さようならパナセンサー、こんにちはソニーセンサー

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EPL5_2

いつカミングアウトしようか迷っていたけれど、一通り写真ネタが尽きたところなのでここらが良いタイミングか?(爆)

ついにE-PL2を売却してE-PL5に置き換えた。別にカメラなんか全然欲しくなかったのだが、E-PL5が値下がりしてきたのでやむを得ず購入した(爆)。物欲がゼロなのに消極的な購買行動である。たとえて言えば、ソフトの定期バージョンアップに近い感覚だ。別に最新の機能を必要としているわけではないが、期限があるのでとりあえず更新しとくか・・そんな感じに近い。したがって買ってもまったくテンションは上がらない。

K-30で失敗したので買い時の判断は慎重になるが、すでにディスコンになって久しいE-PM2の価格動向を参考にした。E-PM2ダブルズームキットの底値が36,000円だったのを考えると、いくら何でもそれより下がることはないだろう。そこから推定すると原価の高いE-PL5ダブルズームキットの底値は38,000円前後と見るのが妥当と思われる。現在シルバーは38,000円に近付いており、ブラックが39,000円前後。まさに今が旬だと思って良い。あまり待ちすぎると色がなくなったりするから早めに手を打っておいた。

今回購入したのはE-PL5ダブルズームキット(ブラック)である。もともと望遠ズームが欲しかったのがその理由。40-150mmを単品で買うと3万円以上もする。ボディーはまあオマケみたいなものだ(笑)。標準ズームも付いてくるから、E-PL2はレンズごとヤフオクに出品して12,600円で売れた。ほぼ相場通り。そしてAmazonのギフト券が3,000円分あったので、最安値ではなかったがAmazonでポチった。結果的に支払額が25,000円を切ったので金策は何とかなった。(笑)

もともとE-PL2を買うタイミングが遅くてシャンパンゴールドしか残ってなかったから、それがいまいち気に入っていなかった。レンズもシルバーだったが、今後ずっとシルバーで揃えなければいけないのが嫌だった。やっぱりカメラやレンズは黒に限る。これで念願のブラックボディーを手に入れて、今後は黒レンズで統一できることになったのが嬉しい。

さてこの前も「サブシステムに求められる条件」で議論したように、マイクロフォーサーズはあくまでもサブシステムの扱いだ。よくサブはメインと同一機種だという人がいるが、それはあくまでもプロの話。我々は別にバックアップを求めているんじゃないから、同じようなものを二つ持ったって仕方がない。むしろ思いっきり異質なものを持った方が趣味としては楽しい。

E-PL5を買う前に、まったく眼中になかったソニーのα5000やNEX-5Tの価格を念のため調べてみると、4万円前後とほぼ同一価格帯になっていることがわかった(ただし標準ズームのみ)。またフジのX-M1もレンズキットが48,000円前後と、もう少し頑張れば手の届くところまで下がっていた。それで少し気持ちが動いた。たしかに画質、とりわけ高感度性能を重視すればセンサーサイズは大きいほど良いのは当然だから、APS-Cの方がお買い得なように思える。どっちみちレンズキットで買うのだから、レンズのあるなしはこの際関係ない。ただよく考えると、ボディーは小さくてもレンズが大きくなってしまうことは避けられない。電動ズームなんてのもあるが、あれは使いにくくて嫌いだし、望遠ズームになると一眼レフと変わらないでかさになる。これじゃ「メインに比べて大幅に小さい」という要求条件を満たさなくなってしまう。K-30と大して変わらない大きさなら意味がないんだ。よってAPS-Cはこれで却下となった。

それでパナのG6あるいはG5と迷っていたわけだが、あれもマイクロフォーサーズとしては大柄で微妙なサイズ。今まで収まっていたバッグにも入らなくなってしまう。やっぱり中途半端なのはダメだ。実のところ、一番迷うのはパナのGF6だろう。現在、ダブルズームキットの最安値が4万円を切っており、E-PL5とほぼ同一価格帯になっている。スペック的にも非常に似通っており、完全にライバル関係にあると言える。これは迷わない方がおかしい。

GF6と比べた場合、キットレンズは2本ともパナの方が評価が高い。45-150mmは金属マウントだしね・・。もしレンズが欲しいだけなら絶対にパナを買った方が良い。というか、さらに安いGF5ダブルズームキットを買うべきだろう。ボディーだけを比べてみてもGF6は液晶が3:2の104万ドットで見やすいし、フラッシュは内蔵、さらにWiFiまで搭載している。一方、E-PL5は液晶が16:9で46万ドット、フラッシュは外付け、WiFiなしと見劣りする。操作性は似たり寄ったりだけど、パナの方が洗練されていて若干良いだろう。もちろん動画はパナの方が良いに決まっている。

