2014年10月8日の皆既月食

投稿日:2014年10月8日 更新日:

自然

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K-30 / smc DAL 55-300mmF4-5.8ED / ISO3200 f8 1/2sec(トリミングあり)

ご存知のように、今晩皆既月食が見られたのでK-30で撮影してみた。タイムリーなネタはその日のうちにアップするのがアクセス向上の秘訣だ。(笑)


夕方雲が出てきたのでダメかと思われたが、午後7時過ぎには晴れ間が広がって申し分ないコンディションになった。今回は時間が早く、しかも月の位置が比較的低いために腰痛にならずに済んだ。(笑)

3年前の皆既月食の時はノイズ大王のE-620で撮ったことがあるが、ISO感度は400までしか上げられなかった気がする。K-30ならISO3200ないしISO6400まで上げることが可能だから、ずいぶん撮りやすいはずである。

月というのは思っているより小さいもので、望遠でもほんの小さくしか写らない。とりあえず手持ちで一番望遠なのはDAL 55-300mmF4-5.8EDだから、それの300mm端を使うことにする。ただし望遠端の開放ではかなり解像度が落ちることがわかっているので、少なくともf8までは絞って使いたい。

普通の満月ならf8・1/125秒くらいで撮れるんだが、皆既月食の最中というのは想像以上に暗い。だから星を撮るのと同じくらいの露光時間が必要である。ただし300mmもの望遠になると、たとえ1秒でも流れてしまうので、せいぜい1/2秒が限界だ。それでも厳密に見ると流れている。

いろいろ条件を変えて撮ってみたが、ISO3200の場合、絞りf8で1/2秒が最適だったようだ。これ以上露出をかけると明るくは写るが、肉眼で見るより明るすぎて雰囲気が出ない。月の出直後の赤い満月みたいになってしまう。

今回の皆既月食でもう一つ注目されたのは天王星だ。天王星というのは明るさが6等星で、肉眼でギリギリ見えるかどうかというところなんだけど、普段は他の星に紛れて見つけることが非常に難しい。これまで天王星は一度も見たことがない。しかし今回は月が目印になるため見つけやすくなることが期待される。

ちょっとわかりづらいと思うけど、トップの写真で月の右側やや上寄りに写っている小さな点が天王星だ。等倍ではちゃんと青緑色に見える。紛れもなく天王星の色だ。さすがに肉眼では見えなかったが、ちゃんと写真に写ったことに感動した。

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ちなみに月を目いっぱい等倍で切り出してみると、こんな感じだ。黒い部分にまったくノイズが見えないのはさすがだ。ただレンズの解像力はあまり高くないように見える。DAL 55-300mmF4-5.8EDの実力はこんなものか? これならSIGMA 70-200mmF2.8EXをマウントアダプター経由でE-PL5に付けた方が良かったかもしれないなぁ。このレンズならf4から普通に使えるんだから、ISO感度を2段上げたのと同じことになる。

まあ皆既月食のときはもともと光が当たってないんだから、クレーターとか見えなくて当たり前と思うんだが・・

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