カメラにまったく興味ないので、最近量販店にも行ったことなかったんだが、プリンタのインクを買いに行ったついでにカメラ売り場を覗いてみた。すると今月再発売されたばかりのE-M10 mkIIがちゃんと置いてあった。さすがOlympusは対応が早い。Pentaxよ、Olympusを見習え!(爆)
これまでWebでしか見たことがなく、実機に触るのは初めてだったんだが、デザインはずいぶん変わってるんだねえ・・。単なるマイナーチェンジと思ってたけど、軍艦部に段差が付いたり、ダイヤルの配置がガラッと変わったり、まったく別物と言っていいほど変わっている。あくまでも操作感だけだけど、また買いもしないカメラに愚痴をグチグチ言ってみよう。(笑)
まず初代E-M10の最大の欠点と言われていた電源スイッチの位置が左肩に移ったのが最も大きな違いか? 確かにこの位置にある方が上から見て状態がわかりやすいし、左手で操作もしやすい。しかしストロークが90度もあるのはなぜなんだ? それもトルクが結構重いので、「よっこらしょ」と回さなければならない。自分は頻繁に電源を切る方なので、これはストレスが溜まるに違いない。電源のON/OFFなんて30度もあれば十分だろうに、なぜわざわざこんなことをするのか意味不明。フラッシュも電源スイッチを逆方向に回すことでポップアップするが、これも従来のプッシュボタンの方がはるかに使いやすい。今までモードダイヤルが鎮座していた左肩を電源スイッチのためだけに占有するのが解せない。これはどう見ても銀塩OMのフェイクであり、デザイン優先の設計としか考えられない。いい加減、過去の栄光にすがるのはやめろ!
初代E-M10は電源スイッチが背面右下に位置していて、確かにわかりにくいし操作もしにくいが、他のカメラと一緒に使うからそう思うだけで、E-M10だけを使っていればすぐ慣れるはず。モードダイヤルを追い出してまで、たかが電源スイッチに占有させる必然性がどこにあるんだ? それより何で電源スイッチがプッシュボタンやスライドスイッチじゃダメなんだ? その方がはるかに使いやすいしスペースも取らないぞ。余談だが、E-PL5はじめPENシリーズは電源スイッチがプッシュボタンでLEDも付いており、とても使いやすい。
そしてモードダイヤルが左肩から追い出されたしわ寄せが右肩に来ている。軍艦部右肩にはモードダイヤルと前後の電子ダイヤル2つが同居しており、合計3つのダイヤルが狭いスペースにひしめき合っている。非常にゴチャゴチャした印象だ。当然、ダイヤルが増えた分、一つ一つのダイヤルは直径が小さくなった。特にモードダイヤルなんて一般的なカメラに比べて明らかに小さく、違和感を覚える。そしてダイヤルが小さくなって操作性が悪くなることを補うためだろうが、ダイヤルの背が高くなったため妙に細長く見えてカッコ悪い。ギザギザのローレットなど見た目は高級感があるんだが、結構グラグラしていてヤワい感じだし、操作感も良くない。雑誌などではダイヤルの背が高くなって操作性が良くなったと褒めちぎっているが、まったく逆。E-M10の方が良かった。
最悪なのは、電子ダイヤルが右肩ギリギリまで占有しているため、一番右端に付いているファンクションボタンが非常に押しづらいのだ。これは操作してみるとすぐわかる。ダイヤルの背が高くなったことが災いしており、指先がぶつかってしまうんだ。手袋なんかしてたら操作不能だな。いつも思うんだが、Olympusの設計者は本当にカメラを使ったことがあるのだろうかと思う。こんなの1分も触ってたらすぐ気づくはずの問題点なのに、このカメラ使ってみろよ!と言いたい。
スカスカの左肩に比べて、右肩は過密状態になっており、明らかにバランスが悪い。本来、右肩に置くべきものはファインダーを覗きながら操作したい部材に限られるはずだ。でもモードダイヤルなんてファインダーを覗きながら操作する必然性はないでしょ? だから左肩に置くことが望ましい。上面液晶を持つ上級一眼レフはすべてそうなっている。何度も言うが、電源スイッチを左肩に置いたデザインありきの設計のためだけにすべてをぶち壊しているんだ。
結局、操作性の面だけ見れば初代より良くなった点は一つもないんだな。自分に言わせればすべてが改悪。もちろん機能的には5軸手ぶれ補正が付いたり、ファインダーの倍率が大きくなったりして多少良くなってるんだが、基本的な性能に大差はなく、E-M10で十分と思える。わざわざボッタクリ価格のmkIIを買う必要はない。ただE-M10はどんどん値上がりしており、もう55,000円まで行ってしまった。完全に買い時を逃したな。OM-D系はもともと生産数が少ないのか、PENみたいな投げ売り大会にはならないんだな。販売形態もEZレンズキットの方が安いってどういうことよ? 最初はあの電動ズームが欲しかったんだが、PhotoZoneのレビューを見たら酷評されていて一気に興味がなくなった。特に広角側が壊滅的に悪い。そりゃ薄型で無理してるんだから、どうしてもそうなるだろう。レンズはいらないからボディーだけ安ければいいんだけど、もうボディー単体の在庫は尽きかけている。あとは程度の良い中古を見つけるしかないのか? まあE-M10は縁がなかったと思ってあきらめよう。(笑)
今後Pentaxから撤退してマイクロフォーサーズに移行するならば、ちゃんとしたEVFの付いた機種が欲しいと思ってたんだが、OM-D系は屋根が出っ張っているため、どうしても高さ方向に大きくなる。それと見逃してはいけないのは、ファインダーのアイピースが手前に出っ張っている分、厚みも増しているんだ。マイクロフォーサーズの美点はその小ささにあると考えており、E-PL5の小ささはとても気に入っていた。これまでEVFを付けずに使ってきたのも、せっかくの背の低さと薄さを殺したくなかったからである。だから少しでもでかくなると魅力は半減するんだな。それとE-M10のもう一つの欠点はモニターが上に90度しか可動しないこと。つまりE-PL5みたいにモニターをレンズ側に反転させて自分撮りはできないんだ。これができるのはE-M5 mkIIだけ。
かくして結論はE-PL5で十分となった。何て大人なんだ(笑)。そして次の本命はやっぱりK-S2か?(爆)
コメント
型落ちハンターさん、こんばんは。
E-M10 mkⅡ、やはりそうですよねぇ。電源スイッチのレバーも小さいし、操作性という意味では改悪と私も思います。
モニターが反転できるって、便利ですよね。(私のブログ参照)
>Kanさん
あんなちっぽけな電源スイッチを付けるためだけにモードダイヤルを右肩へ追い出すなと言いたいですね・・
やっぱりバリアングルのできるG5, G6あたりのパナ機は良いですねよ・・
E-M5 mkIIはボッタクリなので絶対買いません!(爆)