デジタルカメラ

続・D7000とD5100で迷う

投稿日:2012年10月23日 更新日:

D5100 18-55VRキットの最安値がついに4万円を切った。いよいよ買い頃である。近々D5100の後継が出ることは確実だろうから、順調な値下がりと言える。一方D7000はといえば、ボディー単体が一時63000円台まで下がったが、このところ再び値上がりに転じ、65000円台に戻っている。やはりD7000は超人気機種であるから簡単に値崩れはしない。D7000の後継が出るかどうかが鍵だが、D7000の後継はD600という説もあって、出ない可能性もある。そうするとこれ以上の値下がりは望めず、むしろ値上がりに転じる可能性が高い。

というわけで、まだポチるところまで行ってないのだが、D7000かD5100か未だに決められない事情がある。先日、量販店でD5100の実機を触って、ファインダーのしょぼさや質感のチープさに興ざめして買うならD7000しかないと一時は決心したのだが、このところまた決意が揺らいできた。要するに優柔不断なのだが、この選択はなかなかに難しい。

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もし金だけの問題であれば、迷ったときは上位機種を買えというのが鉄則である。それを否定はしない。差額の25000円程度をケチったばかりに、また買い換えるようなことになれば結局は高くつくからだ。しかし問題は大きさと重さだ。D5100のバッテリー込みの重量は560gであるのに対し、D7000は780gと220gも重い。もちろん大きさもD7000の方が明らかに一回り大きい。それは実際に持って確認済み。使用シーンを考えると、この差が決定的なのだ。自分には「でかいカメラは結局使わない」という持論があって、今まで例外なく当てはまっている。最も使用頻度が高いカメラは何と言ってもコンデジである。持ち出し回数で言うと、一眼レフを一桁くらい上回っている。比較的コンパクトなE-620でも、せいぜい月に1~2回持ち出すかどうかというところなのだ。そしてこのところE-PL2を導入したおかげでE-620を持ち出すことさえほとんどなくなってしまった。一度小さいカメラの味を知ってしまうと、大きいカメラを持ち出すのはよほどのことがない限り、億劫になってしまうのだ。

これがD7000ともなると、まず登山やサイクリングに持って行くのは絶望的だ。そうすると月に一度も持ち出すかどうか非常に怪しくなる。おそらく年に数回も行かない旅行のときくらいしか出番がないのではないかと思う。それだけは自信を持って言える。もしD5100なら登山やサイクリングにはギリギリ許容できる大きさとなり、持ち出し回数はE-620程度にはなるだろう。どんないいカメラを手に入れても、使わずに飾っておくだけでは何の価値もない。その間に減価償却はどんどん進んでいくのだ。持ち出し一回あたりのコストを考えると、D7000はとても高いものになるだろう。

またD5100にあってD7000にないものといえば、バリアングル液晶がある。E-620でその便利さを味わっているから、それがなくなるのは痛い。あとしょーもないことではあるが、D7000は動画のフレームレートが24fpsであるのに対し、D5100は一般的な30fpsとなっている。それは後発の強みだろう。この2つがD5100の方が優位な点。あとレンズが付属することも見逃せないメリットとなる。

一方、D5100が劣る点と言えばたくさんあるが、ファインダーがしょぼいことが最も大きいだろう。D7000のようにペンタプリズムではないし、視野率100%でもない。フォーサーズに比べれば若干マシだが、そんなに見やすいとはいえないファインダーだ。しかしそれはE-620で慣れているから別にどうってことはない。あとボディー内にAFモーターを内蔵しないので、DタイプレンズではAFが機能しないという問題もあるが、それも承知の上のことだ。デジカメでMFを楽しむのも決して悪くはないと思う。他にも操作性が悪いとか細かい点はいろいろ差別化されているが、そんなのは慣れてしまえば済むだけのことだから大した問題じゃない。少なくともセンサーは両機種で同じだから、出てくる絵はまったく一緒だ。簡単に言えば、D7000はD5100と同じセンサーを搭載しながら、AF機能その他を高め、質感や操作性を向上させた豪華版といえる。デジタルカメラの画質はセンサーで決まるから、これだけはどうにもならない。しかし、その他の付加価値の部分は運用でいかようにもカバーが可能であるし、撮影ジャンルによってはもともと不要というものもある。したがって、画質が同じであれば他の面には目をつぶり、小さくて安い方が良いというのが自分の考え方である。

D7000とD5100は同じソニー製1600万画素センサーを採用しているので、原則的に画質は「まったく同じ」ということになっている。しかしカタログを穴の空くほど眺めていると、厳密に言うと微妙に異なるのではないかということに最近気づいた。それはRAWの記録形式の違いである。D7000では12ビットまたは14ビットのそれぞれについてロスレス圧縮または圧縮の計4通りが選べるのに対し、D5100は14ビットの圧縮のみに固定されている。ニコンのエントリー機はこういうセコいところで差別化を図ってくるのが嫌らしい。

