レンズ

ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro 描写レビュー

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お間違えのないようにお断りしておくが、これはマイクロフォーサーズではなくフォーサーズ用のマクロレンズである。2011年頃に購入したが、あまり使い途がなく、そのままフォーサーズも終了してしまった。そもそも標準ズームと焦点距離が重なる単焦点というのは持って行っても結局使わないことが多い。これももろに標準ズームに含まれちゃうからどうしても使う機会が少なく、それが最大のネックとも言える。

しかしせっかく持ってるんだから何とか活用法は考えたい。このレンズの優れた点は、解像力が半端なく凄いということである。もう開放からバリバリに使える。それでいて激安なんだ(笑)。買ったときは24,000円くらいだったと思うが、今でも25,000円前後で手に入る。現在マイクロフォーサーズ用のマクロレンズとしてはオリンパスとパナソニックから60mmF2.8がラインナップされているが、値段は4万円台からとなり少々高い。このレンズを使うためにはもちろんフォーサーズマウントアダプターが必要になるが、一緒に買っても安いくらいだろう。35mmというのは135換算で70mm相当となるから、ブレをそれほど気にせず気軽に扱えるのが良い点である。現在マイクロフォーサーズ用で標準系のマクロレンズはラインナップされていないので、どうしても欲しければこれを買うしかない。

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このレンズについてスペック的なことを言うと、等倍撮影が可能なマクロレンズということである。等倍ということは被写体の大きさとセンサー上に映る像の大きさが等しいところまで寄れるわけで、相当な接写が可能である。もちろんAFには対応しているのだが、少々問題なのはコントラストAFには未対応ということなんだ。つまり位相差検出式AFを搭載するフォーサーズ機では問題なく使えるが、コントラストAFのマイクロフォーサーズ機ではとんでもなく遅くなることを覚悟しなければならない。しかもマクロレンズはフォーカスの可動域が大きいのでむちゃくちゃ遅い。どのくらい遅いかというと、ジーッ、ジーッ、カタカタカタ・・と動いて5秒後くらいにやっと合焦する。もう笑えるレベルだ(笑)。焦らずのんびり構えることをおすすめする。

だからAFを使うには忍耐が必要なんだけど、MFの操作性はとても良いので、最初からMFで使った方が楽だと思う。幸いGM1Sにはピーキング機能があるので、MFでのピント合わせも苦にならない。さすがにGM1Sに付けるとレンズがデカすぎてバランス悪いけど、なかなか使いやすいコンビだと思った。

では描写性能について見ていこう。例によって等倍切り出しとかケチくさいことはしないので(笑)、サムネイルをクリックするとすべて原寸大の画像を表示する。重たいので要注意。なおRAW現像はLightroomで行っている。

まずは解像力テストから。

20160131_134310
GM1S / ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro / f3.5開放

20160131_134330
GM1S / ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro / f5.6

驚くべきは開放から完璧なシャープさである。周辺までまったく破綻なし。f5.6まで絞っても描写が変わらないことから、開放の画質がいかに優れているかを物語っている。このレンズでは画質を上げるために絞る必要は一切なく、絞りは純粋に被写界深度を調節するためのものとなる。

20160131_135244
GM1S / ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro / f3.5開放

今度は無限遠に近い遠景である。これも開放だけど、霞みがちな遠景もコントラストが高く、くっきりと描写される。空を入れても周辺光量落ちは見られない。一応は望遠レンズだから、絞り開放だと手前側は被写界深度から外れるのがわかる。

20160131_141859
GM1S / ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro / f8

このくらい奥行きのある風景だとf8ないしf11まで絞らないとパンフォーカスにはならない。ピントは手前の菜の花畑に合わせているので、厳密に言えば遠景はわずかにボケている。

20160131_142018
GM1S / ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro / f5.6

やはりマクロレンズだから、菜の花をアップで撮ってみる。このくらいなら普通のズームでも寄れると思うけど、さすがにマクロレンズだけあってカッチリした描写であり、質感もよく表現されている。

20160131_142232
GM1S / ZUIKO Digital 35mmF3.5 Macro / f5.6

オオイヌノフグリを超クローズアップで撮ってみる。ほぼ等倍に近い倍率である。直径1センチに満たない花がここまで大きく撮れるのは凄い。雄蕊の先のつぶつぶまで写っていることに注目。肉眼では捉えきれない微細構造を克明に描写するところがマクロレンズの醍醐味だろう。

総括

このレンズはマクロレンズだけあって開放から非常に解像度が高く、周辺まで申し分のない描写をする。描写性能は100点満点に近く、間違いなくフォーサーズの名玉の一つだろう。換算70mmという画角がちょっと中途半端で使いづらい気もするが、マクロ撮影のみならず、ちょっと狭めの標準レンズとして一般撮影にも使いたい高性能である。このくらいの焦点距離ならブレをそれほど気にせず気軽にマクロ撮影できるのがいい。ただしワーキングディスタンスが短くなるので、近づきすぎてレンズの影が出てしまうことには要注意である。

惜しむらくはコントラストAFに対応していないことと、マウントアダプター込みでデカくなってしまうことである。AFの遅さはまあ我慢するしかない。それと初めにも述べたように、標準ズームに含まれてしまう焦点距離だから、どうしても使う機会が限られてしまう。マクロ撮影しない限り、あえて使おうという気になれないのが最大の難点か?

しかしこれだけの高性能レンズが2万円台で購入できることは大変素晴らしい。かつてはボディー性能がレンズ性能に追いついていないと言われていたフォーサーズ。レンズだけはハズレがないと言われるほど優れたシステムだったんだ。それを勝手に投げ出したオリンパスへの怒りがまた込み上げてくる。(爆)

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