2014年9月 E-PL5 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II R
これもまったく予定していなかったのだが、和歌山県すさみ町で偶然に発見した廃校である。大己と書いて「たいき」と読むらしい。先ほどの「雫ノ滝」と同じ県道沿いにあり、道路脇の目立つ場所にあるから廃校に敏感な人間ならすぐ見つけるだろう(笑)。とにかくここは地元の人以外めったに訪れないような僻地である。
猫の額ほどの校庭跡に記念碑があった。見ると「廃校 昭和四十五年」と刻まれている。ずいぶん古い話だ。それから40年あまりも風雨に晒されてきたということか・・
校舎の裏手に回ってみた。光線状態が非常に悪く、フレアが出まくりである。後でネットで調べてみると、この校舎は廃校になった後、町から工場として個人に貸し出されているらしい。よって今でも使用者が現存する。その割にはどう見ても使っているようには見えなかったが・・
校舎裏の土手から玄関と反対側の端を撮影。屋根もかなり崩壊が進んでいる。
校舎は石垣の上に張り付くように建てられている。蔦が年月を物語る。
この校舎は開校当時のもので、何と築100年にもなるらしい。現存する校舎としては非常に貴重なものであり、町では最近保存しようという動きが出てきている。ちょうど今年の8月に大学の調査チームが入ったという情報がある。トップの玄関写真では補強した形跡が見られるが、これはそのときに施されたものだろう。ネットで見つかる写真にはこの補強跡は見られない。写真的には見苦しいことこの上ない・・(苦笑)