結局D7000(爆)

投稿日:2013年7月1日 更新日:

デジタルカメラ

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2013年6月 D7000 / AF Nikkor 50mmF1.4D

D5100購入から一ヶ月。未だにD5100の画像が一枚も出てこないことを不審に思う方もいるだろう。実はD5100はもう手元にはない。代わりになぜかD7000がある(爆)。話せば長くなるが、この間の経緯について手短にまとめてみる。


まず結論から言って、D5100は完全に「早まった」。たまたまD5100 18-55VRキットの安いのを見つけたので急いでポチったのだが、その時点ではまだ迷いがあり、後々未練を残すことになった。たしかに43000円台の価格ならその後もそこまでは下がらなかったので損はしていないのだが、そもそもD5100の旬はすでに過ぎており、39000円台の底値から見ると4000円の値上がりになっている。その時はどうしてもD5100が欲しかったので少々の値上がりには目をつぶってD5100を買ったわけだが、冷静になってみると割高感を否めなくなった。

割高だと感じる原因は二つある。一つはK-50の発表だ。これはD5100が届いた直後という最悪のタイミングで発表された。最後までK-30と迷っていたこともあり、気にならないはずがない。スペック自体はK-30とほとんど変わらないようだが、その影響でK-30が値下がりすることが考えられる。この時点でK-30のボディーが43000円。つまり自分がD5100を買った価格とほぼ同じだ。値段が同じならどっちが得か? K-30はエントリー機ながらペンタプリズムを使用した視野率100%のファインダー、2ダイヤル、そして防塵防滴と、中級機に匹敵するスペックを備えている。一方D5100はペンタミラー使用で視野率95%のごく普通のエントリー機だ。バリアングルモニターを除いてはこれと言った特徴がない。レンズが付いてくるかどうかを考慮しても、完全にK-30の方がお買い得だろう。やはりD5100は39000円台のときに買わなければ割高だったのだ。今ごろD5100を買うのは遅きに失した。

そしてもう一つはD7000の値下がりだ。D7000の価格は1年ほど前からずっとウォッチしているが、一時63000円台まで下がった後、再び上昇に転じ、長い間69000円台で張り付いていた。まあ超人気機種だから、このまま大きく値下がりすることなく生産終了まで行くものだろうと思っていた。この時点ではD5100との価格差が最大3万円あった。このくらい価格に開きがあれば、D7000の大きさ重さを嫌って割安なD5100を選ぶという選択も当然あり得るだろう。しかし、これまたタイミングの悪いことに、D5100を買った直後にD7000が急速に値下がりを始めた。かつての最安値である63000円台を大きく割り込み、一気に60000円台まで急落した。これはまったく予想外の出来事であった。あの歴史的名機D7000が6万円ちょっとで買える! 今のD5100の価格から比べるとその差は17000円にまで縮まった。このくらいの価格差であれば、バリアングルモニターが絶対条件でない限り、もはやD5100を選ぶ正当な理由は見つからないだろう。もしD5100を選ぶとすれば、それは金をケチっている以外の何物でもない。D7000とD5100では所有する満足感が天と地ほど違う。わずか17000円をケチったばかりに後々D7000を買い直す羽目になるのが最も愚かな行為である。

偶然にもK-50の発表とD7000の値下がりという予期せぬ事態がD5100購入直後に揃って起きた。これでD5100は完全に勇み足であったことを認識した。それまで迷いの対象であったK-30とD7000への未練がここで一気にぶり返した。できることならD5100をチャラにしてやり直したい。しかし目の前には厳然としてD5100がある。新品のままヤフオクで売却したとしても5000円以上の損失は覚悟しなければならない。わずか数千円の上下で一喜一憂している状況でそれはあり得ない選択だ。初めから5000円を上積みすればもっといいのが買えたはずなのだから・・。やはりD5100を持ち続けるしかないのか?

