佐渡 2009年

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平根崎 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

最近は写真を撮っておらず、物欲もなく、まったくネタがない。機材ネタでしかアクセスは増えないのだが、もう何も欲しくない。完全に興味がなくなった。もともとこのブログは「蔵出し写真の大売り出し」じゃなかったのか。いつから物欲ブログになったんだ?(爆)

というわけで、ネタが切れたら過去写真の発掘に走る(笑)。以前やっていたように年代順にピックアップするのはやっぱりしんどいので、そういうことにはこだわらず、順不同で目に付いたものを拾っていく。時間が経つと行ったことさえほとんど覚えてないような場所もあるが、写真を見ることによってその時の記憶がよみがえるのも写真の面白さである。

今回は2009年に行った佐渡の風景をレビューした。そんなに古い話ではないが、これが二度目の佐渡。一度目は1994年に行っている。この年、佐渡汽船が高速1000円に合わせてフェリー1000円というキャンペーンをやっていて、それで行ったのだった。ちょうど今頃の時期だったからピッタリだと思った。

2泊3日の慌ただしい行程で、しかも真ん中の日が雨という最悪の状況だったが、おおよそ一周することはできた。時間的に厳しかったのであまりゆっくり見ている余裕はなく、ほとんど断片的な写真しか残っていないのだが、これでも本人にとっては記憶を取り戻すのに十分な情報量ではある。

余談になるが、この年の4月に初めてのデジタル一眼レフE-520を購入した。その後まもなくだから、これが最初の本格的な撮影になったと思われる。その後E-620と引き換えに売りに出してしまったのだが、今から思うとこのカメラはなかなか良かった。E-620よりも青空の抜けが良く、オリンパスブルーと呼ばれるような爽やかな青空が出る。そして暗部のノイズが非常に少ない。高感度でもそれほどノイズは気にならず、E-620とは雲泥の差がある。やっぱり中古で買い戻そうかとかアホなことを考えてしまった。(爆)


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寒戸崎 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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寒戸崎 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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寒戸崎 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

佐渡の北部、外海府の海岸に寒戸崎という岬があるのだが、これがなかなか不思議な場所である。道路に面した入口には古い木製の鳥居が何本も並んでおり、そこを抜けて草の生い茂る細道を奥へ進んでいくと、小さな社殿のようなものが建っている。しかしそこは扉が閉まっていて普段は中を見ることができない。その前には大きな杉の木がなぜか横たわって置かれている。これが御神木か? そして何か井戸のようなものもあるようだ。不思議なのはどこからともなく冷たい空気が吹き出していることだ。冷たい空気は下に溜まるのだろう、明らかにひんやりとする場所が存在する。どこかに風穴でもあるのだろうか? おそらくこれが寒戸崎という地名の由来になっているのだろうと思うが、この不気味な雰囲気といい、冷気といい、何か霊的なものを感じずにはいられないのである。観光地でも何でもない場所なので説明板の類は一切なく、もちろん誰一人来ない。こういう場所が普通に残っていることが佐渡の魅力であろう。

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岩谷口 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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跳坂より岩谷口の展望 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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北鵜島 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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大野亀遠望 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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大野亀 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

佐渡の北端に位置する大野亀は標高167mの小山だが、何とこれが一枚の岩でできている。近くで見ると巨大さに圧倒される。

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大野亀より二ツ亀 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

大野亀のすぐ東側に二ツ亀と呼ばれる小さな島が見られる。大野亀周辺はカンゾウの群落で有名だが、このときはほとんど終わりかけていてちらほらしか咲いていなかった。

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片辺 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

どことなくうら寂れた風景。晴れていたらこの雰囲気は出なかっただろう。こういう風景は日本海側でしか見られない気がする。

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津神島 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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赤亀岩 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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風島弁天より片野尾 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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養老の滝 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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矢島・経島 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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宿根木 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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宿根木 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

佐渡の南端にある宿根木は伝統的な家屋が残っている地区として保存されている。

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沢崎 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

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沢崎 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

佐渡の最西端にある沢崎灯台。ここが最後に訪れた場所。この頃にはすっかり晴れ間が広がっていた。大野亀ではほとんどカンゾウを見ることができなかったが、なぜかここにはたくさん咲いていて、一番印象に残る場所となった。

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カモメ飛翔 2009年6月 E-520 / ZUIKO Digital 40-150mmF4-5.6(ややトリミング)

帰りのフェリーの上で撮影。フェリーに乗っているとよく餌を求めてカモメが追いかけてくる。相対速度はほとんどゼロなので撮影しやすいが、なかなかピントが合わない。数十枚撮って何とかピントが合った一枚。それにしても目付きが鋭い・・

やっぱり佐渡は離島だから、本土では見られなくなってしまったような昭和の風景をあちこちに見ることができる。慌ただしすぎてそういうところをほとんど撮れなかったのが心残りだ。

コメント

  1. BigDaddy より:

    コンデジから発展した安いフィルムスキャナーを買おうと思っていて、それがブログに出せるレベルの画像になるのなら、うちのブログも一気に蔵出し、しかも10年以上前のってなるんですけどねぇ。当時を思い出語ったらナンボでもネタ出来ますしね(笑)。

    さて、うちでは毎年夏になると旅行先を佐渡にしようか?、そんな話が出るんですよ。

    ただ写真撮影がメインの旅行となると3泊が限度で、加えて東京からマイカーで行くとなると往復で1日以上無駄にするので、型落ちハンターさん同様に佐渡そのものを歩くのは頑張って1日半くらいの足早撮影となり、実現はしていないんです。今年はまだ決めていませんが、昨年同様、福島が第一候補です。

    寒戸崎、ここ寂れていますねぇ。この鳥居と言い、井戸と言い、テレビ朝日のドラマ、トリックのロケ地のような(笑)。佐渡行きが実現したらここは是非訪れなくちゃならんですね。大野亀遠望もこれまたトリックのロケ地のような雰囲気がバリバリですね。

    佐渡に観光した友人が「特に見るものはない」なんて言っていましたが、こういう風景こそ、我々には必要なんですよね。

  2. 型落ちハンター より:

    >BigDaddyさん

    フィルムスキャナーも最近は激減しましたからね、従来のスキャンタイプはほぼ絶滅でしょうか? センサー一発撮りタイプは速いものの、やはり画質はイマイチのようですね・・

    佐渡は往復のアプローチがかなり遠いですからね、本当なら島内で3泊は欲しいところです。いつの時代かわからないものが普通に残ってますので、探せば廃墟とかもいくらでも見つかりそうな気がします(笑)。1日や2日ではとても撮りきれないですね・・

    確かに観光地っぽいところはほどんどないんですよね。それに観光地化もしてないですし・・。でもそういうところが我々には魅力ですね。寒戸崎はネット検索してもほとんどヒットしないんで、それほどマイナーなんでしょうけど、やはり地元の方の信仰と深く関わりがあるようです。ここは必見ですよ・・