デジタルカメラ

今さらE-PL5のレビュー

投稿日:2014年11月17日 更新日:

E-PL5を買ってから3ヶ月が経ったが、カメラに全く興味がないのでまだレビューもやってなかった。もともと欲しくて買ったんじゃなく、値段が下がったからキープしただけの消極的な動機だから、今ひとつ買ってもワクワク感がないんだ。でもここらでレビューをやってアクセスを稼がなきゃ元が取れないじゃないか(笑)。最近サイドバーに人気記事ランキングを導入したんだけど、1位から10位まで見事に機材ネタが独占している。つまり写真趣味人というものは機材にしか興味がないということが証明されたわけだ。しょせん写真は二の次、機材さえ買ってれば幸せなんだよ(笑)。したがって手っ取り早くアクセスを稼ぐには機材レビューをやるに限る。(爆)

以前「K-30 vs E-PL5 高感度対決!」という記事でE-PL5の高感度耐性について評価したので、あえて繰り返すことはしない。結論を言えばAPS-Cを上回ることは決してなくて純粋にセンサーサイズの分だけ劣るということだが、糞パナセンサーに比べれば天と地ほどの差がある。ISO1600までは安心して使えるし、Lightroomなどでノイズ処理をしっかりしてやればISO3200でも使い物になる。今回は高感度以外の特性、ならびに操作性や使い勝手について評価してみたいと思う。

なおE-PL5はすでに値上がりして旬を過ぎてしまっているので、今買うならE-PL6ということになるだろう。今さらレビューしても遅いんだけど、E-PL6は実質的にE-PL5と同等なので、E-PL6にもそのまま当てはまると思っていただいていいだろう。


スポンサーリンク

1. 外観について

E-PL2より背が低くなった分、ずいぶんコンパクトになった印象を受ける。ボディーの厚みも一見薄くなったようだが、可動式のモニターが出っ張っているので実はそれほど変わっていない。この辺は見せ方がうまいということだろう。

グリップは着脱式で常に付けているけれども、指がかりはなかなか良くてE-PL2より持ちやすいように感じる。E-PL2では前面だけ金属で背面はプラスチックだったが、E-PL5は両面とも金属になったため、かなり高級感がアップしている。レンズマウント周りやシャッターボタン周りの仕上げも秀逸で、高級感のアップに貢献していると思う。

2. 液晶モニター

E-PL2との違いを一番大きく感じるのは液晶モニターだ。サイズは同じ3インチだが、アスペクト比はE-PL2が3:2だったのに対し、E-PL5では16:9になっている。これはもちろん最大の不満点だ。フォーサーズのアスペクト比は4:3が基本だから、横長にすればするほど左右に無駄なスペースができて実質的な画面サイズが小さくなってしまう。なぜわざわざ16:9にしなければならなかったのか不可解だが、ボディーの背を低くするためなのだろうか?

当然E-PL2から持ち替えたときは画面が小さいと感じたが、しばらく使ってると慣れちゃってこれが普通になった(笑)。左右に黒いスペースができているけれども、一応そこには撮影情報が表示されているので決して無駄に使ってるわけじゃない。そのおかげで画面の上にかぶらなくなって見やすくなったとも言えるだろう。まあプラスマイナスゼロでこれはギリギリ許せることにしよう。

そして実用上最も大きなアドバンテージは直射日光下での液晶の見えやすさである。E-PL2の液晶は直射日光が当たるとまったく見えなくなったのだが、E-PL5の液晶はギャップレス構造が採用されたおかげで直射日光下でもよく見える。もう手で覆いを作る必要はなくなった。これだけでも買い換えた価値が大いにあるというものだ。

もちろん外付けEVFを使えば液晶の見え具合など大して気にする必要もないのだが、こういうカメラはわざわざ大きくして使うより、背面液晶でお気軽にパチパチするものだと思っている。だから背面液晶の見え具合は非常に重要なポイント。異論はあるだろうが、自分はEVFを買ってまで使おうとは思わない。

ただ背面液晶の見え具合で気になるのは、異様に彩度が高く見えることだ。これはE-PL2から持ち替えるとかなり違和感がある。たとえば曇り日で冴えない発色でも、紅葉が飽和するほど真っ赤に見えたりする。撮影中はそれに酔わされて「良い写真」が撮れたように錯覚してしまうのだ。しかし後でPCで現像してみるとあら不思議、実に地味な発色なのである(笑)。このモニターと現実とのギャップにがっかりさせられることが多い。

もしかしてモニターの彩度は調整できるのではないかと思ってメニューを探してみたらやっぱりあった! 「セットアップメニュー」の「モニタ調整」でINFOボタンを押すとVividとNormalを切り替えられる。実はデフォルトではVividになっており、それでやたらと鮮やかに見えるのだった。何とそれに今日気付いたばっかりなんだ(笑)。それにしてもVividをデフォルトにするってどうよ? 初心者はド派手に見えたら気分がアガるとでも思ってるんだろうか?

