スマホにも劣るPENTAXの動画

投稿日:2018年4月1日 更新日:

デジタルカメラ

スマホ撮影、SRのON/OFFを比較する動画。フルHDでアップしているので全画面表示で見ていただきたい。

Pentaxの一眼レフで動画を撮ってる人がどのくらいいるのかわからないが(笑)、一応メーカーとしては動画に力を入れているようなそぶりがある。たとえばK-S2にもK-3にも外部マイク入力端子があり、K-3では一等地を占有して動画モード切替レバーがある(笑)。K-S2に至っては電源レバーが動画モード切替を兼ねており、動画モードにするとシャッターボタン周りのLEDがグリーンからレッドに変わる芸の細かさである(笑)。いかにも動画機能をアピールして撮って下さいと言ってるように思えるのだ。

しかし、肝心の画質がクソ未満なんだ(爆)。どのくらい酷いかというと、今どきのスマホよりはるかに劣る。まるで古いガラケーで撮ったような動画だ。とにかく解像感がまったくない。ピントが合ってるのか合ってないのかわからないようなボンヤリした映像しか撮れない。たとえて言えば、画素数の少ない映像を無理やり引き伸ばしたような感じである。とてもフルHDの解像度を生かし切れているようには見えない。トップの動画は最初にスマホで撮影した映像が入っている。スマホの方がはるかに解像感があることがわかるだろう。

そして極めつけはローリング歪み(こんにゃく現象)が酷く、カメラを振るとグニャグニャに歪む(笑)。気持ち悪くて見てられない。電車など高速で動く物体を撮ると斜めに傾いてしまう。

K-S2だけの問題かと思ったが、どうもそうではないらしい。YouTubeにアップされているK-3やK-70などのテスト動画を見てもやはり同じような感じである。つまりこれはPentaxの動画に共通する問題であり、今どきここまで酷い動画は見たことがない。もともと一眼レフの動画というのはミラーレスに比べるとあまり良くないのは確かだけれども、NikonやCanonはまだマシな方。Pentaxは3周くらい遅れていると言わざるを得ないだろう。

スペック的に見ても他社より相当遅れている。現在の水準から言えばフルHD(1920x1080)でフレームレート60pで撮れるのは当たり前。Panasonicではすでに4Kが当たり前になっている。まあ4Kで撮ると容量が凄まじいことになるので、そこまではできなくていい。しかし今どきフルHDの60pは最低ラインだろう。K-S2では30pが上限であるし、K-70でも60iまでしかできない。60iというのはインターレースモードだから画面のチラツキがあり、実用的でない。この時点で他社より3年は遅れていると言える。

そして動画撮影中にはAFが追従しない旧態依然とした仕様。いったい何年前の話だ?(笑) 今は一眼レフでもAFが追従するのは当たり前。そうでないと撮影距離が変わったときやズームしたときにピンボケしてしまう。現状ではMFで合わせ直すしかない。K-70やKPではようやくAFが追従するようになったようだが、それもたった1本か2本のレンズしか対応していない(笑)。どうせクッソ遅くて使い物にならないんだろうな・・

とにかくPentaxの動画は時代遅れすぎて、動画を撮るのは不快でしかない。できれば動画なんか使わない方がいい(笑)。動画の画質から言えばPanasonicは素晴らしい。GM1の動画は比較するのがかわいそうになるほど綺麗に撮れる。さすがは家電屋のカメラである。だから本来は動画を撮るならGM1で撮れば済む話なのだ。とは言ってもわざわざ静止画用と動画用を使い分けるのは面倒だから、K-S2しか持っていなければそれで撮るしかない。

実はK-S2の動画はデフォルト状態で撮ると酷いことが判明した(笑)。少しでもマシな動画を撮るためにはちょっとしたコツがいるんだ。それには2つのポイントを守ること、それだけだ。

K-S2の動画撮影で注意すべきポイント

以下の2点に注意すれば、満足とは言わないがギリギリ許せるくらいの動画は撮れる(笑)。

必ずフルHDで撮る

K-S2では動画のサイズはフルHD(1920x1080)とHD(1280x720)が選べるのだが、HDで撮れば最大60pまで対応しているから素早く動く被写体も滑らかに表現できるメリットがある。しかし試しにHDで撮ってみると、壊れてるとしか思えないほど酷いんだ(笑)。建物の輪郭などにギザギザ状のジャギーが発生してとても見るに耐えない。どういう画像処理をしたらこんな酷い映像になるんだ?(笑) これを作った人間は一度もテストしたことがないとしか言いようがない。だから容量が大きくなっても必ずフルHDで撮るしかないんだ。

