2018年7月 K-70 / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR
和歌山県新宮市にある桑ノ木の滝。今から20年ほど前に一度行ったことはあるのだが、どうやって行ったのかも全く憶えていない。もう一度調べてみると、国道168号線から高田への県道230号線を少し入ったところであるらしい。この高田という土地は周囲を深い山々に囲まれ、外部から隔離された隠れ里のような雰囲気のある場所である。こんなところがあること自体、全く知らなかった。
滝の入口は「相賀」バス停のある場所。桑ノ木橋の横には看板が立っているのですぐわかる。駐車場はないが、路肩に3台ほど停められるスペースがある。すでに3台目、平日なのに先客がいるらしい。滝へは桑ノ木橋を渡って遊歩道が続いており、全部で800メートルほどの距離がある。途中の吊り橋を渡ると山道らしい雰囲気になる。よく整備された道だが、最後の方は岩が多くてちょっと歩きづらい。
所要時間は15分ほどだろうか、蒸し暑い日だったので一汗かかされる。そしてようやく20年ぶりの滝に対面することができた。どんなところだったかも憶えてないので、まるで初めて見る滝のようである。
この滝は落差が21m、落ち口の幅が8mと言われており、とにかく横に長い感じがする。日本の滝百選にも数えられるほどの名瀑である。ただ足場が悪く、滝を正面から見ることができない。しかも前に木や岩盤があって邪魔が多い。一応、飛び石伝いになるべく川の中ほどまで動いてみたが、どうしても全体は見えない。おそらく正面から見るには川に入る覚悟がなければ無理だろう。
あいにく強い日差しが差しているので光線状態は良くなかったが、一瞬陰った隙を狙って何カットか押さえることができた。以下、例によって高速シャッターと低速シャッターの2バージョンである。
近くまで行くと水煙が飛んでくるのでいつの間にかレンズが曇ってしまうこともある。この場所自体は涼しいのだが、あまりにもクソ暑いので行き帰りの道中で汗だくになった(笑)。