こうやって比べると、機能的にはGF6の圧勝のように思える。たぶん値段が同じならGF6を選ぶ人が多いだろう。しかしGF6は完全なファミリーユースと割り切っているため、アクセサリーシューそのものがない。外付けEVFはもちろん、外付けフラッシュすら付けられない。そして致命的なのは手ぶれ補正を内蔵していないことだ。キットレンズだけなら良いが、オリンパスやシグマのレンズ、あるいはオールドレンズを使う際に問題となる。いつもこの点がネックとなるので、どうしてもパナは選択から外さざるを得ない。特にオールドレンズはみんな望遠になっちゃうから、手ぶれ補正なしでは使い物にならない・・。いい加減パナはこの問題を何とかしてほしい。

そして決定的なのはセンサーの違いだ。よく知っているようにE-PL5はOM-Dと同じソニーセンサー、GF6はおそらくGX1やG6に採用されているものと同じパナセンサーだ。1200万画素の頃のパナセンサーは糞だったが、1600万画素世代になってかなり改善されたと言われる。しかしそれでもしょせんはパナセンサー、良くなったとは言ってもソニーセンサーに比べれば高感度性能は劣る。実際DxOのスコアを見てもGF6はE-PL5より大幅に数値が低い。E-PL2からの買い換え理由は主に高感度性能の向上にあるのだから、多少良くなったとは言ってもE-PL2と大差がなければ意味がないんだ。K-30と置き換えても見劣りしないくらいの高感度性能は欲しい。というわけでGF6は却下、E-PL5に決まったのである。

あとセコい理由だけれども、E-PL5なら予備バッテリーが2個あるし、フィルター径も同じだから手持ちのプロテクターを使い回せる。リモートケーブルも持っているし、40-150mmに限ってはフードもある。したがって、追加投資が一切不要なのも決め手になった。

まあ実際E-PL5を使ってみて、操作性が悪いのは初めからわかっていたこと。あの微妙な操作を要求されるコントロールダイヤルはE-PL2で慣れちゃったからどうってことはない。もちろんファインダーもないからじっくり構図を決めにくい。でもサブシステムって結局のところ「妥協の産物」なのだと思う。画質とか操作性とかそりゃ良いに越したことはないけど、あまりそれにこだわり過ぎると結局はメインと変わらない大きさになり、しかも高くなってしまう。サブにメインと同じ快適さを求めてはいけないのだ。サブはあくまでも不便を「我慢」して使うものと割り切るべし。その代わりに大幅なコンパクトさを享受する。自分はサブシステムに求める条件を「コンパクトさ」と「画質」の二つに絞り、あとはすべて切り捨てた。それでいいのである。「あれもこれも」と欲張るといつまで経っても買えないよ・・(笑)

E-PL5はK-30とセンサーサイズが違うしアスペクト比も異なる。もちろんEVFも持たないから撮影スタイル自体も変わってくる。でも得られる写真の質はほぼ同等。そこがミソなのだ。そのくらい違いがあった方が楽しいし、使い分けのシチュエーションもメリハリを付けられる。サブの不便さに慣れると一眼レフのありがたさも身にしみてわかるはずである。

実はE-PL5を買ってからほとんど使っていない。あまりの暑さに写真など撮る気も起こらない(苦笑)。とりあえず確保したというに過ぎない。カメラに興味はないので、もはやレビューをやる気力もない。レビューをやるかは不明だ・・

コメント

  1. Kan より:

    私もコンデジの代わりに入手したDMC-GF2、そしてGF5が私のサブカメラでよき相棒になりつつあります。一眼レフにはない気軽さがとてもいいですね。
    今はLUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6が付きっぱなしで、もうマイクロフォーサーズ機がメインになることはもうないと思います。

    専門誌などでレビューは散々見てますが、型落ちハンターさんならではの辛口レビューも期待してます。(。_゜)☆\バキ

  2. 型落ちハンター より:

    >Kanさん

    昔はコンデジがサブでしたが、最近は極小センサーのコンデジに興味が湧かなくなったので、マイクロフォーサーズは実質的にコンデジの代替と考えてます。

    マイクロフォーサーズはもうこれでいいでしょう・・(^^;