Movie SRは必ずOFFにする

K-S2では動画撮影時の手ぶれ補正は電子式となり、Movie SRと呼んで通常のセンサーシフト式とは区別している。しかしこのMovie SRがこんにゃく現象を引き起こす悪さをしているらしい。ネットでちらっとそんな情報を見つけたので試してみたら確かにそうだった。Movie SRをONにするとカメラを振ったときにグニャグニャに歪むが、OFFにすると不思議なことにほとんど歪まない。このくらいなら十分許容範囲だ。したがってMovie SRは必ずOFFにすべし!

動画カメラに求められる条件

多くのYouTuberが動画カメラに求めている条件は次の2つだ。これは自分も同意見だから大いに納得する。

バリアングルモニターがあること

これは自撮りするために絶対必要な装備だ。背面にしかモニターがないと映像を確認できないのでちゃんと撮れているか非常に不安になる。ただ、これがなくてもスマホ経由でリモートコントロールさえできれば手元で映像を確認できる上、タッチAFまで効くので便利なことこの上ない。もちろんGM1でもこれは可能だ。だから代替手段さえあれば必須というわけでもない。ちなみにK-S2はあきれたことにスマホで動画撮影ができないクソ仕様(笑)。

外部マイク入力があること

これはなぜ必要かというと、一つは内蔵マイクがしょぼいから。ほとんどのマイクは周波数特性が悪い上にステレオ分離が悪く、ノイズも多くて高音質で録るには向いていない。音楽を録るならなおさらだ。もう一つはライン入力をしたいから。本格的なYouTuberであればPCからの出力とナレーションをミックスするようなことは普通にやっているから、どうしてもライン入力が必要になる。これができるカメラは専用のムービーカメラか上級の一眼レフに限られる。

次のターゲットはE-M5 mark IIか?

実はK-S2は上の2条件を満たす数少ないカメラである。だから買うときも動画のことは頭に入れていた。しかし返す返すも画質がクソなんだ(爆)。ここまで酷いとは思っていなかったし、あんなもん使う気にもなれない。

確かにGM1の動画は素晴らしいから、静止画はK-S2、動画はGM1と使い分けすれば済む話なんだ。しかしGM1には外部マイク入力がないんだよなぁ・・。そこにこだわるとG7を買うしかない。実は現在G7は4万円を切っており、今にも手が出そうになっている(爆)。しかしG7を買っても手ぶれ補正がないから静止画には使えない。GM1ならK-S2と2台持ちがギリギリ可能だけれども、さすがにG7ともなると併用は不可能だ。つまり静止画と動画を1台で済ませるという理想は実現できないんだ。

そこで突然注目され始めたのがE-M5 mark IIだ(爆)。今まで知らなかったのだが、外部マイク入力があることに気づいた。しかも動画はかなり良いらしい。ボッタクリ価格だから初めからノーマークだったのだが、そろそろmark IIIの影がちらついていることから最近値下がりを始めており、現在6万5千円まで下がっている。もうちょっと背伸びすれば手が届く範囲ではないか? 仮にG7を買ったとしても静止画と動画の両立ができないから安物買いの銭失いになる可能性が高い。それよりは貯金してE-M5 mark IIを買った方が幸せになれるのではないかと思われる。

E-M5 mark IIは現時点で考えられる理想のカメラだ。これを買えばすべての不満が解消される。静止画と動画の両立もできる。そうすればK-S2は不要になるから売却、当然E-PL5も売却すれば資金の半分くらいは捻出できるだろう。そしてE-M5 mark IIとGM1の2台体制となり、非常にスッキリする。これでm4/3に完全一本化できるからレンズ拡充の構想もしやすい。どう考えても良いことしか思いつかない(笑)。これはかなり現実的な妄想ではないかと思う。

問題は買い時だろう。mark IIIがいつ出るのか知らないけど、最近のOlympusは後継の発売と同時に売り切ってしまうから値下がりを待ちすぎると買い時を逃す。E-M10 mark IIが良い例。とりあえずmark IIIが発表されるまで無駄なカメラ投資をせず貯金してみようか?(笑)

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