この違いはどういうことなのかと気になって、ちょっと調べてみた。まず12ビットと14ビットの違いは表現できる階調の数の差だからわかりやすい。いずれにせよJPEGは8ビットの階調幅しかないのだから、それに比べると十分大きいことは間違いない。階調幅が大きいほど、レタッチ耐性が高くなる。たとえば、潰れかけているシャドウ部分を持ち上げる場合、12ビットよりも14ビットの方がトーンジャンプを起こしにくく、大胆な補正が可能となる。よくD7000やK-5はシャドウ側のダイナミックレンジが広いと言われているが、それはRAWの階調幅が14ビットであることも効いていると思う。D5100も選択は不可であるが、14ビットの階調幅があるのだから、その点では上位機と同じと言える。

一方、ロスレス圧縮と圧縮の違いはわかりにくい。さらにややこしいことに、ニコンの上位機種には「非圧縮」というフォーマットまで存在する。それは文字通りセンサーから出力されたデジタルデータをそのまま記録したものだが、それにZIPのような可逆圧縮をかけたものがロスレス圧縮と呼んでいるものと理解していいだろう。したがって非圧縮とロスレス圧縮はファイルサイズの違いだけで、情報量的にはまったく同等のものといえる。しかしロスレスの付かない「圧縮」の方は少し事情が異なる。ニコンから正式なフォーマットが公表されているわけではないのだが、どうやらこの圧縮はハイライト側の階調を間引くことでデータ量を減らしていることがわかっている。つまり、一種の非可逆圧縮といえる。カタログから1ショットあたりのファイルサイズを抜き出してみると、次の通りである。

(D7000)
ロスレス圧縮/12ビット 15.5MB
ロスレス圧縮/14ビット 19.4MB
圧縮/12ビット 13.6MB
圧縮/14ビット 16.7MB

(D5100)
圧縮/14ビット 16.4MB

D5100にはロスレス圧縮モードがないので直接の比較はできないのだが、画素数はD7000と同じだから、基本的にファイルサイズは同じと思っていいだろう。するとD5100の圧縮/14ビットのファイルサイズは、ロスレス圧縮/12ビットとロスレス圧縮/14ビットの中間であることがわかる。このことから、ロスレスの付かない「圧縮」モードは、おそらくハイライト側の階調幅を12ビット相当に間引くことによりファイルサイズを縮小しているのだろうと想像できる。

このことが画質に影響を及ぼすのだろうか? 確かに厳密に言えば、ハイライト側を持ち上げてコントラストを強めるような処理をすれば、階調が減った分、トーンジャンプを起こしやすくなることはあり得ると思う。しかし実際の運用では、白飛びを抑えるためにハイライトを圧縮することはあっても、逆に拡張することはないはずだから、実用上はまったく問題がないといえる。階調を圧縮する分にはトーンジャンプを起こすことはないからだ。人間の眼で識別できるような差はまったく出ないと想像できる。データを間引いたとは言っても、少なくとも12ビット分の情報量は確保しているのだからJPEGよりははるかに良いし、一般的なRAW形式と同等以上のレタッチ耐性を持っていることは間違いない。たとえばオリンパスのRAWファイルはすべて12ビットロスレス圧縮となっている。だから単に気分の問題というか、精神衛生上の問題だけなのだが、実用上問題がないとはいえ情報を切り捨てているのは気になると言えば気になる。そんな些細なことが気になって、いったんD5100に傾いていた気持ちがまた揺らいだりする。(^^;

ではなぜD7000やD5100が欲しいのか、その点をもう一度整理してみよう。自分の場合、デジタルカメラはフォーサーズが最大のフォーマットで、APS-Cより大きなフォーマットは一度も使ったことがない。だから一度はAPS-Cを体験してみたいという気持ちがある。またフォーサーズが高感度に弱いことから、それをカバーする意味で高感度特性に優れるとされるソニー製1600万画素センサーを搭載したカメラを使ってみたいのだ。だから別にニコンでなくてもペンタックスのK-30やK-01でもいいわけだが、単にレンズ資産があるという理由でニコンにこだわっているだけのことだ。

また将来的にニコンのDXがどうなるか不明なので、本気でレンズを拡充する気持ちもない。たぶんレンズは標準ズームを1本だけにして、あとは手持ちのレンズで遊ぶだけの運用になるだろう。だいたいニコンの純正レンズはべらぼうに高い。あんなものとても買えるわけがない。サードパーティー製にしても、とてもレンズにまでは金が回らない。だから安物とはいえ、最初から標準ズームが1本付いてくるかどうかの差は大きいのだ。正直言って、ニコンに移行したいという気持ちもなくなってきた。あまりにもコストが高すぎて現実的ではないからだ。それよりは未だにフォーサーズがあきらめきれない「あきらめの悪い人」なのだ。オリンパスがソニーと組んだことにより、「もしかして?」という気持ちがどこかにある。今のフォーサーズは高感度にめっぽう弱いから一時的にニコンに避難するけれども、将来のフォーサーズ復帰に備えてフォーサーズは温存しておき、ソニー製センサーを搭載した「幻のフォーサーズ新機種」の登場を夢見るというアホな人間である。オリバカは死ぬまで治らないのだ。(爆)

だからニコンなどどうでもいい、安ければ・・。ということは、やっぱりD5100か?

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