レンズ

再びM.ZD 14-42mmF3.5-5.6II Rのレビュー

投稿日:2014年12月7日 更新日:

このレンズのテストは以前E-PL2を購入したときにRの付かない旧モデルですでにやっている。以下の記事を参照してほしい。

M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6IIのレビュー

Rの付いた新型との違いは、ローレットのデザインとデコレーションリングの有無だけであり、中身はまったく同じものだ。デコレーションリングとはフィルター枠のフードを取り付ける溝を隠すためのアクセサリーなんだが、これがないと確かに先細りに見えてカッコ悪い。余談だが、オリンパスはこのアクセサリーを別売もしていて、ただのプラスチックのリングが何と1,300円くらいもする。ボッタクリ商法! もう一つ余談だけど、最近ペンタックスも同じボッタクリ商法を始めた。(爆)

したがってテストしても結果は同じであることはわかってるんだけど、オリンパスのレンズは個体差が大きいことは有名な話である。ハズレに当たったら結構悲惨なので、一応テストはしておいた方がよい。実際、前に使ってたのはフォーカスリングが滑らかだったんだけど、今度のは明らかに動きが渋い。こういうところにも品質のバラツキがあるんだよなぁ・・

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14mm

まず広角端からテストしてみる。ボディーは言うまでもなくE-PL5。すべてISO200だ。例によって画像をクリックすると等倍表示するが、超巨大なので注意。

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14mm 開放f3.5

14mm端の開放で周辺が流れるのは前の個体と同じ。ただし前のは右側が流れる傾向にあったが、今度のは明らかに左側の方が悪い。それに比べて右側はそんなに悪くない。こういうのも個体差なんだろうなぁ。片ボケってやつか・・?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
14mm f5.6

f5.6まで絞ると左端の流れはほぼ解消される。人によっては気になるだろうけど、個人的にはまったく問題のないレベル。したがって14mm端でもf5.6から実用になると考えて良い。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
14mm f8

さらにf8まで絞ると左端の流れは完全に解消され、全体に問題のない画質となる。したがって光量が十分であればこれが常用絞りとなる。ただしこれ以上絞っちゃうと回折の影響でかえって甘くなるので、厳密に言うとf6.3~f7.1くらいにとどめた方がより解像感を得られるのではないかと思う。

開放で周辺が流れる現象だけど、これは像面湾曲ではないと思うんだな・・。断定はできないけど、たぶんコマ収差とか別の収差によるものだろう。というのも、もし像面湾曲だとすれば手前側にピントが来るはずだけど、これは手前側もボケている。それにフィルムをやっていた人はわかるだろうけど、f3.5とf5.6あるいはf8くらいで被写界深度がそんなに変わるものじゃない。f5.6に絞ったくらいでほぼ解消されるのは像面湾曲の影響とは考えにくいんだな。絞ることによって劇的に改善されるのはコマ収差なんだ。

25mm

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
25mm 開放f4.4

中間域では開放から周辺までシャープである。周辺でわずかにフレアっぽさが感じられるが、ぜんぜん問題のないレベル。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
25mm f5.6

f5.6まで絞ればフレアっぽさも解消され、全体に文句のない高画質となる。

42mm

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42mm 開放f5.6

開放ではやはり周辺にやや甘さがあるものの、十分使える画質だろう。もちろん背景をボカすような使い方では何の問題もない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
42mm f8

f8まで絞れば全体に問題のない画質となる。

以上総括すれば、ズーム全域においてf5.6から実用になる画質が得られるということだ。何度も言ってるけど、APS-Cの安物キットレンズでこのレベルに達するものは皆無に近い。やっぱりf8まで絞らないと不安なのだ。f5.6から使えるということは暗所に強いことを意味し、たとえ高感度性能が1段劣ったとしても結果的にAPS-Cと同等になる。これが小フォーマットから来るマイクロフォーサーズの強みである。

このレンズもよく考えると、ペンタックスのDAL 18-55mmと傾向はよく似ている。広角端の周辺が悪く、中間域より望遠側では開放でも良好な描写をする。ただ決定的に違うのは、絞れば広角端でも劇的に良くなるということ。DAL 18-55mmは像面湾曲が酷く、絞っても良くならないどころか、絞れば絞るほど悪くなる。絞れば良くなるレンズはまだ救いようがあるんだ。根本的にDAL 18-55mmとは収差の原因が違うということだろう。

作例

以下、おまけとして同じ日にこのレンズで撮影した風景を掲載する。部分切り出しとかケチくさいことはしないので(笑)、画像をクリックするとすべて原寸大表示する。レンズの描写力を判断する際の参考にしてほしい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
19mm f8

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
42mm f8

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
27mm f8

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
42mm f6.3

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
41mm f6.3

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
22mm f8

まあ普段はf8くらいの絞りで使っているので、何の問題もないということはわかるだろう。とてもチープなキットレンズとは思えない写りのはずだ。こんな安レンズでも満足な写りを得られることがマイクロフォーサーズの最大の強みなのだ。

一方、もしこの写りに満足できないとなればどうするか? もちろん単焦点という選択はあるんだが、利便性を考えるとあまり現実的じゃない。どうしてもズームということになれば、この上はM.ZD 12-40mm F2.8 PROしかないんだ。シグマもマイクロフォーサーズ用のズームは出してないのだから、オリンパスかパナソニックの純正以外に選択肢はない。庶民にはとても手の届かない超高級レンズを手に入れるしかなく、しかも一気にでかくなってメリットがなくなる。これがマイクロフォーサーズ最大の弱みだと思う。

自分がマイクロフォーサーズを捨ててAPS-Cに走ったのは、SIGMA 17-50mmF2.8のような安くて良く写るレンズがあるからだったのを思い出した。これってやっぱり凄いことなんだ。だからAPS-Cはやめられない。(笑)

結局、マイクロフォーサーズは決して本気になってはいけないんだと思う。それこそ沼にはまる(爆)。せいぜいサブシステムとして、キットレンズの写りで満足しておくのが花なんだろう。(笑)

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