デジタルカメラ

カメラは終了

投稿日:2019年12月31日 更新日:

年末恒例のカメラ決算、今年はなし。カメラ関係に1円も使わなかったから(笑)。

もうカメラなんて興味もないけど、今年は2つの意味でカメラ終了の年だったと思う。一つは自分の趣味としてのカメラ終了、もう一つは業界としてのカメラ終了である。

まず、もう写真そのものに興味がなくなった。一応旅行には一眼レフを持って行くけど、実際はほとんど使わず手軽なミラーレスやスマホで撮ってしまう。写真なんて記録以外の何物でもなく、「作品」を撮ろうなんて気持ちは全くない。だからカメラなんてどうでもいい。ほとんどSNSにアップするのが目的だからスマホで撮った方が手っ取り早い。

カメラも最近の動向は全く知らないけど、業界はフルサイズ一色で欲しいカメラなんて一つもなし。もう今あるので間に合っている。今後カメラなんてもう買うことはない。

これからは写真より動画の時代だろう。来年は本格的にYouTubeに参入する予定だから、動画用カメラは買う可能性がある。

次に今年はカメラ業界にとっても「終わりの始まり」であることを実感する。今年度の決算は各メーカーとも厳しい数字が出ている。ニコンは赤字転落で経営危機に瀕しているし、さすがのキヤノンも苦しいらしい。昨年予想した通り、フルサイズミラーレスはやっぱり売れなかったみたいだね。そりゃ最初こそマニアがこぞって買っただろうけど、需要が一巡するともう売れなくなっちゃった。

その原因を作ったのはメーカーの責任であり、自業自得とも言うべきである。今のデジタルカメラ界はフルサイズ一色であり、APS-C以下はなかったことにされている。アホみたいなデカさと現実離れした価格設定。これじゃ一般ユーザーからそっぽを向かれるのは当然である。

今やカメラは大衆の手を離れ、すでにマニアだけのものになった。そんな時代がこんな早く来るとは思わなかった。今となっては、子供の運動会のために一眼レフを買うなんて行動は過去のものになった。もう誰にとってもカメラなんてスマホで十分なのである。カメラを買うのはカメラがなければ生きられない一部のマニアだけ。たとえばの話、ロードバイクに30万と言えばフツーの人はアホか?と言うだろうが、今どきカメラを買うのもそれと同じくらいマニアックな世界になっている。一般人からは理解しがたい行動である。

写真のあり方も昔とは変わった。かつてのように写真をプリントして楽しむという時代は終わり、今はSNSでシェアする時代である。写真はその場限りで消費されるものであり、永久保存するものではない。したがって画質など二の次でSNSとの親和性の方が優先されるから、スマホが最も理に適っているのである。わざわざカメラで写真を撮る者は少数派である。

昨年予言したように、フルサイズかスマホかという二極化は早くも現実になろうとしている。しかしすべての人にとってフルサイズが最適解ではない。サイズと画質とのトータルバランスを考えた場合、APS-Cやm4/3が最適解である場合だってあり得る。そんなユーザーの多種多様なニーズを無視して業界はフルサイズ一本に突っ走った。その結果、自分の首を絞めているのである。

今年のデジタルカメラ売上は軒並み大幅減少という統計が出ている。フルサイズミラーレスではニコンのZシリーズは売れてないらしく、キヤノンも芳しくないと言う。やっぱりかというべきだけど、ソニーの独り勝ちらしい。パナソニックは売れているという話を聞いたこともないが、もともと海外しか考えてないんだろうか?

もちろん消費増税の影響も確実にある。10~11月の消費動向では8%増税時を上回る大幅な落ち込みが観測され、特に家電や新車は目を覆いたくなるような惨状ぶりらしい。それは当然だろう。2%といえば1万円で200円、大したことないように思えるが、実は数字以上の破壊力がある。なぜかというと税額が簡単に計算できるからだ。たとえば12万円の物を買ったら132,000円になるということが即座に計算できてしまう。12,000円も税金を取られるのか、それじゃやめておこうということになる。

かくして消費者の財布の紐は固くなり、さらに節約志向が強まっていく。カメラのような高額商品は絶対売れなくなる。実店舗で買うという消費行動は減り、Amazonで中華の安物ばかりが売れるようになる。デジタルカメラもすでに成熟してスペックが底上げされているから、中古で十分という人が増えてくる。中古ばっかり売れてもメーカーには何の利益にもならない。

2020年は年明け以降、景気の減速がより顕著になっていくであろう。オリンピックで浮かれてる場合じゃない。オリンピック終了後に本格的な不況がやってくる。日本経済は奈落の底へ転落し、再起不能なまでに打ちのめされるだろう。想像もしなかった阿鼻叫喚の地獄絵が待っているかもしれない。それは自分だけでなく多くの経済学者が予想していることであり、大多数の日本国民も漠然とした不安を抱いているはずである。この日本でバラ色の未来を描いているおめでたい人間がどこにいるだろうか?

カメラ業界にとっても2020年は「終わりの始まり」となるだろう。もはや一般大衆の手から離れたカメラは市場をますます縮小している。量販店のカメラ売場は年々縮小されていくし、閉店も相次いでいる。カメラメーカーも無傷ではいられない。本格的に淘汰が進み、統廃合が始まるだろう。

とりあえず企業体力のあるキヤノンとソニーは生き残るだろうけど、あとはどこも危ない。ニコンはカメラが売れない上に本業の半導体生産装置も国内メーカーの相次ぐ事業撤退で厳しくなっている。冗談みたいだけど、ニコンがキヤノンに吸収される日も来るのかもしれない(笑)。オリンパスは本業の医療機器があるから高齢化でますます需要は高まるはずである。そういう意味では最も将来性がある。個人的には小型システム維持のために頑張ってほしいところだが、いくつもの前科があるメーカーだけにいつ投げ出すとも知れず、全く信用はしていない(笑)。そして業界ではすでに死んだと思われているペンタックス。一応、100周年に向けてAPS-Cフラッグシップ機を開発中だとポーズは見せているが、いつになったら完成するのか? もうすでにペンタックスを見限って他社に乗り換えたユーザーも多いだろう。今さら出しても売れるとは思えない。完成間近になってリコーの経営陣がストップをかける可能性だってあるんじゃないかと思っている。

まあもうカメラなんて興味もないのでどうでもいい話だけど、カメラ業界にとって2020年は試練の年になることは間違いない。明るい材料なんて一つもないのだから。まあ自分は今あるカメラをぶっ壊れるまで使って、細々と写真ライフを続けていくのみである。

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