デジタルカメラ

PENTAX K-3 動画についてほざいてみる

投稿日:2014年1月21日 更新日:


K-3 / smc DAL 18-55mmF3.5-5.6AL 1920x1080 30pモードで撮影

※リコーイメージングのモニターキャンペーンでお借りしたK-3を使用してレビュー記事を書いている。同じくモニターに当選された「So What? ~ 写真生活」のBigDaddy氏も新たなレビュー記事「Pentax K-3 レビュー その9 ユーザーモードの活用、そして電子水準器が・・・!」をアップされたので参考にされたい。

レビューの最後はK-3の動画についてグチグチとほざいてみる。初めにお断りしておくが、褒めるべきところが一つもない。動画など今となっては当たり前の機能で、他社より劣っているところしか見つからない。したがって辛口レビューとなってしまうことを覚悟していただきたい。

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まず上に貼り付けた動画はフルHDの1920x1080、フレームレート30pで撮影したものだ。K-5ではフレームレートが最大25pだったが、K-3では30pに引き上げられたほか、インターレースモードなら60i, 50iも可能である。その点では進化しているが、今となっては当たり前のスペックであり、ミラーレス機ではプログレッシブ60pに対応している機種もあるから、ようやく他社並みになったというだけに過ぎない。

時間がなかったので動画もほとんど撮影していないが、上の画質を見る限り、可もなく不可もなく普通のレベルと言える。YouTubeにアップした時点で再エンコードされるため、オリジナルより画質は低下していることに注意されたい。ただ、カメラが大きく揺れたときに画面がグニャグニャする、いわゆる「こんにゃく現象」がかなり気になる。ローリングシャッターによる動体歪みはCMOSセンサーでは多かれ少なかれ避けられない現象だが、さすがにソニーやパナソニックなど家電系メーカーはほとんど気にならないほどにうまく処理している。この点でもペンタックスはまだまだ遅れをとっており、他社のレベルには追いついていない。

動画はAVC/H.264エンコードのMOV形式で保存される。ファイルサイズは1分11秒で約188MBであった。フルHDなので相応のサイズにはなると思うが、これが大きいのか小さいのかよくわからない。RAWのファイル容量が約30MBあることを考えると、比較的小さいと言えるのかもしれない。

音声は内蔵のモノラルマイクだけだが、外部マイク端子が装備されているので市販のステレオマイクを接続すればステレオ録音が可能となる。K-30には外部マイク端子がないので、この点だけが羨ましい。もっとも他社の一眼レフには外部マイク端子があるのが当たり前なので、K-30に付いていないことの方がおかしいのだが・・。それより内蔵マイクも今どきステレオじゃないのが時代遅れ。最上位機種なんだからそのくらいケチるなと言いたい。内蔵マイクの感度は普通だと思うが、屋外では風の音をかなり拾ってしまう。これも最近の一眼レフは風音カット機能を備えているので、やはり遅れていると言える。

そして極めつけにダメなのがAFだ。なんとピントは録画を始める前に合わせる必要があり、録画中はピントが固定されてAFが一切効かなくなる。二昔くらい前はそういう仕様が普通だったが、今や一眼レフも含めて動画撮影中でもAFが追従するのが当たり前。今どきあり得ない時代遅れな仕様だ。距離がほとんど変わらない遠景を撮るだけならそれでも支障はないが、近距離の動体を撮るのは完全に不可能。また18-135mmはズーミングによるピント移動が酷いので、ズーミングしただけでもピントが大きくずれてしまう。それを修正するにはMFで合わせ直すしか方法がない。実はK-30ではAFスタートボタンを押すと録画中でもピントを合わせ直してくれるのだが、K-3ではどういうわけかそれができない。下位機種にできることがなぜ上位機種でできないのか意味不明だ。説明書にはその辺のことが何も書かれていないのが気になる。ペンタックスのレンズは音がうるさいのが多いので、わざとそういう仕様にしているのだろうか? しかしズーミングのできない動画なんて魅力が半減するのもいいところだ。誰もこのカメラで積極的に動画を撮ろうなんて思わないだろう。動画を撮りたいユーザーはソニーかパナソニック、せめてニコンを選ぶ。ペンタックスは初めから選択肢には入っていないはずだ。

そうなると、前にも書いたが静止画と動画を切り替えるレバーが実に無駄に思えてくるのだ。冗談抜きで、ほとんどのK-3ユーザーはこのレバーを一生動かすことがないだろう(笑)。しかもそれが一等地を占領しているものだから腹立たしささえ覚える。なぜこんなレバーを付ける必然性があったのか? どうせほとんどのユーザーは動画なんて撮らないのだから、従来と同じくモードダイヤルを動画に切り替えてシャッターボタンを押すだけでいいではないか? 確かにモードダイヤルと独立させることによって動画でも露出モードを反映させられる利点はあるが、実際には露出モードはメニューの中に押し込まれており、その利点は活かされていない。まったく意味不明だ。

また録画開始ボタンがライブビュー切り替えを兼ねているのも非常にわかりにくい。普通の人間は赤いボタンを見たら録画開始だと暗黙のうちに了解しているのだ。それを押すとライブビューになるということがとっさに理解できない。ここでもニコンの方式を見習うべきだ。動画ではライブビューが前提になるから、まずライブビューに切り替えてから(もちろん切り替えボタンは別にある)赤い録画開始ボタンを押すと録画がスタートする。それが一番わかりやすくて理にかなっている。なぜそうしなかったのか? せっかく録画開始ボタンを付けたのだから、それを別の目的に兼用しちゃいけない。録画開始ボタンはあくまでもダイレクトに録画をスタートさせるためのものだ。シャッターボタンに別の目的を持たせたりしないだろう? それと同じだ。(もちろん動画なんて一切撮らない!というユーザーのために、別の機能にカスタマイズできるのは良い。)

せめてこの無用の長物である静止画・動画切り替えレバーをファームの変更で別の機能に割り当てられないものだろうか? ほとんどのユーザーはそれを望んでいるはずだ。貴重な操作デバイスを一つ無駄にしたのと同じことだから・・。一番現実的なのはライブビューの切り替えだろう。レバーで現在の状態がわかるだけでなく、電源を切っても再びライブビューで起動することができるので、それはそれで有用だと思う。

しつこいようだが、このカメラで積極的に動画を撮ろうなんてユーザーが想像できない。それよりも高倍率ズームの付いたコンデジを使った方がよっぽどいい動画が撮れる。もう1台持ったとしても、レンズ1本より軽い。たとえば旅行先で、これ1台で静止画も動画も撮りたいかと言われれば、明確にノーだ。本当に緊急用以外の何物でもないだろう。動画に関してはニコンがはるかに上を行っている。それを実感しただけであった。

追記:

ここまで書いてきて思いついたのだけど、やっぱり静止画・動画切り替えレバーを光学ファインダー・ライブビュー切り替えレバーにしてしまえばいいんだ。現状では赤ボタンとシャッターボタンのどちらでも録画スタートになるが、これが冗長で無駄。そこでまずレバーをライブビューに切り替えたら背面液晶にスルー画が表示され、静止画も動画もどっちでも撮れる状態にすればよい。そしてシャッターボタンを押せば静止画、赤ボタンを押せば動画が撮れる。これが一番合理的じゃないか! そうすればあのレバーを無駄にしなくても済むし、電源ONと同時にライブビュー撮影という使い方が可能になる。動画は使わなくてもライブビューは使う人が多いのだから、ライブビューの使い勝手を良くすることを優先すべきだ。

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