2015年4月 E-PL5 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II R
すさみ町の山間部、県道38号線と県道225号線が交わる小河内地区に競智小学校跡がある。昭和46年に廃校となり、その後肥料倉庫として利用されていたようだ。「競智」とは明らかに地名ではないだろう。他にも多く見られるが、明治初期に創立した学校では二文字の造語を当てることが一般的だったようだ。旧校舎は度重なる火災で焼失しており、現存する校舎は昭和33年に再建されたもの。
この校舎は県道からもよく目立つので見つけることはたやすい。階段を下りて一段低いところにある。上の写真が校舎の全景。運動場をはさんで向かい側には新しい集会所が建てられている。
入口は扉も何もない。これだけ正面から堂々と入れるのも珍しい。(笑)
もと廊下だった場所だが、床は取り払われている。いつのものかわからないビニール袋が積まれているが、これは肥料じゃなくて凍結防止に使う塩化カルシウムの顆粒だ。
中に入ってみたが、壁はすべて取り払われて学校の面影はまったくと言っていいほどない。すでに肥料倉庫としても使われていないようで、建設用の資材が少量置かれているだけだった。
あちこちで床が抜け、柱は腐って完全な廃墟状態である。さすがにこの辺に近寄るのは危険だろう。
さらにその奥には一軒の廃屋があった。これはたぶん教職員の宿舎だろう。
一応、この日のメインと目していた廃校だが、これだけ荒廃した廃校は初めて見た。さすがにここまで行っちゃうと学校の面影がまったくないので被写体としては面白くない。やっぱりオルガンの一つでも残ってないと・・
でもこのくらいの荒れようはまだマシな方で、この後さらに凄いのを見ることになるのである。(笑)