ブログ開設にあたり

投稿日:2012年8月5日 更新日:

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佐渡 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

日頃、写真を撮っても撮りっぱなしなので、「見せる場」の必要性は感じている。もっとも、人に見せるほどの価値がある写真かどうかは疑問だが、外に出すことがなければ永遠に自分のPCの中に埋もれているだけである。それは存在しないも同然だ。もともと芸術というものは表現であるから、良し悪しは別として、自分の中にあるものを外に出していくということが本質であると思っている。モチベーションを高めるためには何らかの形で世の中に出していくことは欠かせない。

最近はFlickrやFacebookなど、手軽に写真を発表できる手段があるから、わざわざ独自にサイトを立ち上げるまでもないように思える。実際、写真を見せるだけならそれらを利用した方がはるかに高機能で効率が良い。しかし、これまでそういう形で何度か写真を発表してきたことがあるが、いずれも長くは続かなかった。その理由はなぜかと考えると、アクセスが少ない、もっとはっきり言えば「反応がない」ということに尽きる。いくら写真を載せても誰も見てくれなければやる気がなくなるのは自明の理である。

本来、写真というものは視覚芸術であるから、余計な説明は不要なはずである。本当に優れた写真とは、言葉で説明しなくても意図が伝わるような写真であると思っている。しかし自分の場合、ただ写真を並べただけでは誰も見てくれない。要するに写真そのものに魅力がないということなのだが、写真だけでそれなりのアクセスを集められるようになるには相当な実力が必要だろう。

そこで邪道ではあるが、文章の多いサイトにしようと考えた。写真のサイトでありながら、「能書き」の部分を増やすのだ。ただ写真を並べるだけでなく、自分の思想的なものが伝わらないと誰も共感してくれないと考えるからである。そういう目的にはブログという形態が一番適している。どちらかと言えば、先にネタがあって、それを補足するために写真を埋め込むというイメージである。写真そのものの説明が中心になることもあれば、カメラやレンズなどの機材について蘊蓄を語ることもある。自分もそうなのだが、どうも写真という趣味は撮影より機材に走りやすい側面がある。デジタルの時代になるとなおさらである。気がついたら写真を撮るより機材を買うことが目的になっていたという本末転倒な話は誰にも経験があるだろう。だから、機材の話は誰もが好きなのだ。写真論的なことを語るよりも、機材の話をした方が確実に人は食いついてくる。そういう下心もあって、機材の話は多めに盛り込んでいくことになると思う。

もちろんそれだけでなく、撮影時のエピソードや写真論的なことも書いていきたいし、写真展や写真集など自分が鑑賞したものについて感想も述べてみたいと思う。とにかく写真に関するあらゆることを自由に書き綴ってみるつもりである。記事中に掲載する写真は必ずしもリアルタイムというわけではなく、過去のストックから掘り出すこともあるし、記事と全く関係のない写真を埋め込む場合もある。常にリアルタイムを意識していると、写真を撮らなければならないという強迫感にとらわれ、それもまた継続を阻害する要因になる。できるだけ気負わずに自由な発想で続けていきたいものである。

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