大久野島戦争廃墟群

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発電場跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

最近更新が滞っていて申し訳ない。何かとやることが多く、ネタは大量にあるのだが、更新がまったく追いつかない状況である。それどころか現像さえしていないRAWファイルが大量に溜まっている。撮影は楽だが撮ってから苦労するというデジタルカメラの悪い面がもろに出ている。

さてもう先月のネタになってしまったが、広島県の大久野島へ行ってきた。ここは知る人ぞ知る、廃墟マニアの間では軍艦島と並び称される聖地であろう。冒頭の発電場跡の建物は廃墟の写真集などで見覚えのある方も多いだろう。廃墟といっても通常の生活廃墟や産業廃墟とは異なり、戦争廃墟という点で特殊性がある。この島には第二次大戦中、旧日本軍が秘かに毒ガス兵器を製造していた裏の歴史がある。それは島全体が地図から消されるほどの極秘中の極秘であった。戦後60余年を経た今、野生のウサギが遊ぶ楽園のようになっているが、当時の凄惨な歴史を物語る遺構が朽ち果てながらも生々しく残っている。


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検査工室跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

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検査工室跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

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毒ガス貯蔵庫跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

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毒ガス貯蔵庫跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

上の写真とは異なるもう一つの場所だ。半分土に埋まって崩壊してしまっている。

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長浦毒物貯蔵庫跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

島の北端近くにある。これはかなり度肝を抜かれた。3階建てのビルくらいある巨大な構造物である。

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長浦毒物貯蔵庫跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

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北部砲台跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

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北部砲台跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

島の北端にある。レンガ造りの非常に頑丈そうな構造物だ。ほとんど崩れることなく原型をとどめている。

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火薬庫跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

屋根はなくなってしまっているが、レンガの外壁はほとんど原型をとどめている。美しささえ感じさせる建物だ。

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火薬庫跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

戦争という極限の状況の中で、このような装飾を施すほどゆとりがあったのだろうかと考えさせられる。

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発電場跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

港のすぐ近くにある最も有名な建物。毒ガスの生産に必要な電力を生み出していた施設である。窓ガラスはすべて破れ、壁にはツタが張り巡らされ、凄まじい様相を見せる。もちろん文化財などではないから、保存の手を加えられることもなく、自然のままに朽ち果てていく姿は本物の凄みがある。

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発電場跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

発電設備などはすべて撤去され、中は空っぽである。

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発電場跡 2013年4月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II

大きな建物とは反対側にあった小さな建物。何に使われていたのかはわからない。