それから売りのチルト式機構だけれども、これは想像以上に便利。低いアングルで撮るときとか、無理な姿勢で腰を痛めなくて済むからね、腰痛持ちの人には特におすすめだよ(笑)。頭上に持ち上げても撮れるので、柵があって撮れないときとかにも重宝する。背の低い人にもおすすめだね(笑)。自分撮りのときはなぜか170度しか反転できないのがちょっと中途半端だけど、まあ実用上は問題ない。ただし三脚などに固定して5メートルも離れると画面が小さすぎてほとんど見えない。実用性はかなり微妙と言わざるを得ない。やっぱりオリンパスの考える自分撮りとは、手を前に伸ばして撮ることなのか?

3. 操作性

操作性は良くも悪くもE-PL2と大差ない。再生系のボタンが左側に移ったのが大きな違いだが、よく使うボタンは右側に集まっており、さほど戸惑うこともない。ただFnボタンだけが他のボタンとは感触が異なり、クリック感がないのはなぜだろう? 親指を大きく動かさなければならない上に、押した手応えがないので、どうも押しづらいのだ。それに比べて動画開始ボタンは親指で押しやすい位置にあり、感触も良い。自分はカスタマイズでAEロックに割り当てているが、よく使う機能はFnボタンより動画開始ボタンに割り当てた方が使いやすいと思う。

悪評の高いコントロールダイヤルはE-PL2から相変わらずだが、これも慣れちゃえばどうってことはない。自分はいつも絞り優先モードで使っているが、絞りよりも露出補正の方が圧倒的に使用頻度が高いので、ダイヤルで直接露出補正できるようにカスタマイズしている。ミラーレス機はモニターを見ながら露出を調整するので、これは意外と一眼レフよりも便利。絞りの設定は±ボタンを押してからダイヤルまたは十字キーで選ぶことになるが、これも慣れちゃえば意外と合理的で便利なんだ。2ダイヤルでなくても特に不便は感じない。

それと便利だと思ったのはタッチ操作に対応したコントロールインパネである。これまでは十字キーで目的の項目まで送っていたのが指先でタッチするだけでダイレクトに選べるようになった。これはむちゃくちゃ便利。このコントロールインパネは設定項目の一覧と設定が同時にできるオリンパスだけの便利機能なのだが、それがタッチ操作でさらに使いやすくなっている。一度使ったらやめられない。

4. AF

E-PL2はフォーカスエリアが11点しかなく、一つのエリアがかなり大きいため、背景がゴチャゴチャしているとピントが後ろに行ってしまってイライラさせられることがしばしばあった。E-PL5ではフォーカスエリアが35点に増え、一つのエリアが小さくなったため、そのような誤測距はかなり減っている。しかもフォーカスエリアをさらに小さくすることもできるし、拡大AFモードでは最大14倍まで拡大できるため、小さい部分に精密にピントを合わせることが容易になった。これでMFに切り替えなければならないケースはほとんどなくなった。

コントラスト式AFだからピントは非常に正確で、一眼レフのように外す心配がほとんどない。保険で何枚も撮る必要がなくなるのでデータ容量の節約にもなる。AFのスピードはE-PL2比で速くなっているということだが、E-PL2もそこそこ速かったので、目に見えて速くなったという実感はない。

そしてミラーレスならではの機能として、液晶画面をタッチして任意の場所にピントを合わせることができる。画面のかなり端の方までOKだ。これもむちゃくちゃ便利で一度使ったらやめられない。もう一眼レフなんてアホらしくて使えなくなるほどだ(笑)。これができるというだけでもEVFより背面液晶で撮るメリットは大きい。

