Lightroom6はまだ買える

投稿日:2018年9月17日 更新日:

フォトレタッチ

2016年2月にLightroom 6をいったん購入したのだが、その後返品し、ずっとLightroom 4を使ってきた。理由は機能的に大して変わらなかったからである。当然GM1SのRAWには未対応という問題があったが、無償提供されているAdobe DNG ConverterでDNGに変換することにより使用していた。K-S2やK-70はもともとDNGで撮れるから問題はなかった。

ただこれも数が多いと大変なんだ。放っておくだけとはいえ、旅行などで数百枚も一度に撮ると変換だけで数十分かかっちゃう。それからまたLightroomに読み込ませなければいけないのだからやってられない。それに加えてE-M10mk2を買ったものだから、これもまたDNGに変換しなければならなくなった。手間が倍増である。

まあ手間を厭わなければ別にDNGに変換したっていいんだよ。ただDNGに変換することには一つだけ致命的な問題が存在する。もちろん画質が劣化することはないんだけど、いったんDNGに変換してしまうと元には戻せないということだ。これはつまり、メーカー純正のRAW現像ソフトで現像したり、カメラに戻して再現像ができないことを意味する。もちろん元のRAWを残しておけばいいんだけど、それでは容量が2倍になってしまう。

ただPanasonicの場合は純正現像ソフトがどうせSILKYPIXもどきだから、それを使ってもあくまでもSILKYPIXの絵であり、カメラが吐き出す絵とは根本的に異なる。だからわざわざ使うことは一切なかった。Panasonicも最近でこそカメラ内現像が可能になったが、GM1Sをはじめ従来の機種はカメラ内現像もできなかった。だから元のRAWを残しておく必要性は一切なかったのである。

しかしOlympusの場合はOlympus Viewという独自の現像ソフトがあり、これを使うとカメラと全く絵を作り出してくれる。それについては以前「なぜカメラメーカー製の現像ソフトはカメラと同じ画を再現できないのか?」で書いた。後からアートフィルターを適用することも可能だ。当然ながらカメラに戻して再現像することもできる。別にLightroomの画質に不満があるわけじゃないが、「Olympus独特の味」が欲しいと思ったときに元のORFがないと困ってしまう。だからすべてDNGに変換してしまうことには慎重にならざるを得なかった。

というわけで、この際Lightroom 6の再購入を思い立ったのだった。しかしご存知のように、Lightroomはすでにサブスクリプション制のCCに移行しており、永続ライセンス版のLightroom 6は表向き消えてしまった。少なくとも1年くらい前はいくら探してもLightroom 6を購入することはできなくなっていた。やはり完全に廃止されたのだなと諦め、返品したことを後悔した。

しかし2週間ほど前にダメモトで検索してみると、なぜかLightroom 6が復活しているのだ。それは決して怪しい情報ではなく、Adobeの公式サイトからの正式な情報である。詳しくは下のページを見てほしい。

Lightroom 6 のダウンロードとインストール(単体プラン)

2019.9.17追記:
上記のリンクはいつの間にか抹消された。現在はクリックしてもCCのページに飛ばされる。つまりLightroom 6はもう買うことができない。Adobeはいよいよ永続ライセンス版をなかったことにし、Web上からも完全に抹殺したようだ。Adobeはこういうことを平気でよくやる。

また6.14へのアップデータも通常の方法ではダウンロードできなくなっていて探すのに苦労した。今のところ英語版の下記のページのみ残っている。これもいつ削除されるかわからないので早めにダウンロードして保存しておくことをおすすめする。

Download legacy versions of Creative Cloud apps

このページの最終公開日を見ると2018年8月31日になっている。つまりごく最近復活したようなのだ。何というタイミングか! もしかすると見つけられないだけで、以前からどこかにあったのかもしれないが、これが表に出てきたということはユーザーからの批判を受けてのことではないだろうか? すべてのユーザーがCCを望んでいるわけではない。めったに写真など撮らないユーザーにとって、毎月1058円も取られるのはあり得ない。庶民はただでさえスマホ代に苦しんでるんだよ(笑)。永続ライセンス版を廃止したことに強い抗議の声が出てくることは当然であろう。

ただ永続ライセンス版には一つだけ条件がある。それは「今後のサポートは終了」ということである。つまり今後発売される新しい機種には対応しないし、OSのアップデートで動かなくなったとしてもサポートは一切しないということを了承しなければならない。それが嫌なら毎月1058円を払ってCCを導入しろということなのだ。

対応機種についてはLightroom 6の最終バージョンではX-T100など一部の最新機種を除く現行のほとんどの機種に対応しているから当分は問題ない。まあ自分は型落ちしか買わないからあと5年は大丈夫だろう(笑)。仮にいつか新機種を買ったとしても、その時はDNG Converterを使うか、RawTherapeeにでも乗り換えるだけのことだ。CCには一切金を払わない(笑)。

ということで再購入を即決した。自分の場合はもちろんアップグレード版だから税抜9,600円。製品版は税抜16,000円となる。2年間の不便を考えると、こんなことなら返品しなければよかった(笑)。またいつなくなるかわからないので、アドビ税を払いたくない人は今のうちに購入しておいた方がいいと思うよ。

ただ例によって、これも見つけるのがなかなか難しい。Adobeはよっぽど売りたくないんだろうね。これを買われちゃうと毎月1058円が入ってこなくなるからね(笑)。普通にトップページから探しても簡単には見つからなくなっている。出てくるのはCCばかりだ。最も容易に見つけるには、上記の公式ページから「アドビ製品カタログ」のリンクをクリックすること。そうすれば永続ライセンス版のLightroom 6を見つけられる。

Lightroom 4からLightroom 6にアップグレードした場合、既存カタログファイルのアップグレードが必要になる。これは自動でやってくれるが、写真の枚数によって数分から数十分くらいかかる。自分の場合は年度ごとにカタログを分けているのでまだマシだが、全部一つのカタログにまとめていると大変だろう。それこそ寝る前にやっておかないといつまでも終わらない。

それとインストールする際の注意点が一つ。Adobeの公式サイトからダウンロードしたファイルはなぜかバージョンが最も古い6.0になっている。このままではE-M10mk2には対応していないので、インストールしたらすぐにアップデートしなければならない。これを知らないと読み込めなくて慌てるだろう。最終バージョンは6.14となっている。ちょっと紛らわしいんだけど、これは6.1-4という意味じゃなくて、14番目のアップデートという意味だ。もうこれ以上アップデートされることはない。

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