小川村日本記の里 2011年9月 FinePix F200EXR
長野市の南西に位置する小川村・中条村(長野市に併合)・信州新町あたりは標高1000mに満たない丘陵地帯が広がり、典型的な過疎と言ってもよい地域である。これといった観光資源もないので、県外から訪れる人もほとんどない。村の名前を言ってもどこか答えられる人は少ないだろう。
小川村富吉から南の山並み 2011年9月 CONTAX T3 / efinity UXi super 200
観光的にはまったく注目されていない地域だが、ここの風景がとても気に入っている。どこにでもありそうな棚田や民家が斜面に広がる風景だけれども、どこか懐かしいイメージを強く感じさせる。起伏に富んだ穏やかな地形がそう感じさせるのだろうか、やはりこの土地ならではのものがある。それは多くの日本人が「ふるさと」のイメージとして描く風景に重なっているに違いない。
中条村御山里 2011年9月 CONTAX T3 / efinity UXi super 200
このあたりには「成就」「日本記」などの一風変わった地名が多く見受けられる。古くからの伝承が息づいているようで、それもこの地に引きつけられる理由である。
そば畑 2011年9月 CONTAX T3 / efinity UXi super 200
御山里の棚田 2011年9月 CONTAX T3 / efinity UXi super 200
初秋の御山里 2011年9月 FinePix F200EXR
ここは間違いなく信州で最も美しい場所だと思っている。観光客でごった返す高原ばかりが信州ではない。願わくば観光開発など一切しないで、ずっとこのままにしてほしい。