2019年5月 E-M10 Mark II / M.ZD 12-50mmF3.5-6.3EZ
うつむき加減に純白の釣鐘型の花を咲かせるスズラン。その可憐な姿から人気の高い花であるが、スズランといえば普通は信州の高原など涼しいところを連想するのではないだろうか? しかし奈良県にもスズランの自生地が存在する。
以前からあることは知っていたのだが、いつもタイミングを逃して一度も見たことがなかった。見頃は5月下旬~6月上旬頃と言われているが、一度も行ったことがないので見頃がよくわからない。しかしGoogleマップのクチコミを見ていると数日前に行った人のレポートがあったので、それを参考にそろそろ見頃ではないかと思って行ってきた。
行き方は名阪針インター方面からだとR369を南下して県道28号に入り、向渕集落手前の右側に「スズラン群落」の看板があるのですぐわかる。コンクリート舗装の狭い道を数百メートル進んでいくと牛舎があり、そこを過ぎたところにまた看板があって左折すると突き当たりに駐車場がある。スズラン群落へはそこから山道を登って50mほどで着く。
スズラン群落の全景はこんな感じ。柵で囲われている場所がそれだ。規模としてはそんなに大きくない。ぱっと見て花が咲いているのはわかりにくいが、手前側に花が見えるだろうか?
スズランの花は葉の下に隠れているため、写真に撮るのは非常に難しい。柵の中に入ることができないので、手前側の花が咲いてないと撮れない。
レンズはマクロ狙いで12-50しか持って行かなかったのだが、柵があって近寄れないため換算300mm程度の望遠があった方が撮りやすい。また柵から手を伸ばして取る形になるためファインダー撮影は不可能。一眼レフよりミラーレスの方が良いし、チルトができるとより有利だ。
見頃としてはまだ咲き始めたばかりで蕾も多く見られた。これから2週間くらいが見頃になるのだろうと思う。
なお近くには吐山のスズラン群落も有名だが、こちらは道が狭く駐車場もないため、入口からかなり歩かなければならないようだ。手軽に見たい方は向渕をおすすめする。