デジタルカメラ

LUMIX DMC-GM1Sレビュー(操作編)

投稿日:2015年12月30日 更新日:

まだ一回しか使ってないし、説明書もろくに読んでないんだけど、レビューが年越しになっちゃうのも何なので、とりあえず気になった操作性についてだけレビューしておく。あまりにも多機能なため、まだ全ての機能を把握し切れていない。機能面のレビューはまた後日追加でやるかもしれない。

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ホールド性

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
よく言われるように、あまりにも小さすぎて男性の手には余るかもしれない。全体にフラットな形状のため、グリップらしきものは何もないが、前面にシボ皮風の合成皮革が張られているため、最低限の滑り止めにはなる。対抗馬として迷ったRX100などは完全にツルツルの形状なので、落としそうで怖い。以前S95も落としたことがあり、やはりツルツルのボディーは怖い。皮一枚だけでもあるだけで安心感がかなり違う。これにあと片手だけでもストラップを付けておけば落下防止にはなるだろう。

最近のカメラは背面側の親指が当たる部分に突起を設けたものが多いが、GM1Sにはそういうものが一切なく、前面と同じ合成皮革が小さく張られているだけ。これは少しでもスペックを小さく見せるためだろう。普通のコンデジに比べると重量がやや重いので、片手で支えるには握力が要る。しかし両手で構える分にはまったく問題ない。

背面のボタン類

GM1S_back
見ての通り、背面はいかにもコンデジ然としている。一つ一つのボタンが小さく、ストロークも浅いため決して押しやすいとは言えない。全体にチマチマした操作感は否めないが、それはレンズ交換式カメラだと思うから気になるのであって、初めからコンデジだと思えばこれが普通だから特別に悪いというわけではない。

十字キーの周囲にあるコントロールダイヤルはE-PL5などと同じだが、それよりも回転トルクが重くて回しづらい。重すぎるため、ついうっかり十字キーを押してしまってかなりイライラさせられる。カメラメーカーはいい加減にこの劣悪な操作性をやめるべきだろう。GM5ではこれが廃止されて上部のダイヤルに移っている。

全体にボタンは少なめ、足りない分はタッチパネルでの操作で代用するという考え方のようだ。

上面のダイヤル類

GM1S_dial
GM1Sの売りの一つが高級感あふれるアルミ削り出しの3連ダイヤルである。確かに見た目はかなりかっこいい。まず電源スイッチはシャッターボタン周りの前面側にあり、自然と人差し指がかかる位置にあるからとても使いやすい。クリックも固めなので勝手に電源が入ってしまうようなこともない。洗練された操作性はさすが家電メーカーと思わせる。電源スイッチの位置で右往左往しているオリンパスは見習ってほしい。

モードダイヤルには通常のMSAPに加えて、カスタムモードのC1, C2がある。このうちC2はC2-1, C2-2, C2-3の3つに分かれており、ダイヤルを合わせた後にタッチパネルのアイコンで切り替える仕組みになっている。そのため全部で4つのカスタムモードを登録することができ、かなり便利だ。あとシーンモードの絵文字がないのは安っぽく見えなくて良い。ただダイヤルのクリックが相当固く、背が低いこともあってかなり回しづらい。もうちょっと緩くできなかったものか・・

そして中央寄りにあるのがAFモードの切り替えスイッチだ。ただこれがかなり無駄な気がする。AFモードってそんなに頻繁に切り替えるものだろうか? 少なくとも自分はAF-S以外使うことはないし、MFする時くらいしかこのスイッチに触る機会はない。それが一等地を占有しているのだから何かもったいない。それよりはドライブモードの切り替えスイッチでも付けてくれた方がまだ気が利いている。

AFモードスイッチの中央にあるのがファンクションボタン(Fn1)である。このボタンには任意の機能を割り当てることができ、デフォルトではWiFiスタートが割り当てられている。自分は一応AFロックを割り当ててみたのだが、それもあまり使うことがないので、何を割り当てるべきか結構悩む。ハードのFnボタンはこの1個しかないので、できるだけ有効に使いたいところである。

液晶モニター

液晶モニターは3インチの3:2比率で104万画素あるからかなり高精細で見やすい。自動照度調整が効いているので、明るい屋外でも見やすくなっている。GM5では液晶の上にボタンが並んだ代わりに画面比率が16:9になったので、実質的な画面サイズが小さくなってしまう。もし背面液晶での撮影が主体であれば、GM5よりGM1Sの方がおすすめである。

タッチパネル

GM1Sではボタン類が少ない代わりに、操作のほとんどをタッチパネルでも行えるようになっている。たとえば再生画面での拡大縮小はピンチイン/アウト操作でできるので、完全にスマホと同じ操作感覚である。今となっては当たり前だが、タッチAFで画面のどこにでもピントを合わせられるのは便利だ。これに慣れると一眼レフは使えない。それ以外にタッチAEという機能もあり、狙ったポイントに露出をワンタッチで合わせることも可能である。これは従来のスポット測光とAEロックを同時に行うものと考えてよい。

