LUMIX G7が気になる

投稿日:2015年12月5日 更新日:

デジタルカメラ

K-30も半年使ってないけど、本当に一眼レフなんてもう要らないと思う。でかくて重いだけだし、露出は撮ってみるまでわからないし、良いことなんて一つもない。結局、一眼レフを使うということは見栄だけなんだろうと思う。たとえばネイチャーの撮影現場なんかで135フルフレームの巨大一眼レフを持ってると偉そうに見えるわけでしょう? そこへ見た目がしょぼいミラーレスなんか持って入るのは気後れしちゃうんだ。酷い場合はあからさまに邪魔くさそうな顔されたりね・・(笑)

だからね、見栄を捨てればミラーレスで十分なんだ。というか、ミラーレスの方が撮影機能が充実しているからより確実に鮮明な写真が撮れる。一眼レフなんて既に過去のシステム、写真を撮るという機能だけに絞ればミラーレスの方がはるかに合理的である。それにおっさんになると重いカメラは辛くなってくるから、ますます一眼レフは敬遠したくなる。そこでだ、一眼レフを完全に排除してミラーレスに移行というプランが浮上してくる。(爆)

少し前までマイクロフォーサーズは型落ちのE-M10が本命と考えていたのだが、すでに値上がりが進んで完全に買い時を逃してしまった。さらに一時は購入を考えたこともあるパナのG6も生産終了して時間が経っており、これも買い時を逃している。かといってE-M10 mkIIやE-M5 mkIIはボッタクリ価格でとても手が出ないし、パナのGX7が安いと言っても既に2年半が経過したモデルだからセンサー性能がかなり見劣りする。結局、マイクロフォーサーズで欲しいと思えるものがなく、E-PL5で十分という結論に落ち着いたのだった。(笑)

しかし、ここへ来て急にパナのG7が気になり出した。あのかっこ良さに一目惚れしてしまったのである。これまでのG6は丸っこいデザインが嫌いで二の足を踏んでいたのだが、G7の直線的なデザインは文句なしにかっこいい。自分は丸っこいカメラが大嫌いである。丸っこいカメラはカメラじゃないと思っている(爆)。だからもうデザインだけでかなりメロメロになってしまった。(笑)

Gシリーズもすでに6代目になるわけだが、G7では今までの路線から明らかに戦略を変更してきたのが窺える。たとえば、これまでカラーバリエーションが3色ほど用意されていたが、ブラックのみに統一したことがその現れだろう。もともと初代のG1は「女流一眼」というキャッチコピーで売り出し、女性受けを狙って派手なレッドなども用意されていた。しかし実際にはおっさんしか買わなかったのだろう、モデル末期になると黒だけが在庫僅少になり、価格が高騰するという現象が毎回繰り返されてきた。そこでパナも学習したのだろうな、売れないカラーバリエーションを廃止して、おっさんが大好きな黒に絞ってきたのだろう。また販売形態もこれまでのダブルズームキットがなくなり、ボディー単体と高倍率ズームキットの二種類に絞られた。これも新規ユーザーの獲得ではなく、既存ユーザーの買い換えを狙った戦略と考えられる。つまり、これまでのパパ・ママ向け路線から、カメラマニアのおっさんをターゲットに振ってきたことは明らかである。

カメラにまったく興味がなかったので、これまでG7のスペックなど気にもしなかったが、見れば見るほどG7は良いカメラなんだ。言うまでもなくバリアングル液晶にタッチパネルはパナのお家芸だが、今回のG7では2ダイヤルになり、さらにドライブモードダイヤルも新設されて操作性が格段に向上している。しかもEVFの画素数がほぼ倍増して倍率も大きくなったというから、もう完璧ではないか。EVFだけ見ればE-M1やE-M5 mKIIと肩を並べる立派なスペックである。それでいてあのようなボッタクリ価格ではなく、お手頃な価格なのも良心的である。本当に欠点を見つけることが難しいほど完成度の高いカメラなんだ。

とは言っても、現時点でボディーのみ61,000円するからK-S2よりもまだ少し高く、お買い得感はない。問題は来年3月の時点でK-S2とG7がどこまで下がるか?である。どうもこの2つが次の候補として激しくバトルを繰り広げそうな予感があり、今後の価格動向が見逃せない。

そしてどちらを買うかによって今後の機材整理の方向が変わってくる。仮にG7を買うとすれば、それはPentaxからの完全撤退を意味する。つまりE-PL5は温存した上で、Pentaxシステム、ひいては一眼レフシステムを全て売り払い、マイクロフォーサーズに全面移行ということになる。たとえG7を買ったとしてもよりコンパクトなE-PL5は手放すわけにはいかないのだ。それに複数マウントというのはやはり効率が悪いから、マイクロフォーサーズに完全移行した方がレンズの使い回しも効いて今後のレンズ購入計画が立てやすくなる。

一方、K-S2を買うとすれば、売るものはK-30ボディーだけとなる。さすがに同じようなボディーは2台要らない(笑)。マイクロフォーサーズのシステムはそのままで変更なし。売却の面倒さを考えると、これが一番楽な選択ではある。ただPentaxから撤退するなら今しかないとも思う。今のところ追加で買ったレンズはSIGMA 17-50mmF2.8しかないから、まだ傷は浅い。しかしこれ以上深入りするともう引き返せなくなる。撤退するなら今しかないんだ。だから余計悩んじゃう。

今のところ可能性は五分五分だと見ている。G7は確かに良く出来たカメラなんだけど、最も気になるのはやはりボディー内手ぶれ補正を内蔵していないことなんだ。パナを買うときはいつもこの問題に引っかかる。手持ちのレンズはすべてオリンパス製だから、手ぶれ補正は効かず、特に望遠は苦しい。そうするといずれレンズもパナ製を追加しなければならなくなる。ダブルズームキットが用意されていないのも痛いところで、別々に買うとかなりの出費になっちゃうんだな・・。キットレンズが欲しいだけなら投げ売り状態になっているGF6ダブルズームキットを買ってボディーを売るという裏技もあるんだが、さすがにめんどくさい。それと現物をまだ見たことがないのもちょっと気がかりだ。どういうわけか地元の量販店にはどこにもG7を置いていない。巷の評判では質感がプラスチッキーで安っぽいという話もあり、現物を見たら一気に萎えるかもしれないな・・

一方でK-S2もやはり捨てがたい。各種レビューではかなり評価が高く、ePHOTOzineでは絶賛状態になっている(笑)。やはり歴代のPentaxエントリー機の中ではダントツの完成度を誇るモデルなのだろう。きわめて欠点の少ないモデルだが、あえて欠点を言えばケーブルレリーズが使えないことだと思う。ほとんど言及されることはないが、これは三脚を使う場合に問題となる。赤外線リモコンは使えるので代用は可能だが、フォーカスロックとレリーズが別々にできないんだな。バルブで長時間露光もできないから天体撮影で問題となる。従来はレリーズ端子のあった場所がマイク端子になったからなくなったんだろうけど、なぜそのくらい残しておかなかったのか? せっかくアストロトレーサーがあるのにこれじゃ片手落ち。これはK-S2の数少ない欠点だ。あとバリアングル液晶があるとはいえ、それを使っている時点ですでに一眼レフではないわけで本末転倒な気がする。AFの速度はG7に到底敵わないわけで、それをどう考えるか・・

というわけでK-S2とG7、最後まで悩みそうな気がする。そして、その選択がPentaxの命運を左右する。そういえばK-30のときもG6と迷ったんだったな(笑)。すべては来年に入ってからの値下がり次第である。

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