2014年10月 K-30 / SIGMA 17-50mmF2.8EX DC
良く晴れた10月29日、久しぶりに行者還林道に行ってきた。まだ少し早いのではないかと思われたが、今年は全体的に紅葉の進みが早く、十分見頃であった。頂上のトンネル付近はもう終わりかけているので、見頃はあと一週間ほどだろう。
例によって大量アップになってしまった。絞り切れないので、同じようなカットが並ぶのはお許し頂きたい(苦笑)。今回は珍しくPL付きで撮影しているので、かなりコテコテ風味の仕上がりである。(笑)
現在は国道309号線となっている行者還林道は上北山村から大峰山脈を越えて天川村へ続いているが、今回は午前中に上北山村側から入った。下の方はまだ紅葉も浅いが、標高が上がるにつれて紅葉も進んでくる。
R169からの分岐点から100mおきにキロポストが設置されているのだが、その64番ポスト、つまり6.4km地点のカーブが特に見どころである。ここからは向かい側の大台ヶ原が見える。
2014年10月 K-30 / smc PENTAX-DA L 55-300mmF4-5.8ED
2014年10月 K-30 / SIGMA 17-50mmF2.8EX DC
これも64番ポストからの風景。上北山村側で特徴的な景観がこの尾根に沿って伸びる帯状の紅葉である。このような景観は他では珍しいと思う。まだ少し早かったような気がするが、上の方はかなり紅葉が進んでいる。この風景はやはり朝方の斜光線が当たる時間帯がベストだろう。真っ昼間に撮っても平凡な写真にしかならない。
大台ヶ原を見ると、もう紅葉は終わっているようである。昨年の今頃は見頃だったのだが・・
2014年10月 K-30 / smc PENTAX-DA L 55-300mmF4-5.8ED
2014年10月 K-30 / SIGMA 17-50mmF2.8EX DC
こういう頭上に見える風景は見落としがちなのだけれども、ちゃんと上も見た方がいい。
これが上北山村側の一番上、行者還トンネル付近からの風景である。ここまで来ると紅葉は盛りを過ぎ、すでに落葉が始まっている。
トンネルからまっすぐ下って、道が谷へ向かって大きく回り込んでいくところからバリゴヤ谷の頭と呼ばれる特徴的な山が見える。ここは斜光線が当たる午後2時頃が最も良い。
偶然にも非常に良い斜光線が得られた。木々が実に立体的に見える。脇役のススキも色を添えていてこれ以上ない最高のコンディションだ。
林道を下りてきた側の山肌。小さいながらも月が存在を主張している。この時間帯しか見られない微妙な陰影が何とも美しい。
川迫谷に入るとすでに日が陰ってしまい、これより先の写真は撮っていない。ここは非常に急峻な地形だから、日が当たるのは太陽が高い午前10時~午後2時の4時間くらいに限られる。したがって撮影は常に時間との戦いだ。上北山村側、天川村側、それぞれに良いところはあるが、一日で両方撮ろうなんてのはとても無理。どっちかをあきらめて片方に集中した方が結果的に良い写真が撮れる。
フィルム時代はPLを使うと手持ち撮影は不可能となり、必然的に三脚を使っていたが、いちいち三脚を立てているととても時間が足りない。K-30だとISO400に上げてもまったく問題ないので、PL付きでも手持ち撮影できるのがありがたい。良いポイントを見つけたらサッと止まってサッと撮るのが吉。
今年はどこも紅葉が一週間ほど早く進んでいるようなので、早め早めに行動しないと手遅れになってしまう。行者還林道も見頃は11月5日頃までと思われるので、なるべく急いだ方がよい。