K-30壊れた

スポンサーリンク

4ヶ月前から最初の1コマ目だけドアンダーになるという不具合が出ていたK-30だが、ここへ来て本格的にぶっ壊れた。ドアンダーどころかほぼ真っ黒になるという症状が発生し、しかも何回シャッターを切っても回復しない。

露出がおかしいということは絞りかシャッターの不調が疑われるのだが、とりあえずレンズを前から覗いて絞りの動作をチェックしてみた。すると絞り値の設定にかかわらず常に最小絞りになっていることがわかった。どうりで真っ黒になるわけだ。

K-30の絞り動作をよく観察すると不思議なことがわかった。どうもいったん最小絞りまで絞り込まれてから指定の絞りまで戻るようなのだ。それは開放絞りでも絞り羽根が一瞬閉じられることからわかる。ということは、戻る動作がうまく行ってないので絞り込まれたままになるのだろう。

試しにf22で撮影してみると、露出は正常となった。これは予想通りの結果で、最小絞りだけは正しい絞り値だから当然適正露出になる。絞りを開いていくほど露出がアンダーになった。要は最小絞り以外では設定した絞りと実際の絞り値が一致していないためにドアンダーになるわけだ。

どういうわけかいったん最小絞りにしてシャッターを切ると、開放に戻しても適正露出になる。つまり直っているのだ。そして1時間くらいなら放置して再び電源を入れても正常に写る。だから完全に壊れているわけじゃないんだ。もしかすると低温で油が固まっている可能性はある。ただ一度直ったと思っても数時間放置すればまた同じ症状が確実に再現する。完全に使えないわけじゃないんだけど、こんな不安定なものをいつまでもメインで使うわけにはいかないだろう。そこで買い換えである(爆)。

KPにおけるPENTAXの迷走ぶりを見ていると、APS-Cの将来は非常に不安なものがある。いつまでも設計の古いレンズラインナップを更新する気さえないやる気のなさ。これじゃいつ終わっても不思議でないと思われて仕方ないだろう。そこでできればPENTAXを捨ててミラーレスに移行という案が浮上してくる。もはや一眼レフである必要などまったくない。

前から言っているように、最有力はE-M10 mkIIなんだ。m4/3ならばとりあえずレンズに困ることはない。しかしこれも量販店でいじり倒してるからわかってるけど、操作部が小さくゴチャゴチャしていて非常に使いづらい。あまりメインにはしたくないカメラである。もちろんバリアングルでないことも不満だ。かといってE-M5 mkIIはボッタクリ。

それにセンサーサイズは大きいほど良いに決まっている。m4/3も単体で見れば解像感など不足はないと思うが、総合性能でAPS-Cに確実に劣る。物理法則は絶対に超えられないのだ。今どき1600万画素というのもトリミング耐性を考えると物足りないから、メインカメラとしてはm4/3は避けたいところである。

それならAPS-C系ミラーレスのSONYやFujiも考えられるのだが、レンズがまったくないためすべて一から揃えなければならないのがネック。それはあまりにもコスパが悪すぎる。レンズキットの標準ズームの評判が悪いことも気になる。

そこで出てくるのがやっぱりニコン。とりあえずD5300(今ならD5500か?)のダブルズームキットを買っておけばレンズに困ることはない。評判は非常に良い。しかもそれがK-70より安い。これには大きく心が動かされる。しかし、スペックがしょぼいんだ。視野率100%でないとか、電子水準器がないとか、その点で受け入れ難い。必ず不満が出るだろう。かといって中級クラスはデカすぎるし、レンズ別売だからコスパ悪すぎて却下。

結局、消去法で行くとK-70しか残らないんだよ(爆)。今のところ全ての要求を満たすカメラはK-70以外にない。将来性に不安があるとはいえ、現有の資産だけで運用するならば別に関係のない話である。本当に終了してしまったら、その時はその時で他社に乗り換えればいいだけのことだ。

ただK-30がこんなに早く壊れるなんて、PENTAXの信頼性に一抹の不安が残るんだが・・(爆)

コメント

  1. 中古のスバル より:

    こんにちは。
    K-30の絞りブロックの故障は結構頻出しているらしく、海外のフォーラムでもアンケートを取っていました。
    http://www.pentaxforums.com/articles/photo-articles/pentax-aperture-block-failure-survey-results.html
    K-70では解決していると良いのですが・・・
    壊れるかもしれないと思いながらカメラを使用するのははっきり言ってもの凄いストレスですよね・・・先日E-M1を中古で入手したのですが、購入前に価格.comの過去ログを読み、『ストラップの金具脱着』『リアダイヤル空回り』『EVF焼け』といったトラブルが起こるかもしれないと認識した上で購入したのですが、やはり使用し続けるのは精神上無理で一ヶ月で手放してしまいました。

  2. さまよえるK-30持ち より:

    こんばんは、はじめまして。
    K-30で真っ黒写真しか撮れなくなるトラブルは、中古のスバルさんが書かれたように
    絞り制御ブロックのトラブルによるものですね。
    同じトラブルがK-50でも多く報告されてますね。
    私のK-30は幸いまだこのトラブル出ていませんが、いつトラブル発症するかもしれないと、
    あまり良い気分でK-30を使うことが出来ません。
    最近ではK-s1でも同じトラブルの報告がネットでもチラホラ見れるようになってきたので
    K-70に買い替えというのもちょっとリスキーかも、、
    ペンタックスのこのトラブルに対する姿勢は私の中でペンタックスに対する不信感を生んでしまいました。

  3. 型落ちハンター より:

    >中古のスバルさん

    情報ありがとうございます。何と典型的な不具合だったんですね・・
    K-S2でも出ているということは同じユニットを使い回しているからで、古くなるともっと増えていくのでしょう。
    K-70も怪しいものです・・

    おっしゃる通り、中古はどんな不具合が潜んでるかわからないので怖いです。

  4. 型落ちハンター より:

    >さまよえるK-30持ちさん

    はじめまして。
    ネットで検索してみたら大量に出てきたので笑いました(笑)。
    みんな同じ症状ですね・・

    だいたい2年前後で出てくるらしいので、そろそろK-S1/K-S2も増え始める頃じゃないでしょうか?
    これじゃ時限爆弾ですよ・・
    不具合がわかっていながら同じユニットを使い続けるとはメーカーの姿勢に疑問を感じます。同じくペンタックスへの不信感が湧いてきました。

    K-70は黄信号が灯りましたね・・

  5. こんにちは!
    K-30の故障、お気の毒でしたね。心中お察し致します。
    ここまで同じような症状が何機種も出ていたのだとすれば、もはや普通に考えればリコールに
    なりそうですが、これもメーカーの気質なんでしょうか。チョッと考え難いですね。

    買い替えを余儀なくされつつも、じゃ次はどれにしようかとここまでの経緯を拝見致しますと
    かなり迷いますね。
    結局すべての要件を満たしてくれるカメラは存在しないので、何かは犠牲にしなければならな
    いかと思いますが、私の場合、今回はあくまで軽さを優先したかったのでm4/3機を選びました。(汗)
    D300sも並行して使っていますが、今はE-M10 markⅡのほうが稼働率は高いです。(笑)

  6. 型落ちハンター より:

    >ハンドル職人さん

    ほんとに不具合を直す気もないってどうなってるんでしょうか?
    3割以上の個体に出ているみたいですから、リコールにならないとおかしい案件ですよ・・
    もうリコーは信用ならないメーカーだと思いました。

    次はニコンかm4/3になるでしょうが、やっぱり一眼レフは使わないでしょうからE-M10 mkIIの方が稼働率は高いでしょうね・・(笑)