K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
※K-3はリコーイメージングのモニターキャンペーンでお借りしているものです。同じくモニターに当選された「So What? ~ 写真生活」のBigDaddy氏もレビュー記事をアップされたので、参考にされたい。
Pentax K-3 レビュー その1 Digital Camera Utility 5の実力は?
Pentax K-3 レビュー その2 ユーザーインターフェース
これといって実験的なことはしていないので単なる作例だけだが、また感じたことを少し。まずとにかく現像に時間がかかりすぎ! 2400万画素は無駄にデカいのだ。このカメラを買ったらPCを新調したくなること請け合いだろう(笑)。遅いと言ってもうちのPCは2年ほど前のスペックだ。AMDだけど4コア3.2GHzの64bit CPUにメモリも4GB積んでいる。これでも遅いのだから、現在最強のスペックに入れ替えない限り、劇的な改善は見込めないだろう。カメラ以外にPCにも相当な投資を覚悟すべし。
Lightroomだとプレビュー画像が表示されるまでにやたらと時間がかかる。16MPだとまだ我慢できる範囲だが、24MPになると我慢の限度を超えている。もちろんファイル容量だって1枚あたり24MBも喰う。これで何百枚も調子に乗って撮っていたら2TBのハードディスクだって1年少々で満杯になってしまうのではないだろうか? おかげでフィルムみたいにケチケチ撮る癖がついた(笑)。これはもう条件を完璧に追い込んで一枚一枚丁寧にJPEGで撮った方が良いのでは?と思えてきた。本当に現像するだけで疲れてくる・・
もしリコーイメージングの方が見ていたらこれだけは声を大にして言いたい(笑)。K-3はフラッグシップ機として24MPでもいいけど、世の中には高画素を快く思っていない人もたくさんいるんだ。普通の人間はA3ノビ以上に引き伸ばすことは一生ない。16MPもあれば十分すぎる。むしろ画素数を少なくして低ノイズ化と高ダイナミックレンジ化を目指してほしい。だからK-3の機能はそのままに、画素数を16MPに減らした廉価版を出してほしいと思う。16MPだとローパスセレクターが難しいと言うんなら、ローパス付きでも構わない。今となっては平凡なスペックだけど、K-3より少し安い価格で出てくれば欲しがる人は絶対欲しがる。少なくとも自分はK-3L(?)みたいなのが出てきたら絶対買う。(笑)
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3の評価測光はまずまず信頼できるのではないかと思っている。傾向としてはK-30とほぼ同じで、比較的平均測光に近い素直な特性を示しているようだ。この写真のように白い空が大きく入る場合、やはりプラス補正は必要だが、たいたい+0.3EV~+0.7EVくらいの補正で済む。逆に過剰補正してマイナス補正が必要になるよりは良い。この写真では+0.3EV補正だった。
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3のAFだけれども、ちょっと変なクセがあるように思う。この写真では真ん中の花にピントを合わせているが(もちろんAFロックして)、たまにピントが後ろの葉っぱに行ってしまうことがあった。狙った被写体自体が小さく、背景が同じようにゴチャゴチャしていると、後ろと迷ってしまうことがあるのだ。いつもそうなるというわけじゃなくて、確率的には半々くらいのように思う。これはたぶんフォーカスエリアがピンポイントなのではなくて、ある程度幅を持っているからではないだろうか? コントラスト式のAFではたびたび発生する現象だが、位相差式のAFで発生することはあまりない気がする。
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
このように主要となる被写体が極端に端にある場合、測距点の選択だけでは合わせることができない。もちろんAFロックすればいいのだが、このくらいの近距離になるといわゆるコサイン誤差が生じてピンボケになりやすい。こういう場合はMFするのが手っ取り早い。クイックシフトフォーカスが付いているとこういう時に便利だ。ただしレリーズモードをフォーカス優先にしていると、どこにもピントが合っていないとみなされてシャッターが切れなくなる。結局MFに切り替えなければならなかった。
また18-135mmはフォーカスリングも適度な重みがあってMFしやすいのだが、マウント側にあるのが使いにくい。どうしても窮屈な操作を強いられ、快適とは言い難い。構造上仕方ないのかもしれないが、こういうレンズは好きじゃない。ぜひともフォーカスリングは先端に付けてほしいものである。
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
K-3 / smc DA 18-135mmF3.5-5.6ED
18-135mmの最短撮影距離はズーム全域で0.4m。これは望遠側のほぼ最短撮影距離で撮影しているが、最大倍率はこの程度だ。ちなみに花の直径は1.5cmくらいだったと思う。まあ望遠側でこれだけ寄れれば十分なのだが、広角側はちょっと物足りない。広角側こそギリギリまで寄って被写体を強調したいのであり、0.4mと0.25mの差はかなり大きい。やはり高倍率ズームはどこかにしわ寄せが来る。