2017年4月 K-S2 / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR
奈良県室生村(現宇陀市)の県道28号沿いに大きな木蓮と桜が寄り添う場所がある。だいぶ昔から目を付けていて毎年のように見に行っていた。ここも山間部だから平地よりもかなり遅く、三多気の桜と同日の撮影である。
木蓮は花期が非常に短く、すぐ茶色くなってしまうため、桜と共演が見られるチャンスは数日しかない。今年は運良く見られたのだが、木蓮は少し傷み始めていた。でも桜はちょうど見頃で良かった。
ここは観光地でも何でもないただの県道沿いなんだけど、最近カメラマンを多く見かけるようになった。この日も平日でしかも15分ほどいただけなのに、その間に何人かのカメラマンが車を停めて撮影していた。完全にメジャー化している。
最近はこういうのもSNS経由ですぐ広まってしまうんだろうな。昔は撮影地なんて自分の足で見つけるものだったんだよ。写真は発見の芸術だから自分の心に留まったものじゃないと意味がない。今はインターネットでお手軽に情報集めて行くだけ。撮り方のお手本も山ほどある。他人の手垢が付いた風景を撮って何が面白いのか?