D7000の高感度テスト

スポンサーリンク

しつこいようだけれども、D7000とE-620の撮り比べをまたやってみた。というのもレンズの不利があるD7000をあえて使うのか、それとも今まで通りE-620で通すのか、早く決着を付けなければならないからだ。前はピント精度の問題とかいろいろあって本来の性能がわからなかったけれども、ある程度D7000のクセもわかってきたところで、しっかりと三脚に固定した上で撮り比べしてみた。

20130713_142239
D7000 / AF-S Nikkor 24-85mmF3.5-4.5G ISO100 f11 1s(クリックで等倍表示)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6 ISO100 f9 1/2s(クリックで等倍表示)


ここではLightroomのシャープネスとノイズリダクションを同じ値に設定してある。ちょっと画角も構図も違ってしまったのだが、D7000の方が解像感、ダイナミックレンジともに明らかに良い。この絵ではD7000の方が像倍率が大きい分、やや有利ではあるが、それを差し引いてもD7000の圧勝だ。苔の質感描写とか、全然違うと思う。E-620はローパスが強いせいか、だいぶボンヤリとしている。D7000の方が明らかに一皮剥けた感じがする。ダメレンズだと思っていたAF-S 24-85mmもしっかり撮ればここまでの解像度を示す。広角が36mm止まりであることを我慢すれば、デジタルでも十分使えるレンズだ。

次に今までやっていなかったISO感度の比較をやってみた。ソニーセンサーはとにかくノイズ耐性が凄いと聞いていたので、過度に期待した面があったが、実際のところD7000でもISO800くらいからノイズが目立ってくる。E-620でもISO800までは耐えられるので、案外大したことないなという印象だったのだが、同じシーンで比較してみるとどうなのだろうか?

20130713_144041

ノイズがわかりやすいように、上の写真の赤枠で囲った部分を等倍で切り出している(画像クリックで等倍表示になる)。これもちょっと画角が違ってしまったのはご愛敬だが、ノイズを見るだけなので直接的な影響はないだろう。センサー本来のノイズレベルを見るため、Lightroomのノイズリダクションはカラーノイズのみデフォルトの補正とし、輝度ノイズの補正は0にした。

D7000_ISO400
D7000 ISO400

E620_ISO400
E-620 ISO400

D7000_ISO800
D7000 ISO800

E620_ISO800
E-620 ISO800

D7000_ISO1600
D7000 ISO1600

E620_ISO1600
E-620 ISO1600

D7000_ISO3200
D7000 ISO3200

E620_ISO3200
E-620 ISO3200

今までの経験からわかっているように、E-620が耐えられるのはISO800まで。ISO1600になるとカラーバランスが崩れ始め、解像感も失われてくる。一方、D7000の方はISO1600でもそんなにノイズが気にならないし、ISO3200でも何とか実用になるレベルである。E-620のISO3200はさすがに酷い。

こうやって見ると、感覚的にはD7000のISO3200とE-620のISO800がほぼ同じくらいと言っていいだろう。つまり2段分の差があるということだ。フォーサーズの方が被写界深度を1段分稼げることを考慮しても、やはりD7000の方が1段分のアドバンテージがある。まあ手ぶれ補正なしレンズとの組み合わせなら、1段分は帳消しということにもなるが・・

この結果を知ってしまうと、もうE-620で撮る気がなくなった(爆)。当たり前だが、どう見てもD7000の方が良い。たとえ広角が足りなくてもD7000をメインで使うことに決めた。そして広角が足りない分はE-PL2と2台持ちすることでカバーする。E-620よりE-PL2の方が解像感も高感度も若干良いから、2台持ちするならより小さいE-PL2の方が向いている。どっちみちD7000は登山には持って行けないから、メインがD7000でサブがE-PL2という組み合わせが一番しっくり来る。E-620はもう引退だ。オリンパスがフォーサーズを放棄した以上、もうフォーサーズとおさらばでいいだろう。これからはマイクロに一本化する。

そうなるとどうしてもレンズを早く手に入れたくなる。しかし今は買えない。買ったら死ぬ(爆)。そこで金策を考える。まずフォーサーズ撤退が決まったから、ほとんど使っていないレンズ2本を売却する。そしてあと1つはAF Nikkor 24mmF2.8Dも売却。これは単焦点のくせにズームより解像度が低いことがわかっている。コントラストの高さや抜けの良さはあるのだが、やっぱり単焦点はめんどくさいからどうせ使わないに決まっている。これは定価が結構高いから、そこそこの値で売れると思う。全部合わせたら何とかシグマの17-70mmを追い金なしで買えるくらいにはなる見込みだ。ここまでやって何とか2ヶ月以内に買えることを目指す。

コメント

  1. こんばんは!

    ピント精度がほぼ正常になり、フォーマットサイズの差は抜きにしても

    新しい機種のほうが画像処理エンジン等は飛躍的に向上しているはずですから

    当然といえば当然の結果だったのではないかと思います。

    でなければD7000の面目丸つぶれですよね。(笑)

    次はレンズ選びが待っていますよ~(爆)

  2. オーナー(考え中) より:

    >ハンドル職人さん

    E-620が2009年発売で、D7000が2010年発売ですから、実はそんなに違わないのですね・・
    パナセンサーとソニーセンサーの差があまりにも大きいということでしょう。
    パナは3年くらい遅れてますからね・・(笑)

    レンズは「何を買うか」は決まってるんですが、「何を売るか」で悩みます。(爆)

  3. でい80 より:

    リニューアル前かもしれませんけど、sigma 17-50 F2.8が
    投げ売り状態みたいですね;;;

  4. 匿名 より:

    そもそも比較にすらならなかったであろうD7000とE-620でどういう結果が出るか楽しませていただきました。
    E-620を使うオーナーが一人減るのは寂しいですが、
    これも仕方の無い事なんでしょうね。

  5. オーナー(考え中) より:

    >でい80さん

    シグマの17-50/2.8チェックしています。(笑)
    リニューアルで在庫処分中なんでしょうね。
    すごく欲しいんですが、今買うと死にます。(爆)
    でもやっぱり望遠側が70まである方が使い勝手良さそうな気がします・・

  6. オーナー(考え中) より:

    >匿名さん

    新しいほど良いのがデジタルの掟ですから、やむを得ません。

    E-620は良い機械でしたが、パナセンサーがネックなんですよね・・
    まあZDのハイグレードレンズと低感度限定ならD7000と勝負になると思いますけどね。

    フォーサーズはパナソニックと組んでしまったのが不幸の始まりなんですね。
    もし初めからソニーと組んでいれば情勢も変わっていたでしょうに・・