電動に切り替わってしまい具合が悪い。

そして最も不満なのは、電動ズームの宿命ではあるが、ズームリングに焦点距離の表示がないことだ。ファインダーを見ながら画角を調整するような人は気にならないだろうが、自分はあらかじめ焦点距離を設定してから撮影することがよくある。つまり単焦点レンズのような決め打ちである。その場合、焦点距離がわからないと非常に困る。一応オリンパスのボディーではモニター上に焦点距離が表示されるが、やっぱりまどろっこしい。そしてパナのボディーでは焦点距離の表示そのものがないのでどうしようもない。やっぱりオリンパスのボディーと組み合わせて使うべきレンズだろう。

フォーカスリングの方は幅は狭めであるが、滑らかにクルクルと回るので操作感は良い。

マクロ機能


側面にあるMACROボタンを押しながらズームリングを先端側へもう一段押し込むとマクロモードとなる。焦点距離は電動で自動的に43mmにセットされ、変更することはできない。このときの開放F値はf6.0となる。

マクロモードへの切り替えはボタンを押し続ける必要があるため、片手ではやりづらい。何とか左手だけでできないことはないが、やはり両手を使った方が確実である。この操作性はもう少し何とかならなかったものだろうか? たとえばMACROボタンをズームリング自体に設ければ片手だけで楽に操作ができたはずである。

ズームレンズのマクロ機能というのは通常広角端か望遠端に限定されることが多いが、本レンズでは43mmというのがユニークである。これは135判換算では86mm相当となり、マクロの定番である中望遠の領域になる。ワーキングディスタンスが十分にとれ、自然なボケが得られることから草花や昆虫を撮るのに最適と言われている。しかもこのくらいの焦点距離であればブレをそれほど気にしなくて済む。これはマクロのオリンパスらしく良く考えられているのではないだろうか?


AFでピントが合う限界まで近寄るとここまで接写できる。左右がおよそ34mmの範囲だ。ということは35mmフィルムをフル画面で複写できる能力を持っている。公称では約48x36mmであったが、実際にはそれより寄れる。レンズ先端から被写体まで6cmくらいのところまで近寄れた。

また公称ではマクロモード時の撮影距離は最大で50cmということだが、実際には80cmくらいまでピントが合った。したがってマクロモードでも利用範囲は結構広いということである。

画質はズームレンズのマクロ機能としてはかなり優秀だろう。上のような平面の被写体を撮影しても周辺が流れたりしないのは立派である。十分にマクロレンズとして活用できる性能を持っている。

L-Fnボタン

鏡胴左側にはL-Fnボタンがあり、カメラ側の設定で任意の機能を割り当てることができる。ただしE-M5以降の機種に限られるようだ。

このボタンにはISO感度、ホワイトバランス、露出補正などカメラ側の機能を割り当てることもできるのだが、当然ながらこのレンズを装着している時しか使えないので、ボディー側の機能よりは光学プレビューやAF/MF切換などレンズ側の機能を割り当てた方が合理的だろう。

自分も何に割り当てるか迷ってしまうのだが、結局デフォルトの「AF停止」にしてある。この場合、L-Fnボタンを押している間はシャッターボタンを半押ししてもAFが作動しなくなるので、ピントを固定したまま露出を変えて何枚か撮影したいような場合には便利だろう。

動画撮影時の作動音

本レンズは動画に対応したMSC機構を採用しているため、基本的には動作音は非常に静かである。ただそれでも耳を近づけるとわずかにズームやAFの作動音がしているのがわかる。実際に動画を撮影してみると、静かな室内ではズームやAFの作動音が録音されてしまった。うるさい屋外では気にならないだろうが、静かな室内では一応注意が必要である。

フード

このレンズに限らないが、フードが付属しないのはオリンパスの悪い伝統。しかもそのフードが別売で4,000円以上もするからビックリ仰天である。レンズで儲けてさらにフードでも儲けようとするセコいボッタクリ商法が丸見えである。

もちろん純正フードなんて買うわけがないが、社外品の安い互換品も買う気はない。フードは付けずに使う。理由はこれ以上長くしたくないからだ(笑)。それに換算24mmから始まるズームだと短すぎて望遠側ではまったく役に立たない。どうせフードを付けてもフレアは出る。フレアが気になるときは手で日光を遮ればいいだけだ。保護フィルターを付けてあるから先端をぶつけるような心配もない。

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