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PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR レビュー(外観・機能編)

投稿日:2017年4月25日 更新日:

K-S2+DA18-135WRキットを買って1ヶ月近く経つが、すでにかなり使いまくった。以前Ricohのモニターで使ったときは周辺流れまくりの糞レンズという評価しかなかったのだが(笑)、個体差なのか評価は一変した。今さらレビューしても意味はないんだけど(笑)、以前の糞認定を覆すだけの材料は揃っている。そこで改めてレビューしてみる。まずは他社の同等品との比較という観点から論じてみたい。

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他社同等品との比較

APS-C用の135換算28-200mmに相当する高倍率ズームは現在Pentax, Nikon, Canon, Fujiの4社から発売されている。いずれも常用画角をカバーすることから人気が高く、レンズキットとしてセット販売されることの多いレンズである。それぞれについてサイズの比較を行ってみた。

最大径×長さ 質量 フィルター径 最短撮影距離
PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR 73×76mm 405g 62mm 0.4m
AF-S DX Nikkor 18-140mmF3.5-5.6G ED VR 78×97mm 490g 67mm 0.45m
Canon EF-S 18-135mmF3.5-5.6 IS STM 76.6×96.0mm 480g 67mm 0.39m
Fuji XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR 75.7×97.8mm 490g 67mm 0.45m

こうやって見るとPentaxのコンパクトさが際立っている。直径は3mm程度の差しかないが、長さは2cm以上も短い。そして質量もおよそ80gほど軽い。量販店で実際に見てみると、他社製品は明らかに大柄な感じがするが、Pentaxだけは18-55mmの標準ズームとさほど変わらない長さである。もちろん手ぶれ補正機構を内蔵しないことが小型化に寄与していることは言うまでもない。

フィルター径も他社がすべて67mmなのに対し、Pentaxだけは62mmだ。62mmと67mmでは見た目上かなり印象が違う。62mmだとギリギリ普通のレンズに見えるが、67mmだと明らかに大口径っぽいゴツさを感じる。もちろんフィルターの値段も小さいほど財布に優しい。

ここまでコンパクト化に成功したのはPentaxの努力の賜物だろうが、コンパクト化は得てして光学性能と相反することが多い。後で述べるが、このレンズの欠点と言われる周辺光量落ちは明らかにコンパクト化の悪影響が出ているものと思われる。

最短撮影距離はCanonには少し負けるが、Nikon, Fujiよりは良く2番目である。135mmで0.4mまで寄れればかなり大きく撮れるため、常用レンズとしては十分なマクロ性能だと言えるだろう。

そして何よりは、防塵防滴機能を持つのはPentaxとFujiだけである。これだけでも大きな価値がある。

外観

Pentaxのレンズは同一価格帯では非常に作りが良いと感じている。見た目上安っぽく見えるところは全くない。付属のフードも内面反射がしっかり抑えられており高級感がある。個人的にはグリーンのラインがお気に入りだ。以前はPentaxのシンボルであったが、Ricohになってからレッドになったり、またグリーンに戻ったりよくわからない。


135mm端までズームするとこのくらい伸びる。広角端で最も短くなる仕様なのは良い。安いズームにありがちなガタが全くないのは作りが良い証拠。


鏡胴には縮緬塗装が施されていて高級感がある。驚いたことに鏡胴は金属製である。触るとひんやり冷たいのと寒いとき結露することからわかる。金属製なのはおそらくPentaxだけではないだろうか? Fujiは触ったことないからわからないけど・・


マウントは言うまでもなく金属製だ。WRの証である赤いOリングが見える。DCモーターを駆動するための電源端子も2個見える。

操作性

作りの良さが最も良く表れるのは操作感である。ズームリングは幅広で感触の良いラバーの滑り止めがあり、操作感は上々だ。安いズームにありがちなスカスカ感や引っかかり感がなく、スムーズかつ適度なトルクがあって画角を的確に決めるという当たり前のことが当たり前にできる。自重で伸びてしまうようなこともない。

フォーカスリングは切り替えなしにMFに移行できるクイックシフトフォーカスを採用しており、マクロ撮影などでは便利な機能であろう。制御は機械式であるが、制限なくどこまでも回り続けるタイプ。端まで回すと少し重くなるが、なかなかわかりにくい。距離指標がないのは残念。

そして最も残念なのはフォーカスリングの位置だ。マウント側にあって幅も狭く、回しやすいとは言いがたい。せっかくクイックシフトフォーカスを採用しているのだから、もう少し操作性には配慮してほしかった。これが唯一の不満点である。CanonやFujiは電子式だから構造的な制約が少なく、レンズ先端側にある。これもNikonと同じく機械式ゆえの制約なのか?

AF性能

これはボディーの性能にも依存するところが大きい。まずDCモーターを内蔵しているため、以前のようにジーコジーコ言わなくなったのは素直に嬉しい(笑)。AFスピードもCanonのように爆速とはいかないが、コンマ数秒のレベルで素早く合焦する。Pentaxとしては十分速いと言えるだろう。感覚的にはNikonのAF-Sタイプよりも速い。DCモーターだから完全な無音ではないが、それでも気にならないくらいの静かさ。

特筆すべきはAFが迷わなくなったことである。一発でスパッと決まる。以前SIGMA 17-50mmF2.8を使っていたときは広角側でピントが合わないという大問題があったが、そんなこともない。多少のAF微調整は必要だったが、18mmでもきっちりピントが合うし、AFの暴れもほとんどない。とにかくAFで悩むことがなくなって非常に快適である。ボディーの性能がそれだけ良くなったということなのだろうが、以前のPentaxとは隔世の感がある。

まとめ

このレンズの特徴は何と言っても他社に比べて圧倒的なコンパクト性と防塵防滴性にある。そして作りの精度も全メーカー中でトップクラスではないかと思う。高級感もあって所有する満足感は非常に高い。それでいて価格的には最も安く、単体でも34,000円程度で手に入る手軽さは魅力的である。

あとはコンパクト化した分、描写性能がどうなっているかだろう。他社の製品と比較はできないが、次回より実写画像で描写について詳細に評価してみよう。

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