そこで思い出したのが、買ったのがたまたまアマゾンだったということ。通常、国内の通販店であれば自己都合による返品はほぼ受け付けていないのだが、アマゾンの場合は米国企業ということもあるのだろうが、購入後30日以内なら自己都合でも返品OKという規定がある。それを思い出して少し救われた。幸いそのとき爆忙中だったこともあり、使用しないまま放置してあったのだ。そこでアマゾンの特典を最大限に活用して返品することを決めた。それが購入後13日目。早速返品手続きをして商品を返送し、しばらくして全額返金の処理が行われた。アマゾンはこの辺の手続きが驚くほど簡単にできている。結果的に損失ゼロですべてをリセットすることができた。

これでまたカメラ選びが振り出しに戻った。返品した時点ではK-30を買うということでほぼ決まっていた。しかしいつまで経ってもK-30は値下がりしない。そこで「K-30は割高」で書いた議論がぶり返したのだ。つまりK-30はボディーだけ見れば非常に割安感があるが、ペンタックスのレンズを1本も持っていない状況ではレンズ込みで結局高くつくという結論に至った。たとえばK-30の18-55キットに53400円出すのと、D7000ボディーに6万円出すのと、どっちが得か? 誰が考えてもD7000だろう。オモチャみたいなキットレンズが付いてきても、どうせ買い換えるのだから意味がない。それなら名実ともに立派な中級機であるD7000にした方が絶対後悔しないはずだ。

ただ、ここでもし過去にニコンを使ったことがなく、完全にニュートラルな状態であったなら、やはりK-30を選んだだろう。そのくらいK-30は魅力的なカメラだ。最終的にはレンズ資産の有無が明暗を分けた。しょぼいキットレンズが1本だけあったところでどうにもならないからである。最初からフルに使える状態なのとは全然違う。こうやってK-30には後ろ髪を引かれながらも、泣く泣く諦めた。経済性を考えるとやっぱりD7000しかあり得ない。

D7000にした理由は他にもある。それは将来手放すときのリセールバリューだ。デジタルカメラは必ず買い換えるものだから、そこまで考えて買った方が良い。たとえばD7000は今でも超人気機種だから、保証期間中であればヤフオクで5万円以上で売れる。たとえ1ヶ月使ってから売ったとしても損失はきわめて小さい。2年後に売ったとしても3万円は下らないだろう。購入額の半値で売れれば御の字である。これがもしオリンパスやペンタックスなら二束三文で買い叩かれる。「腐ってもニコン」とはよく言ったものだ。(笑)

D7000に決まったら、あとはいつ買うか?なのだが、底値の見極めが重要だ。6月中旬頃に60500円まで下がったが、そこからはなかなか下がらず、微妙に値上がりし始めた。そして在庫切れの店が目立ち始めた。これは値上がりのサインと見た。D7100発売からすでに3ヶ月経っているから、おそらく今回の値下がりが最後の大放出であり、このチャンスを逃せば二度と6万円で買えることはないだろう。グズグズしているとまた買い逃す。買うなら今だ!

数日間の値動きを睨みつつ、少し値上がりして60900円で手を打った。完全な底値ではなかったが、まあ数百円の誤差は仕方がない。色気を出して粘り、買い逃すのが最もアホらしい。どっちみち最後は数百円の攻防だ。この値段でD7000が手に入るのなら大満足。たかが5万や6万のカメラを買うのに何を大騒ぎしているのか?と、D800かD600で迷っているようなお金持ちからは鼻で笑われるだろうが、貧乏人とはそういうものだ。カメラ以外にも買う物がたくさんあるから、カメラにかけられる金なんて限られている。その制約の中で最適解を見出すのが貧乏人の醍醐味である。(爆)

というわけで再びニコンユーザーに復帰したわけだが、はっきり言ってデカい!重い! まあそれは買う前からわかっていたことだが、これをメインで使うことはないだろう。こんな巨大な代物を登山に持って行けるわけがない。メインはやっぱりE-PL2だ。別に高い方をメインにしなければならないという道理はない。一番よく使うのがメインということでいいだろう。D7000はさしずめスーパーサブだ(笑)。まあ普段使いにはE-620やE-PL2で十分なのだが、フォーサーズが苦手とする暗所撮影や動体撮影など、「いざというときの安心感」のために持っていたいというだけである。

D5100のときも書いたように、これは「APS-Cが必要かどうか」を見極めるための投資である。これ以上APS-C機は買わない。もしAPS-Cは不要という結論になれば、D7000は売り払ってマイクロフォーサーズに本格参入する決意だ。無意味にでかいカメラなんて持ってても使わないだけだし、小さくて良く写るのならそれに越したことはない。

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