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K-S2再び見送りへ

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いったん消えてまた復活したK-S2購入計画だが、ここへ来てもう一度見送りが決定した。よくよく考えるとK-30との差異が見出せず、K-S2でなければならない合理的理由が見つからないからだ。今でさえほとんどK-30を使ってないのに、K-S2を買ったら使うかと言えば、明確にノーだ。

見送りに至った最大の要因はセンサー性能にある。K-S1/K-S2に搭載された2000万画素センサーは登場当時からPentaxで最高の高感度耐性を持つと噂されてきたが、どうやらそれは正しくないようなのだ。そもそもRAWのサンプル画像がどこにも出回っていないので自分で判断のしようがない。そんなとき唯一の手がかりとなるのがDxOmarkのスコアである。

あらかじめ断っておくが、DxOmarkのスコアというのは特殊な方法でセンサーそのものの絶対性能を測定したものであり、必ずしも実写性能と一致しないことがあるのも周知の事実である。それでも他に手がかりとなる実写画像がなければ、ある程度客観的な指標として信用に足るものと考えられる。

またセンサー性能といえばすぐに高感度耐性ばかりを気にするようだが、実写で最も優先すべきはダイナミックレンジである。なぜならノイズは縮小あるいはプリントすれば目立たなくなるが、白飛びは縮小しても変わらないからである。実際にISO6400以上が必要になるような暗所で撮ることはほとんどないが、明暗差の大きい風景写真ではダイナミックレンジの広さが圧倒的にものを言う。だからダイナミックレンジ一点に限って比較してみよう。

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DxOmarkのセンサー評価のページでPentaxのAPS-Cカメラに限定して比較してみると、トップに出てくるのはK-3IIでもK-S2でもなく、何とK-5IIsである。ダイナミックレンジの数値は14.1EVを示し、K-5IIとK-5も同等で並んでいる。その下にK-3IIが13.6EV、K-3が13.4EVで続く。そしてK-30はといえば13.0EVである。これは今どきのAPS-Cセンサーとしては平均的な数値と言えるだろう。

K-5系とK-30は同じソニー製センサーを積んでいるはずだが、ダイナミックレンジに差が出ているのはRAWが14bitか12bitかの違いによるものではないかと思う。ビット深度が大きいほど階調性が豊かになるから、センサーが同じでも、その後の信号処理によってダイナミックレンジに差が出てくるということだろう。

そして肝心のK-S2だが、現時点ではまだデータが出ていない。したがって同じセンサーを積んでいると思われるK-S1で見ることにすると、ダイナミックレンジは13.0EVでK-30とまったく変わらない。しかも高感度耐性はわずかながらK-30より劣る結果が出ている。K-S1のレビューページでもはっきりと" Slight regression"、つまり「わずかに退化」と言い切っていることからそれは確からしい。それじゃPentax最高の高感度耐性と言われたのは何だったんだ? それってもしかするとJPEGだけの話かもしれないな。たしかそれを書いてたのは某写真家の「あの人」だったと思うが、JPEGなら塗り絵でいくらでも誤魔化せるんだからまったく信用できない。

そうするとK-S2にしたところで、センサー性能は期待するほど良くなってないということなんだ。その代償として2000万画素を背負わされる。つまり容量と処理時間が大きくなり、デメリットの方が大きいということだ。やはりソニー製1600万画素センサーは現在でもAPS-C最強のようで、ダイナミックレンジの広さを理由にK-3へは行かずK-5IIsを愛用している方も実際に存在する。わかる人はわかってるんだな、Pentaxで最強なのはK-3でもK-S2でもなく、K-5II系なんだよ・・

それがK-S2を見送る最大の要因だけど、もちろんそれだけじゃない。前からしつこく言い続けてるけど、K-S2はケーブルレリーズが使えないことが最大の欠点なんだ。これがどうにも許せない。いくらWiFiがあるといえども、それが完全にケーブルレリーズの代用になるわけじゃない。ケーブルレリーズにこだわるのは、一眼レフを持ち出すようなシーンでは三脚使用が増えると考えられるからだ。少なくとも手持ち撮影はほぼ完全にマイクロフォーサーズに移行しつつあり、一眼レフはいわば「本気撮り」専用である。せっかく気合いを入れて三脚を持ってきたのに、ケーブルレリーズが使えないというのは間抜けすぎる。

それともう一つはデザイン。よくよく見るとK-S2のデザインはツルンとしていてあまり高級感がないんだな。グリップの形状もK-30にあったような指掛かりの窪みがなく、ずんぐりとしている。あの窪みがあるだけでグリップ感がずいぶん向上する。K-30のデザインはかなり人間工学的にできてるんだ。そして最悪なのが十字キーの操作性。あれはどうにも使う人間のことを考えているとは思えない。

結局K-S2で欲しいのはバリアングルモニターとWiFiだけ。それを諦めればK-30で十分なんだ。そもそもK-S2はK-30と同じクラスの直接の後継機であり、大して変わり映えしないのは当たり前。買い換えるならワングレード上じゃないと意味がないだろう。

それ以外にも、Pentaxにこれ以上金をかけない方が良いという認識もある。K-1登場で当面は135フルサイズ偏重の傾向が続くだろうから、APS-Cは放っておかれる可能性がある。頼みのSigmaもPentaxマウントを大幅縮小しているため、Pentaxにとどまる理由がますます減っている。よってK-S2を見送った代わりにK-3値下がり待ちするか、あるいはニコン復帰に向けて貯金するかということになる。

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