デジタルカメラ

PENTAX K-3 ファーストインプレッション

投稿日:2013年12月29日 更新日:

K3_back

リコーイメージングのモニターキャンペーンでお借りしているK-3だが、まだ手近な風景を撮っただけで本格的には使えていない。しかしすでにK-30でペンタックスの操作体系には慣れているから、マニュアルを読まなくともおよその操作方法については理解できた。今回はとりあえず使ってみた操作感について、K-30と比較してどうなのか?など述べてみたい。なおモニターで借りているからと言って遠慮して提灯記事を書くつもりは毛頭なく、率直に言わせてもらう。悪いところは悪いと言ってあげなければ、いつまで経っても改善されないだろう?

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まず手に持ってみたホールド感だが、ズッシリ重いというのが第一印象。フラッグシップ機としては小型であるが、中身がぎっしり詰まっている印象だ。バッテリー込みの実使用状態で実測してみると755gであった。18-135mmを付けると当然1kg超えになり、18-55mmでかろうじて1kg以内に収まる計算だ。まあ重さについては金属外装などがあるから、フラッグシップ機の貫禄としては仕方のないところだろう。大きさはD7000のように非常識な大きさではなく、高さと幅がかなり小さいことは評価できる。個人的にはAPS-C機としてこれ以上大きいボディーは許容できない。グリップの握り心地については、やはりちょっとゴツイかなという印象がある。もちろん個人差はあるだろうが、自分の手には余る感じ。K-30は親指の当たる部分の形状が絶妙で、グリップ側面も曲面加工されていることからグリップ感が抜群に良かった。K-3のグリップももう少し薄くしてくれればよかったのにと思うところではある。

次にK-3の売りであるファインダーについて。K-5やK-30に搭載されているものに比べて倍率と明るさが改良されているらしいが、確かに覗いてみるとわずかではあるが倍率が大きく、明るい感じがする。ただし、おおっ!と言うほどのものではなく、比べてみればそうかな?とわかる程度である。

シャッター音はK-30と違ってかなり静かな音だ。D7000に比べても音は小さく、デジタル一眼レフの中では最高に静かな部類に入るだろう。それでいてパコンという安っぽい感触ではなく、鋭い切れ味が感じられるのはやはり高級機にふさわしい。シャッターのストロークはK-30より深めだと思うが、時々押したつもりがシャッターが切れていないことがあった。

液晶モニターは従来より大型化されており、とても見やすい。縦横比が3:2なのも良い。K-30はなぜか4:3なので上下に無駄な空間ができてしまっていた。ボディーサイズの関係でそうしたのか、意味不明な仕様である。

背面のボタン配置でいえば、測距点選択ボタンが付いたことが新しい。K-30などではOKボタンを長押しすることによって切り替えていたが、専用ボタンが用意されたこと自体は好ましい。ただし、この位置は右下過ぎて相当押しづらい。これならOKボタン長押しの方がまだマシかなと思えるくらいである。カメラを持ち替えないと押せないのはどうなの?と言いたい。そもそも十字キーに複数の機能を割り当てているインターフェース自体に問題があるのだ。ニコンの十字キーは測距点選択専用になっているから、こういう切り替え操作は不要である。AFターゲットの数が27点になったといっても、ほとんど中央に集中していてあまり意味がないと思う。すでにD7000で39点を体験してしまっているから凄いとも何とも思わず、何を今さら・・って感じなのだ。こんなインターフェースではあえて切り替えてまで使おうという気にはならないので、自分は中央一点しか使わない主義である。

十字キーを同時押しすることによって測距点を斜めに移動させることもできるようになったけど、予想通りこの操作は非常にやりづらい。ニコンのように十字キーを完全な円環にしてしまえば8方向に対応できるのに、なぜそうしないんだろう?