ただ、タッチパネルには少々困った問題もある。それは右手の親指がどうしても画面の端に触れてしまうため、意図せずしてフォーカスポイントが移動してしまう問題である。これは特にアスペクト比を3:2にしている時に起きやすい。3:2なら液晶画面一杯にモニター像が表示されるからだ。4:3にすれば両端に少し隙間ができるため、親指が触れる頻度は減少する。それでもたまに触れてしまうのでやっぱり鬱陶しい。これがどうしても嫌ならタッチAFを無効にしてしまうしかない。

フラッシュ

GM1S_flush_popup
GM1Sには小さいながらフラッシュが内蔵されている。よくこの小さいボディーに詰め込んだものだと感心する。ちなみにGM5はEVFが付いた代わりにフラッシュが省略されている。普段使いには内蔵フラッシュの有無が使い勝手をかなり左右するだろう。自分はフラッシュを焚くことをどこか邪道のように思っていて積極的に使うことはないのだが、それでも暗すぎてどうしようもない場合はあると重宝する。

ガイドナンバーはISO100時でわずか4と非力なので、屋外で使うには心許ないが、小物を撮るにはこれでも十分だろう。逆光時の補助光としても使える。ただシャッター機構の制約によりシンクロ速度が1/50秒と遅いため、日中シンクロは相当絞らないと厳しい。

GM1S_flush_lever
フラッシュの開閉は背面側にあるレバーをスライドさせて行う。機械式だから電源OFFでも操作可能だ。電子式は操作を間違えると勝手に飛び出したりして鬱陶しいが、そういうことがないのは好ましい。ただポップアップの動作は一気にバネで飛び出してくるような感じで少々安っぽい。裏技として、指で上に向けてやると一応バウンス撮影も可能だ。

カスタマイズ性

GM1Sは一応上級ユーザーを狙った商品なので、カスタマイズ性は結構高い。メニューからかなり細かく設定することが可能である。Panasonic独自のQ.MENUボタンを押して表示されるメニューも自分のよく使うものだけを選んでカスタマイズすることができる。

GM1S_fn
上面にあるFn1ボタンのほか、タッチパネルにはFn2~Fn6の5つのソフトボタンを登録することができる。あまりたくさんありすぎて何を割り当てるか悩んでしまうが、上から順にプレビュー、水準器表示、ISO感度、グリッド表示、WiFiスタートを割り当ててみた。これらのボタンは普段は隠れていて、右端のタブを左へスライドすることにより現れる。

ただこのFnボタンがちょっと曲者なのだ。ボタンを表示させたままにしておくと、どうしても親指が一番上のFnボタンに触れてしまう。ここにISO感度などを割り当てると、そのたびにメニューが表示されて非常に鬱陶しい。そのためプレビューなど間違って触れても害がないものにしておくのが無難である。

カスタマイズ性で一番残念なのは、なぜか露出補正をダイレクトに行う方法が用意されていないことだ。オリンパス機ではカスタム設定によりコントロールダイヤルを回すだけで露出補正ができた。絞り優先モードの場合、絞りよりも露出補正の方が圧倒的に触る機会が多いから、これは合理的な方法なのだ。しかしGM1Sではそれがどうやってもできない。いったん十字キーの±ボタンを押してからダイヤルを回すという2アクションを必要とする。一応、一度露出補正すれば覚えているので次からは1アクションでできるのだが、露出モードを切り替えたり、電源を切るとリセットされてまた絞りの選択に戻ってしまう。

そしてオリンパス機では十字キーの右と下に別の機能を割り当てられたのだが、GM1Sではそれもできない。ISO感度をハードキーで直接呼び出せないのはかなり不便である。また動画ボタンは完全に動画撮影専用であり、他の機能を割り当てることは一切できない。動画ボタンなんてめったに使わないのに、それが一等地に陣取っているのは非常にもったいない。オリンパス機は柔軟に変更することができるが、パナは家電屋だから動画ボタンを「神聖なもの」と考えて一切譲らないのか? どうもパナは融通の利かないところが見受けられる。パナ機はタッチパネルを利用したソフト的なカスタマイズは柔軟性があるのだが、ハードキーの機能変更はほとんどできない仕様になっている。これも思想の違いというところか?

以上、GM1Sの操作性は良くも悪くもコンデジなのである。一眼レフの快適な操作性とは比ぶべくもないが、それはコンパクトさとのトレードオフとして受け入れるしかない。オリンパス機とはかなり使い勝手が違うので、両方使っていると戸惑ってしまう。自分的にはオリンパス機の方が好みである。

最後にこのカメラの運用方法だが、どうもRAWでガチガチに撮るカメラではないような気がする。それよりは多彩なフォトスタイルやエフェクトを活用し、JPEG主体でカメラだけで完結させるのが楽しい気がする。RAWで撮っちゃうとせっかくの多機能を何も活かせないんだ。それにGM1Sではカメラ内RAW現像ができないから、SNSに投稿するにはJPEGでも撮っておく必要がある。RAW+JPEGでもいいんだけど、RAWを選択すると使用できない機能がいくつかあるんだ。それにパナのJPEGはオリンパスと違って塗り絵にはならないので解像感は十分あり、わざわざRAWを残す必要もない気がする。だからもっとイージーにコンデジ感覚でパチパチしてSNSにアップして楽しむのが似合っていると思う。

次は付属のG VARIO 12-32mmF3.5-5.6の描写についてレビューしてみたい。

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