2001年5月 OM-4Ti / TAMRON 60-300mmF3.8-5.4 / RDP3
奈良県下北山村の前鬼川上流にかかる不動七重の滝。全部で七段あるのかどうかはわからないが、落差の大きい奈良県最大級の名瀑である。滝壺へ降りられないこともないようだが、大変険しい道のりなので、通常は林道にある展望台から眺めることになる。したがって、誰が撮っても同じアングルになってしまう。距離的にかなり離れているのだが、それでも全容を見渡すことはできない。望遠レンズで引き寄せて撮るのが精一杯だ。
このような半分が日陰になっているような光線状態は、滝を撮るには最悪の条件である。セオリー的にはもちろん失敗写真だ。光線の柔らかい曇り日に写すべきだろう。しかし、こんな失敗写真をあえて出してきたのは、ここで使っているレンズが珍しかったからだ。
2001年5月 OM-4Ti / TAMRON 60-300mmF3.8-5.4 / RDP3
タムロンの60-300mmF3.8-5.4という望遠ズームなのだが、当時としては珍しい60mmから始まる5倍ズームで、少しでも明るく見せるためか、F値が中途半端なのも珍しい。ネット検索してみたらスペック表が出てきたので、リンクしておく。当時、タムロンのMF用レンズはアダプトールというシステムを採用していて、マウント部分だけ交換することができ、あらゆるメーカーのマウントに対応できるという画期的なものだった。
このレンズもヤフオクで落札したものなのだが、ほとんど使った形跡がない新品同様の極上品であった。もちろん光学系のトラブルも皆無。それでこのとき初めて試し撮りで使ってみたのだが、記録に残る限り、このレンズで撮ったのはたったこの2枚しかない。あまりに使わなかったのですっかり存在すら忘れていた。
もともとオリンパス純正の望遠ズームが少ないため、OMマウントの望遠ズームというのは大変貴重な存在である。ましてやこれだけ状態の良いものはなかなかお目にかかれない。にもかかわらず、その後まもなく手放してしまった。確か1万円くらいにしかならなかったと思う。今となっては、その時なぜ手放したのかまったく理由が思い当たらない。改めてスキャンしてみてもそんなに画質が悪いとは思えないし、普通によく写っている。それにこの2枚だけで画質を判断するのは無理というものだろう。大きく重いことは確かだが、当時の300mmズームとしてはこのくらいは仕方がないと思う。単なる機材整理のためだったのだろうか? 今もってまったく理由がわからない。本当にもったいないことをした。2コマしか撮ってないのだから、1コマあたりのコストを考えると恐ろしくなる。(爆)
当時は金満サラリーマンであったから、このくらいの無駄は何とも思っていなかったのであろう(爆)。今考えると信じられない。その散財癖が今の貧困を作り出したのである。昔の自分に、その金返せ!と言いたい。(爆)
コメント
おはようございます
後半は(爆)の嵐ですなー。
やっぱりお金は回さないとね。あの当時、経済を回してたのはSORAさんだったんですねー。\(^o^)/
そして今、不況真っ只中なのはSORAさんが財布の紐を閉じたから・・・。o(TヘTo)
SORAノミクス効果期待しています!(*´∀`*)
>yamauchi(ハンドルネーム考え中)さん
そうなんです、あの頃は僕の限りない物欲のおかげで経済が回ってたんです。(爆)
金は回してナンボっていうけれど、みんな僕の元から旅立ったまま帰ってきません。(涙)
お久し振りです。
私も同じような経験があります。やはりアダプトールなんですが、初代52B、90mmF2.5マクロ。マクロ撮影はほとんどしなかったので、売却し、今思えば中望遠レンズとして、デジタルでAPS-Cの今なら具合の良い135mmレンズになるのですから、惜しい事をしました。
KAタイプのアダプトールマウントそのものは残しているので、90mmだけでなく、かつてのTamronレンズも探しているんですが、程度が良く安価なのは中々ないですよねぇ。
>BigDaddyさん
結局買わずに終わりましたが、90mmF2.5は当時名レンズと言われてましたね。
ボケ味が美しいので、デジタルで使っても良さそうな気がします。
自分もあの頃のレンズは手放して後悔したものが結構あります。
タムロンはマウント共通なので比較的タマ数多いかもしれませんね。
今となってはアダプトールの入手自体が難しいかもしれませんが・・