2016年5月 K-30 / SIGMA 17-50mmF2.8EX DC
全国で最も面積が広い村・奈良県十津川村の桑畑地区にある廃校で、昭和39年(1964年)に閉校となっている。これまで訪れた廃校の中でも最も古い年代である。国道沿いにあるのだが、道路よりはるかに低いダム湖のそばにあるため、普通に車で走っていれば絶対に見えない。そのためかネット上でもこの廃校に関する情報は少なく、検索しても1件しか出てこない。
国道脇にある細くて急な階段を下っていくと学校の敷地に到達する。校庭の片隅に閉校の記念碑が建っていた。
校庭の端には錆び付いた滑り台とブランコが寂しげに佇んでいた。
玄関の扉は半分開いていて、どうぞお入り下さい状態だった(笑)。玄関の中は靴箱があって、掃除道具のようなものが多数詰め込まれていた。
玄関側から見た廊下。天井も床も抜けてないしきれい。とても昭和30年代の廃校とは思えない。
一番手前の部屋に掲げられていた木版。何と書いてあるのか読めない(笑)。
位置関係からして一番手前の部屋は職員室だったのだろうか? 中は空っぽで何もなかった。
その隣の部屋には大きな釜が二つあった。調理室だったのだろうか?
これは昔の手回し式電話機だな。さすがにこれは知らない。まさか使ってたのではないと思うが・・(笑)
真ん中にある一番大きな部屋は音楽室や理科室などを兼ねる特別教室だろうか?
こういうのを見るとレンズ名を確かめたくなるのがカメラマニアの性だな・・(笑)
これはオープンリールのテープだろうか? NECがこういうものを作っていたとは驚きである。
この廃校は一時住居として使われていたらしく、そのせいできれいなのだろうか? わかりにくい場所にあるためか荒らされた形跡もなく、ほぼ手付かずで残っている。また校舎内は日当たりが良く、廃校にありがちな薄暗さがないのも印象的だった。
これで今回の廃校シリーズは終了。本当はもう一件探索したのだが、正確な場所がわからず発見できなかった。徒歩でしか行けない場所なのでそう簡単には見つけられない。機会があればリベンジするかもしれない。
コメント
こちらは綺麗に残っていますね。掃除道具が入り口にあるって事は定期的に地元の方がチェックしているのでしょうかね。それでも植物が侵食しているって事は長く使われていない証拠であり、良い物件ですね。ただ私は前回の朽ちている方が好みなんですが(笑)。
電話は凄いですね。ちょうど先日、横溝原作の金田一シリーズ、女王蜂をCSで見まして、この手の電話のシーンがあり、それを実際に見られる、写真に収められる、羨ましい限りです。
>BigDaddyさん
木造校舎って、たまにでも手入れされていれば50年以上経っても保つものなんですね・・
植物とのコラボはこの手の物件に欠かせないポイントですね。
私はこのくらいの朽ち具合が好みです(笑)。
この電話、骨董屋に売り飛ばされてもおかしくない代物ですね(笑)。
もしかするとずっと昔は実際に使ってたのかも・・(笑)