2016年5月 K-30 / SIGMA 17-50mmF2.8EX DC
愛媛県新居浜市の標高750mの山中には東平(とうなる)と呼ばれるかつての別子銅山跡が残っている。往時は学校や娯楽施設までが存在する一大天空都市として栄えた。現在は「東洋のマチュピチュ」という触れ込みで売り出し中である。
ここへ行ってみたかったのだが、先月ようやく願いが叶った。非常に辺鄙な場所にあるのでマニアしか行かないような秘境を想像していたのだが、実際はイメージとずいぶん違ったんだな・・。道が険しいので運転に気をつけろとか書いてあるけど、全然普通の道やん! 廃校を求めてとんでもない悪路を彷徨っている身には拍子抜けだ。現地に着くと広大な駐車場が整備されており、自然の家まであって完全に観光地化されている。やはり日本にはもはや「秘境」という場所は存在しないのか・・?
現在長い階段がある場所にはかつてインクラインと呼ばれる索道が敷かれ、資材の運搬に使用されていた。
一番下にある索道停車場跡まで下りた。しかし時間が悪かった。午後3時頃だったので、完全逆光になってしまった。ここへ来るなら午前中にした方が良い。
この他にも変電所跡とかあるんだけど、ちょっと遠いので行かなかった。そこまで行った方が良かったかな?
廃墟というものは一般に公開された時点で廃墟じゃなくなるんだよな。手付かずの廃墟なんて今の日本にはほとんど残っていない。やっぱり人知れず朽ちて行く廃校の方が楽しいよな・・(笑)