そして静止画と動画の切り替えレバー。これって必要なの?と思う。そもそもこのカメラで動画を撮る人がどのくらいいるのか? こんなのは従来通りモードダイヤルを動画に切り替えてシャッターボタンでスタートするか、ニコンのようにライブビューに切り替えてから録画ボタンを押すようにすれば済む話。別に不便でも何でもない。何でわざわざ独立したレバーにする必要があるのか、まったく意味がわからない。しかもそれが親指の届く特等席に陣取っているのが腹立たしい。こんなレバーを付けるくらいなら、上で述べた測距点選択ボタンをここに持ってきた方がよっぽど実用的だろう。このカメラのユーザー層を考えれば、誰もがそう思っているはずである。

声を大にして言いたいのは右肩にあるサブ液晶の存在だ。自分はまったく見ない。エントリー機専門だから、常に背面液晶で確認するクセが付いている。K-3は常時背面液晶に撮影情報を表示できることだけが唯一の救いだ。D7000はinfoボタンを押さないと背面液晶に表示できないのが不快だった。どのメーカーも申し合わせたようにサブ液晶を持つのが中級機以上のステータスみたいなことを言っているが、そんなのはメーカーが勝手に押しつけた理屈だと思う。そもそもサブ液晶はフィルム時代の遺物であって、デジタルカメラにはまったく必要のない装備のはずである。せっかく大きな背面液晶があるのに、何でわざわざ小さい画面にゴチャゴチャと詰め込まなければならないのか? こんなものを取っ払って、空いたスペースに独立した露出補正ダイヤルを設置し、十字キーに割り当てられている機能ボタンをこちらに移せばよいのだ。そうすれば測距点選択ボタン自体が必要なくなり、十字キーは測距点の選択だけに専用化できる。それで初めて27点が生きてくるのだ。もちろんサブ液晶がないとダメだという頭の固い人間はいるだろうが、最近のNikon DfやフジのXシリーズを見てもわかるように、ダイヤルによるダイレクト操作の良さがユーザーにも認識されてきている。サブ液晶を取っ払って露出補正ダイヤルを付けた方が喜ぶユーザーははるかに多いはず。OM-D E-M1だってフラッグシップ機なのにサブ液晶が付いてないけど、それで誰も文句は言わないだろう? なくても何も困らないものなのだ。他社に右へならえする必要なんてないのだから、リコーイメージングにはこの時代遅れな装備を取っ払う英断をぜひ期待したい。そうすれば他社にはないペンタックスの独自性を打ち出せるに違いない。

あと不満だったのは、再生ボタンの位置。これはK-5も同じかもしれないが、K-30では右手側にあって便利なのだ。撮影後のクイックビュー画面はすぐ消えちゃうから、再生ボタンを押してじっくりピントを確認したいことはよくある。そのときいちいち左手で押すのがわずらわしい。それとK-30のときも言ったけど、撮影直後に再生ボタンを押すと画像が表示されるまでにずいぶん待たされる。画素数が増えた分、K-30より遅い気がする。些細なことだけど、ニコンを使った後ではイラつく現象なのだ。フラッグシップ機でも改善されていないところが至極残念。ペンタックスはこの辺が遅れているなぁ・・

消去ボタンもK-30と同じく左手側にあるのが残念。しかも極めつけに押しにくい場所にある。失敗した写真は即座に消したいので、消去ボタンはすぐ押せる右手側にぜひ欲しいのだ。ついでに言うと、消去ボタンを押した後の選択は「キャンセル」ではなくて「消去」をデフォルトにすべきだ。もともとあんな押しにくい場所にあるのだから、間違って押す可能性はほぼゼロのはず。もし押したとしても、さらにOKボタンまで押す可能性はまずあり得ない。だから「消去」デフォルトで何も怖くないはずだ。

文句ばっかり並べてみたけど、もちろんK-30に比べて羨ましいと思う点は多数ある。たとえば測光モード専用のボタンがあったり、電源スイッチがプレビューレバーを兼ねていることは素直に羨ましい。まあそれはK-5にもあるのだけど、AE-LとAFボタンが別々になった点は評価できるだろう。形状も変えられているから間違えて押してしまうこともない。あと細かいことだけど、ISOオートの設定で感度の上がり方を選択できるのはありがたい。自分はあまり感度を上げてほしくないタイプだから、SLOWを選択している。

ところで昨日ちょろっと撮影してみて、思わぬ失敗をしてしまった。RAWで撮影したのだが、Lightroom4がK-3に対応していないのをすっかり忘れていてPEF形式で撮ってしまったのだ。当然Lightroom4では読み込めず、付属のRICOH Digital Camera Utility 5でしか現像できない。というわけで仕方なくカメラ内現像した。試しにDNGで撮ってみると、Lightroom4でも読み込むことができた。やはり汎用フォーマットに対応しているというのは良いことである。

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