5. ホワイトバランス

オリンパス機はフォーサーズの時代から伝統的に暖色傾向があり、E-PL2は特にアンバー被りが酷かった。人物写真なら好都合かもしれないが、風景写真が赤っぽいのは気持ち悪い。E-PL2だとホワイトバランスの微調整でA-4くらいに設定する必要があった。それでもまだアンバー被りする場合がある。ところがE-PL5ではAWBがかなり良くなっている。ほぼ無補正でもOKだが、たまにアンバーに転ぶことがあるので自分は一応A-1に設定している。これでほぼ見た目通りの発色が得られるようになった。やはりAWBも地味に進化しているのだ。

6. 外付けフラッシュ

E-PL2からの退化といえるのがフラッシュの外付け化である。ボディーの小型化のため外付けにせざるを得なかったのだろうが、めったに使わないものだけに外付けだと携行を忘れてしまうのだ。自分は暗所でフラッシュを焚くのは邪道のような気がして使ってないのだが(笑)、逆光で被写体が陰になってしまう場合に日中シンクロしたいことはたまにある。「ちょっと使いたい」というときにフラッシュを内蔵してないのは不便なのだ。少々大きくなってもいいからフラッシュくらい内蔵してほしかったものである。

まあ付けても大してでかいものではないし、折りたたむこともできるので邪魔にはならない。常時付けっぱなしにしておいてもいいくらいだ。EVFと共存できないのが致命的だけれども、自分はEVF不要派なので気にならない。一応、外付けの利点をいえば、ガイドナンバーが比較的大きいということだ。ISO100時にGN=7は確保している。最近のフラッシュを内蔵したミラーレス機ではGN=5くらいしかないものが多く、ボディーの小型化を優先するためフラッシュは極小化されている。光量が足りないようなら付いていてもあまり意味がないので、それなら少しでも光量が大きい方が良いとは言える。

7. バッテリーの保ち

バッテリーはE-PL2と同じタイプである。自分は一日にそれほど大量に撮影することはなくて、多くてもせいぜい300枚程度だが、それでバッテリーが切れたことはない。まだ目盛りが一つ減るか減らないかくらいである。ぜんぜん余裕だ。E-PL2と比べてよくわからないが、良くなっているような気はする。ただ自分は結構こまめに電源を切るタイプでEVFも使ってないから、かなり長めに出ている可能性はある。不思議な話だが、EVFを使うと消費電力が増えるそうなのでやはり使いたくない。

8. その他

メニューから設定できる項目はE-PL2とほぼ同じなのだけれども、いくつか新しい機能が追加されている。その中でこれはまずいと思ったのは「連写時手ぶれ補正Off連動」である。手ぶれ補正をOnにすると連写速度が若干落ちるため、連写時は自動的に手ぶれ補正をOffにするという機能なんだが、これがデフォルトでOnになっているのだ。最初それに気付かず連写して手ぶれ写真を量産する失敗をしたことがある(苦笑)。というのも、暗所でシャッタースピードが稼げない場合、とりあえず手ぶれ補正を効かせて数枚連写し、保険をかけようとするだろう? ところがこの機能をOnにしていると自動的に手ぶれ補正が解除されるから、知らずに手ぶれ補正なしで撮ってしまうことになるのだ。いったい親切なんだかよくわからない機能。少なくともデフォルトでOnにするというのは間違っている。

あと良いと思ったのは、セルフタイマーの間隔と枚数を自由に選べるようになったこと。撮影開始までの秒数と撮影枚数、それに撮影間隔まで細かく設定できる。これは自分撮りする人には非常に便利な機能だろう。自分撮りって一発で成功することは少ないから、どうしても何度もやり直すことになる。パナソニック機は昔からできたと思うが、オリンパス機でもようやくできるようになったのはうれしいことだ。

というわけでE-PL2に比べて高感度での画質は圧倒的に向上しているし、細かな面で使い勝手も改善されていると感じた。あとはモニターが横長になったこととフラッシュ外付けが許せるかどうかだ。それさえ気にしなければ一眼レフはいらないと感じさせるほど完成度の高いカメラ。E-PL5はもう高くなってしまったけれど、これからE-PL6が暴落するだろうから安くなるのを待つのも一つの手だ。

スポンサーリンク

関連記事

-デジタルカメラ
-

Copyright© DEJA VU ~いつか見た光景~ , 2017 AllRights Reserved Powered by micata2.