廃駅になった只見線・田子倉駅

投稿日:2013年8月16日 更新日:

旅写真

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2010年7月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

超ローカル線として知られるJR只見線の田子倉駅が2013年3月で廃止になったと聞いたので、ネタにしてみる。別に鉄ちゃんしてたわけではないのだが、3年前の2010年に奥会津を訪れた際、たまたま田子倉駅を撮っていたのだ。もちろんこの時はまだ現役だった頃。駅の新設というのはあっても、廃止というのはあまり聞いたことがない。そういう意味ではかなり珍しい。

もともと田子倉駅は「秘境駅」と呼ばれており、周りには一軒の民家も見当たらないので、いったい誰が利用するのだろうか?と首をかしげるようなところである。しかし、ここは標高500mの高所にあって浅草岳の登山口になっており、登山者が時折利用しているものと思われる。鉄道の駅がすぐ登山口というのは全国的に見てもかなり珍しい。秘境駅とは言っても、国道のすぐ横にあり、車でのアクセスはきわめて容易だ。

ご覧の通り、プレハブのような駅舎が国道のすぐ横にあるのだが、これは駅舎というより単なる屋根のようなものだ。中は空っぽで、すぐホームに下りる階段が続いている。しかも地面がむき出しである。この階段が大変長く、一番インパクトがあったのだが、肝心なところを撮っていなかった。


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2010年7月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

ホームに下りて小出方面を見たところ。ホームは国道からはるか下のスノーシェッドの中にある。そのため昼間でも薄暗く、まるで地下駅のような雰囲気がある。

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2010年7月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

こちらは只見方面を見たところ。

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2010年7月 E-520 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6

これが時刻表だ。只見線を通しで走る列車はきわめて少なく、上下合わせてわずか7本しかない。乗り遅れたら大変だ。(笑)

何気なく撮ったのだが、この駅がいつの間にか廃止になってしまっていた。やはり何でも撮っておくべきものだ。確かに利用者がそれほどいるとは思えないような場所なので廃止もやむを得ないのかもしれないが、登山者にとっては鉄道でのアクセス手段を失うことになる。この駅は新潟県側の大白川駅と福島県側の只見駅の間にあって、もともと六十里越の峠を越える大変長い駅間であったが、この駅がなくなることにより大白川~只見が恐ろしく長い駅間となってしまう。そんな長い駅間にあって、何もない山間で一休みするように現れるこの駅には大変風情があったのだが、それがなくなってしまうのはやはり寂しい。

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