デジタルカメラ

D7000のここがダメ!

投稿日:2013年10月15日 更新日:

D7000を買ってまだ操作性を云々できるほど使い込んでもいないのだが、これだけは許せないと思っている仕様がすでに2つある。いずれもニコンユーザーなら当たり前だと思っているのだろうが、オリンパスから流れ着いた人間には違和感ありまくりである。こんな仕様どう考えてもあり得ないだろ?とグダグダ文句を並べてみる。(爆)

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まず1つは、いわゆるユーザーモードのことだ。D7000ではモードダイヤルにU1, U2と2つのユーザーモードが設定できる(ニコンではユーザーセッティングと呼んでいる)。自分がよく使う設定を記憶させておき、一発で呼び出せるようにする機能のことで、それ自体はどのメーカーのカメラにでも実装されている。登録できる数が2つだけというのも特に少ないとは思わない。E-PL2では4つまで登録できるが、今はその数を問題にしているのではない。問題はインターフェースにあるのだ。

登録方法はどちらも同じようなものだが、その呼び出し方が異なる。ニコンではモードダイヤルをU1かU2にセットするのに対し、オリンパスではメニューを表示させて「リセット」メニューから希望の設定を呼び出す(オリンパスではマイセットと呼んでいる)。一見ニコンの方式の方がダイヤルで直感的に操作できるから合理的なように思えるが、これは絶対ダメなのだ。

通常、こういったユーザーモードの類は撮影を始める前に初期状態に戻すために使うものだ。撮影時にいろいろいじっていると、前の設定がそのままになっていて失敗することがよくある。一番よくやってしまうのはISO感度を上げたままという失敗だろう。そういう失敗を避けるために、とりあえず撮影前に自分がよく使う初期状態に戻しておく。それが本来の使い方だ。

モードダイヤルから選ぶ方式ならメニューから選ぶより当然素早く初期状態にすることができる。それだけなら便利だと思うだろう。しかしこの方式は致命的な欠点を備えているのだ。それはモードダイヤルと同居しているがゆえに、MSAPの各モードと独立ではないということ。たとえば、普段Aモードで使用する設定をU1に登録しているとしよう。撮影前にモードダイヤルをU1にセットすれば当然Aモードになる。その状態でしばらく撮影した後、たまにPモードで撮りたいと思ってモードダイヤルをPにセットすると、U1での設定が全部解除されて、それまでPモードで使っていた設定に戻ってしまうのだ。もしそこでISO感度を上げていたら当然そのままになっていて、気づかずに失敗する可能性が高い。

登録する際には、まずモードダイヤルをMSAPのいずれかにセットしてから設定を変更してU1かU2に登録するわけだが、この時点ですでにモードダイヤルとは独立でなくなっている。最初Aモードで登録したが、やっぱりPモードに変更したいと思っても、モードだけを後から変えて再登録することができず、もう一度モードダイヤルで選び直して初めから登録をやり直すしかない。こんなアホ仕様、どう考えてもあり得ないと思うのだが、ニコン以外にもモードダイヤルにユーザーモードを備えている機種は多い。これが普通だと思っているのだろうか?

その点、オリンパスのマイセットはメニューから呼び出すのが一見めんどくさそうに思えるけど、これが実に合理的なのだ。特筆すべきはモードダイヤルと完全に独立しているということ。つまり、MSAPのどのモードにあっても自分が設定した初期状態に戻してくれるのだ。そしてMSAPを切り替えてもその設定は変わることはない。要するにMSAPの設定をユーザーモードに含めていないところがミソなのだが、これが本来あるべき姿ではないだろうか? この方が「リセット」の意味がピッタリ来る。初期状態に戻すのは撮影前に1回だけでいいのだから、メニューから呼び出す手間など何でもない。ユーザーモードに関してはメニュー方式が圧倒的に優れている。

ニコンにもフィルム時代から伝統的に「ツーボタンリセット」という機能があり、緑色のマークが付いたボタンを同時押しすると初期状態に戻すことができるのだが、それはあくまでも出荷時の設定に戻すだけで、自分の設定に戻せるわけではない。せめてこれが自分の設定に戻せるのならばまだ許せるが、こんな機能あっても何の意味もない。

そしてもう一つのダメ出しは露出補正のバーグラフ表示とコマンドダイヤルの回転方向だ。一部の方は知っているだろうが、ニコンでは伝統的に左が+で右が-になっているのだ。他メーカーのすべてが「右プラス」なのに、ニコンだけが「左プラス」をとっているのだ。さすがにニコンもこれはおかしいと気づいたのか、最近の機種ではメニュー設定で「右プラス」にも切り替えられるようになった。自分もこれが気持ち悪いので当然「右プラス」に切り替えた。そこまでは良かったのだが・・

そうすると今度はコマンドダイヤルの回転方向と露出補正バーグラフの移動方向が逆になってしまうのだ。普通、プラス補正をする場合、感覚的には右に回したくなるが、そうするとバーグラフは左に動いてマイナス補正になってしまう。もちろん、これはもともとニコンが「左プラス」だったために、ダイヤルの回転方向とバーグラフの移動方向を一致させるようにしたのだろう。しかし、バーグラフだけを「右プラス」にするとダイヤルの回転方向と逆になって大いに混乱する。

ただコマンドダイヤルの回転方向もメニューで逆にすることができるので、そのようにしてみたら確かに右に回すとプラス補正になってバーグラフの移動方向と一致する。それで一件落着かと思ったら、なんと絞りやシャッタースピードの回転方向まで逆になってしまうのだ! つまり、右に回すと絞り値が小さくなり、シャッタースピードが遅くなる方向に動く。いくら何でもこれはあり得ない!

カメラに限らず、世の中の家電製品でも何でも右に回すと「増える」方向に動くのが暗黙の了解だろう。我々の頭の中では常にそう思っている。ところがニコンだけが感覚に逆らうことをしようとするのだ。昔からニコンは人間が使いやすいカメラではなく、カメラに自分を合わせろというところがあったが、それこそ傲慢な思想ではないか。確かにフィルム時代からニコンを使っていたから、それが普通だと思って特に気にも留めなかったが、他メーカーと併用するようになってこれは明らかに変だと思った。混乱しない方がおかしい。カメラはニコンだけじゃないんだから、こういうことを平気で押しつけるようなメーカーはいずれダメになる。

少しだけニコンの擁護をするならば、絞りもシャッタースピードも右へ回すほど露光量が減る方向へ動くようにできている。したがって、左に回すとプラス補正、右に回すとマイナス補正という仕様は確かに理にかなっているのだ。ニコンもそういう意図があったのだろう。ただそれは絞り環とシャッタースピードダイヤルで露出を決定していたアナログ操作系では直感的にわかりやすいが、現代の電子ダイヤルを使用するデジタルな操作系では物理的な実体と関連性がなく、我々は数字だけを見て考えている。だから絞りやシャッタースピードと同じく、露出補正も右に回すほど数値が大きくなる方が直感的に理解しやすいのだ。

気に入らないところはまだまだあるのだけれど、とにかくこの2点だけは絶対受け入れられない。これが売りに傾く要因になることは確実だろう。

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