2013年11月 K-30 / PENTAX DAL 18-55mmF3.5-5.6AL
紅葉(というか黄葉だが)シリーズ第三弾は奈良県天理市の銀杏並木。実は前回の大兵主神社と同じ11/30に撮っているのだが、ちょっと遅かったようでだいぶ葉が落ちてしまっていた。
今回もK-30が吐き出したJPEG画像を無調整のままで縮小だけしたものだ。
2013年11月 K-30 / PENTAX DAL 18-55mmF3.5-5.6AL
2013年11月 K-30 / PENTAX DAL 18-55mmF3.5-5.6AL
2013年11月 K-30 / PENTAX DAL 18-55mmF3.5-5.6AL
2013年11月 K-30 / PENTAX DAL 18-55mmF3.5-5.6AL
やっぱりK-30の色は抜けが良く、青空がクリアーに出ているのが好ましい。E-620はどうしても濁った感じの青空になってしまうのが唯一の不満点だった。銀杏の黄葉も見た目通りのレモンイエローが出ていると思う。
ついでと言っては何だが、たまたま昨年同じ構図で撮影した写真があったので、E-620と比較してみよう。
E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6
まずこちらがE-620で撮影した画像。この中央部分を等倍で切り出したのが下の画像(クリックで拡大)。
K-30 / PENTAX DAL 18-55mmF3.5-5.6AL
一方、こちらはK-30で撮影した画像。同じく中央部分の切り出しが下の画像(クリックで拡大)。
どちらもLightroomで現像したものだが、色調を比較するとE-620の方が「濃い」感じがする。ホワイトバランスはできるだけニュートラルに近づけてあるのだが、それでもまだウォームトーンが感じられ、こういう被写体ではプラスに働く。E-620の絵には情緒があると評しているのはこういう点による。これと比較するとK-30の絵はずいぶんおとなしく見えるのだが、これでもニコンに比べれば情緒のある絵が出ているはず。ニコンだったらもっと事務的な絵しか出てこない。
一方、解像感の比較だが、同じ構図であってもよく見ると画角が微妙に違っている。E-620は60mm相当であるのに対し、K-30は72mm相当だった。したがって同じ部分を切り取れば、像倍率が高く画素数も多いK-30の方がよく解像するのは当たり前の話でまったくフェアじゃない。それを差し引いてもK-30の解像感はなかなかのものと感じている。遠方の木まで綿飴にならずに解像しているのはかなり凄い。ダメレンズと称されるDAL 18-55mmだが、焦点距離35mmより望遠側はこのレンズのスウィートスポットと感じている。ピントがしっかり出ていれば驚くほどシャープな絵を叩き出す。一方で広角側はダメ。中央は解像していても周辺はボケボケになることが多く、しかも絞るほど悪くなる。このレンズの評価はさらにデータを積んで後ほど行う。
コメント
多分Pentaxは青と黄色の発色は良いと思います。赤が時折飽和するので、彩度を-1にされているとの事、正解かと。1つ前の記事のお気に入りの石段の落ち葉、そうなんですよ、みんながそっぽ向いている風景でも良い場所があるんですよね。
フィルム時代、日陰を撮るとLBAフィルターがないとどうしてもポジは青っぽくなってしまいましたが、デジタルの今は綺麗に発色しますよね。だから日陰でつまらない、これはデジタルの今、当てはまらないと思っています。
とは言え、私はCTEを使って、日陰を撮って青系に転ぶのが好きだったりするんですが(笑)。
>BigDaddyさん
青空がきれいに出てくれないと、どうも撮影のモチベーションが上がらないんですよね・・
ああいう日陰って、フィルムだと発色が予想できるので絶対撮らなかったんですが、撮ってみないとわからない風景って結構ありますよね。
知らず知らずのうちにフィルムの癖に縛られてるんだなぁって思いました。(笑)